栄北(埼玉) 「妥協を許さないチームを目指して、初の甲子園を狙う」
「今日学べ」をモットーに日常生活や野球に取り組む
真剣な眼差しで話を聞く選手達
■初の甲子園出場を目指す
埼玉県は北足立郡伊奈町に位置する栄北は、今年の4月で創立19年目と歴史の浅い学校である。系列校には、埼玉栄、花咲徳栄、栄東と全国でも有名な高校が名を連ねる。佐藤栄学園の校訓でもある「今日学べ」の精神に基づき、日々心技体の鍛錬に励む。部活動では、自転車競技部やエア・ライフル部が全国優勝経験があり、野球部も初の甲子園出場を目指して部活動同士で切磋琢磨している。
■栄北ベースボールスタジアムで伸び伸びとプレーできる環境
学校から自転車で10分程に野球場は存在する。両翼が98m・センター122mの野球専用グラウンドで日々練習に取り組んでいる。佐久間監督は「この環境は他校には中々ない環境だと思います。ここで野球を出来ることに、感謝しかありません」と舌を巻く。佐久間監督は社会人野球までの経験を活かし、人間形成から技術指導をこの栄北ベースボールスタジアムで選手たちに教えを説いている。
■新チームが始まってもっとも印象に残っていること
金子大輔副主将は、「県大会3回戦で対戦した東農大三戦です。先発で投げてきた飯島投手のコントロールにびっくりしたのを覚えています」と語ってくれた。試合中も決め球などを決めれずに、曖昧な形で試合が終わってしまった。そのまま、東農大三は県大会を勝ち進み関東大会に出場したので、余計に悔しいですし印象に残っていると金子副主将は振り返ってくた。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
エースの野口悠也と1番を打つ嶋村知浩が投打で引っ張ってくれた。「野口はエースでもあるが3番としても活躍してくれてた。嶋村は思い切りの良さで、初回からフルスイング。まさにチームの核弾頭という意味で勢いをもたらしてくれました。」と金子副主将。
春以降に期待がかかる選手として主将・ショートを守る武井直輝の名前を挙げ、「武井は、ここぞの守備や走塁が光る選手。打撃面では、意外性のある一打で長打も期待しています。」と話してくれた。サイドスローの野口悠也と1番・サードを守る嶋村知浩の活躍は必須。さらに、佐久間監督も唸る守備でチームを鼓舞する武井直輝主将の頑張りが、夏の栄北の行方を左右する。
■この冬の意気込み!
「やはり秋は、スピードボールに対応できる力がなかったので、春夏は好投手を打ち崩せるように取り組んでいきます」と力強く話した金子副主将。栄北は夏の大会は、ベスト16が過去最高。冬の取り組み方次第では、記録を塗り替える期待がもてる。
課題が明確に。流れを掴めるチームを目指す!
野口悠也(左)嶋村知浩(右)
ここからは栄北高校のエースで3番・野口悠也選手と不動の1番打者である三塁手の嶋村知浩選手にお話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
野口:スピードのある投手に対して対応が出来なかった。
嶋村:前半は、すぐに点を取ったり流れに乗れるのですが後半につれて相手のペースに合わせてしまう。
Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。
野口:連投の時に疲れが出てしまったので、スタミナ強化をメインにしたい。
嶋村:今年は、1番打者として勢いを付けれるようなバッティングをしたいをしたいのでスイングスピードを強化したいです。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
野口:常に冷静なピッチングや状況判断を見てほしいです!
嶋村:当てに行かず、自分の振り切るバッティングです!
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところ ですか?
野口:誰かが打つとみんながその流れに乗って打つことが出来る。県2回戦の川越西で、打線の流れを実感しました。
嶋村:守備の堅さは負けません!!
Q.このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後 にお願いします!
野口:チーム内の評価ももちろんだが、他チームの選手からも評価してもらえるように頑張りたいです!
嶋村:凡打でもヒットでも強い打球を打てるように成長したいです。
野口選手、嶋村選手、ありがとうございました!
[page_break:妥協せずにやり込んだ者が最後に笑う]妥協せずにやり込んだ者が最後に笑う
練習を見つめる佐久間監督
佐久間信考監督にお話を伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
特に毎年テーマは決めておりません。毎年一戦一戦を戦うという気持ちでやっています。
その中で、県大会で東農大三の飯島君と対戦した際に、手も足も出なかった。負けて清々しく思ったのは初めてですよ。この投手を打ち崩さないといけないという気持ちで選手たちはこの冬に取り組んでいますね。
ただその中でも、今年のチームは、練習でも試合でも感情を出さないですけどそこがいい方向に出ているかと思っています。相手の応援にもピンチにも飲まれないですからね笑
Q. この冬を超えた先に見据えるものとは
私自身、高校時代は東東京でしのぎを削ってきましたが、埼玉の高校はベスト16や8の力を持った高校が混在していると就任当時から感じている。埼玉県大会は東京都大会とは違い、早めにシード校と当たってしまうのでそこの壁を何としても越えなければならない。とにかく野球は点取りゲーム。最後に相手よりも多く点を取れるようにして夏に臨みたい。打力の重要性を知る佐久間監督からの熱い意気込みを感じた。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
ほんとはね、私が聞きたいくらいですよ(笑)
一つ言うのであれば冬は、とことんやり込んで自信をつけないといけない時期。
妥協せずにやり込んだ自信が、春夏に結果としてでるので、とにかく自分を追い込んでください!!
佐久間監督、そして栄北高校野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!