Column

鳥取商(鳥取)「体の使い方とパワーアップで攻撃力向上を図る!」

2019.02.18

昨秋の中国大会では広陵に接戦を演じた鳥取商


バットを振り込んでスイング強化を図る選手たち

■昨秋中国大会出場

 1910年に創立した鳥取商。2013年からの3年間、文部科学省研究指定校として授業改革に着手。この取り組みのおかげで2017年には「キャリア教育優良学校表彰」に文部科学省から選ばれた。
 鳥取商の野球部は春の県大会で3位。秋の大会でも3位に入り、中国大会に出場している。そんな鳥取商の野球部の冬に迫った。

■鳥取商業野球部の紹介

 全力発声・粘り強さ・意思統一を今年のウリに、現在2年生22名、1年生20名の計42名が在籍する鳥取商。甲子園を目標に日々の練習をしている。
 普段から大切に使っている専用グラウンドで練習をするが、冬になると海の砂浜で300mを10本のランメニュー。さらにはショートダッシュやアジリティーを繰り返している。

■秋季大会を振り返って

 主将でファーストを守り、だれにも負けない声でチームを明るくし、勝利に導く下田皓斗は、秋の県大会の3回戦・米子松蔭戦が思い出深いと語った。
 「6回までビハインドだったが、ベンチとスタンドの一体となって7回に一挙6点で逆転して勝利できた」からだそうだ。
 その後、鳥取商中国大会の1回戦・広島広陵戦に敗れたが、その試合が一番印象に残っている試合だと話す。
 「中国大会を制した広島広陵に負けましたが、ノーエラーで接戦を演じることができたことでレベルを上げれば戦える相手だとわかったからです。」

■新チームを引っ張ってきた選手は?

 この秋までチームを牽引したのが清水響希選手、松本和宏選手、大石嵐太選手の3人。

 清水、松本の両選手は県大会から2人が投げ、チームの勝利に貢献した。また広島広陵戦でも2点に抑える投球を見せてくれた。春・夏も今のようなピッチングをしてくれて、守備が無失策で接戦になれば優勝できる、と下田主将は2人に大きな期待を寄せた。
 そして大石選手は1年生ではあるが1番打者として何度もチャンスを作ってくれた。これからも切り込み隊長として打線の火を付けられるか、注目だ。

■この冬の意気込み!

 新チーム結成時は選抜に向けて言動や挨拶から甲子園にふさわしいチームを目指してきた鳥取商。「ケガをすることなくオフシーズンを乗り越え、オフシーズンだからこそ全員で声を出し、日本一熱い冬練をしよう」とチームで決めた。
 そのためにオフシーズンは、全員が体重アップ。ピッチャーは球速5キロアップ、野手はスイングスピードアップをクリアするために、個人が考えてトレーニングをしている。

 鳥取商の選手がそれぞれレベルアップして春以降、全員で粘り強く戦う姿を楽しみにしたい。

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[page_break:どんなときでも元気に全力プレーが最大の武器]

どんなときでも元気に全力プレーが最大の武器


左から下田皓斗主将、青木洋介副主将、森本剛史副主将

 ここからは鳥取商高校の森本剛史青木洋介両副主将に話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 森本:守備での安定感と勝負での1本です
 青木:スイングの強さとスピード。そして送球の安定感やピッチャーが打ち取ったと思うような打球を確実にアウトにすることです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 森本:守備の粘りと長打力です!
 青木:スイングスピードアップや送球の安定感。さらに下半身と体幹、一歩目の強化です

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 森本:どんな時でも全力プレーをする姿を見て欲しいです!
 青木:元気、そして声の大きさと守備です!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 森本:集中打や元気で迫力があるところです
 青木:練習であれば、辛い時こそ「やってやる」という気持ちが生まれ、試合の時は良いプレーが出れば盛り上がるところは負けていないです!

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 森本:何が何でも粘り強くプレーして甲子園に出られるように成長します!
 青木:チームメイトや監督、コーチから信頼される選手になって、何があっても代えられないチームにとって絶対的な選手になります!

 森本選手、青木選手ありがとうございました。

[page_break:苦しい時こそ耐えて自らを鍛えよう!]

苦しい時こそ耐えて自らを鍛えよう!


選手とマネージャー全員で集合写真(鳥取商)

  渡辺達郎監督に伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか?秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 今年のチームの看板は投手力です。投手力を中心とした守備の安定を高めることが秋までのテーマで、この目標はある程度達成できました。
 課題は明確で、攻撃力の向上です。まずこの冬はバットを強く振るための体の使い方と体に力を付けることが目標です。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 “萌えいづる春も冬あらばこそ”
 「強くなりたい、上手くなりたい」と自ら求めて学び、苦しい時こそ耐えて自らを鍛えよう!

 渡辺監督、そして、鳥取商高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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