鵬学園(石川)「北信越を逃した悔しさをバネに春・夏に飛躍を遂げる!」
応援されるチームとなって星稜にリベンジする!
体育館で練習をする鵬学園の選手たち
■野球部を率いるのは“あの”北陸の名将!
石川県七尾市にある鵬学園(おおとりがくえん)高等学校。創立は1961年で、普通科と調理科を併設している私立校だ。2015、2016年の2年連続でウインターカップ出場を果たした女子バスケットボール部、県大会17連覇中の星稜を破り、2016年に全国高校サッカー選手権大会出場を果たしたサッカー部など、全国大会に顔を出す運動部が多いことも特徴。野球部は甲子園未出場だが、金沢を11回甲子園に導いた浅井純哉監督を2012年に招聘。昨秋の石川県大会では4強入りを果たすなど、強化を進めている。
■野球部の紹介
現在2年生25、1年生13の計38名が在籍。グラウンドは野球部専用ではなく、他部と共用。練習スペースに制約はあるものの、プロ野球選手も取り入れている体幹トレーニングをメニューに組み込むなど、こだわった練習で力を着けてきている。
■新チームがスタートしてから最も印象に残っているエピソードは?
昨秋の石川県大会では4強まで勝ち進んだ。勝てば北信越大会出場が決まる準決勝では、夏の石川王者である星稜と対戦。荻原 吟哉、寺西成騎の好投手2人の継投の前に打線は沈黙。7回コールド負けを喫した。敗戦から3日後の3位決定戦に望みを託したが、延長11回の激戦の末、小松商に敗戦。あと1歩まで迫った北信越大会出場を逃し、「全員で協力し、秋季大会ベスト4まで辿り着けたことは自信になったが、北信越をかけた試合で勝ち切れなかったのは本当に悔しい」と、石倉颯大、細川旺孝マネージャーの2人は口を揃える。
■新チームで活躍した選手は?
マネージャー2人が推薦してくれたのは、川畑龍之介、米田武琉、守澤悠真、竹中晃太郎、小池田樹、久保咲耶の7選手。特に川畑、米田、竹中の3選手には「春以降のキーマンになってくれるはず」と期待を寄せていることを明かしてくれた。
■この冬の意気込み!
目前に迫った北信越大会出場を逃した悔しさもあり、「自分に厳しく、モチベーションを上げて取り組む」というテーマを掲げて、冬のトレーニングに励んでいる。石倉マネ、細川マネは「2年生は残り少なくなってきた公式戦で勝てるように、1年生は上級生に負けないようにがんばってほしい」と選手たちにメッセージを送る。全国No.1の呼び声高いライバル・星稜へのリベンジ、新チーム発足時のテーマである「応援されるチームになる」の両方を実現するために。妥協することなく、練習に向き合うつもりだ。
鵬学園バッテリーが語る課題と意気込み!
鵬学園 女子マネージャーの2人
ここからは、鵬学園の捕手・竹中晃太郎主将、米田武琉投手のバッテリー2人に話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
竹中:主将としてチームを引っ張ることができなかったことが大きな課題です。点を取られて雰囲気が悪くなったときに、それを良くすることができませんでした。
米田:ピンチの時に、ベンチの雰囲気が悪くなってしまったり、グラウンドに出ている選手が平常心を保てないところが課題だと感じました。個人的には、試合のなかで投球にメリハリをつける“ギア”の切り替えが上手くできませんでした。投球練習から考えて投げていくことで、その力を養っていきたいです。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
竹中:柔軟性のあるプレーの習得、足腰の強化、怪我をしない身体にする、の3つが目標です。
米田:「覚悟を決めて一心不乱に悔いなく、弱い我に負けないで、全ての能力を向上させる」ことが目標です。具体的には、筋力、柔軟性の向上、フォームの固定、スライダー、ツーシームの精度を上げることに取り組んでいます。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
竹中:捕手としてのリードと二塁送球、打席ではチャンスに放つ1本を見てください!
米田:自分は投手なので、ピンチを抑えるのが仕事です。そのピンチのときの強気のピッチングと力強いストレートを見てください!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
竹中:学年を問わず仲がいいところです。
米田:何でも言い合えることができ、元気なところです。特にセンターの小池田君はピンチの時に声をかけてくれて、ここぞというところで守ってくれる頼もしい人です。また、反省と話し合いの力はどこのチームにも負けていません!シートバッティング後の反省会、練習前のミーティングはすごく充実しています。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
竹中:主将としてまずはチームで1番頼れる選手になりたいです。どんな場面でも平常心を保てるメンタル、全試合で試合を決める1本を打てるだけの打撃力を、この冬で身に着けます!
米田:昨年は最速143km/hで終わってしまいました。今年は最速150km/h越えを目指します!
竹中選手、米田選手、ありがとうございました!
スポーツを通じて成長してほしい!
浅井純哉監督に伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか?秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
新チームが始まってからは、1人1人が先を読める事を課題として今何をしなければいけないか答えを出すように練習を行ってきました。特に力を入れたのが走塁で、自分の判断を大切にさせるように指導しています。冬のテーマとしては、体力向上と基礎的技術の反復練習をメインに考えています。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
冬のトレーニング期間(12月~3月)を全力で取り組むことが、考え方の向上にも繋がります。その結果、春夏にチームとしての完成に近づくことが出来る。「野球部だから」がんばるのではなく、スポーツを通じて成長することを大切にしていきましょう。
浅井監督、そして、鵬学園高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!