Column

文徳(熊本)冬のテーマは「スイングスピード平均135キロ以上」強力打線を磨く!

2019.02.26

秋季大会10対0での敗戦を味わった新チーム



素振りをする選手たち

■甲子園出場経験のある文徳高校野球部

  熊本県熊本市西区にある文徳高校。現在は普通科、理工科の2つの科、さらに細かく6つのコースがある。部活動は野球部のほかに熊本県でトップレベルのソフトテニス部などをはじめ17つの体育部と4つの文化部8つの同好会が活動している。そんな文徳高校の歴史のはじまりは昭和24年までさかのぼる。熊本市九品寺に君が淵電波塾を創立。これが文徳高校の原点である。生徒4人という始まりだったが生徒数は年々増加していった。その後平成8年に文徳高校と改称し現在に至る。

 野球部は1997年に1度、[stadium]甲子園[/stadium]に出場している。そして今のチームは2018年の熊本市1年生大会で優勝を果たしている。そんな今後に期待がかかる文徳高校野球部の冬の過ごし方と春そして夏について迫ります。

■文徳高校野球部の紹介

 文徳野球部は現在、1年生25名、2年生28名の計53名で活動している。雨の日も室内練習場を使用し練習を行うなど日々努力を重ねている。今年のチームの特徴は「強力打線」「固い守備力」「勝利への執着心」の3つと荒木泰晴主将は語ってくれた。

 そしてチームが掲げる目標は「[stadium]甲子園[/stadium]出場」と「日本一」の2つだ。文徳高校ならではの冬の名物練習は特にないそうだが普段から自分たちで考え、自立することをテーマに取り組んでいる。

■新チームがスタートしてから最も印象に残っているエピソードは?

 新チームがスタートしてからは毎年恒例となっている100周走を行うなど秋の大会そしてセンバツ出場に向け練習に励んだ。しかし、秋の大会3回戦では10対0で敗戦し力の無さ、粘り強さの無さを実感した。この悔しさをばねに変え、熊本県を圧倒して勝ち進む強さを手に入れるため後悔の無い冬にすると意気込んでいる。

■新チームで活躍した選手は?

 文徳の注目選手は秋の大会でリードオフマンとしての役割を果たした山代啓史。そして、秋の大会逆転につながる本塁打を放った辻崎颯汰の2人。辻崎の長打力はチームメイトも圧倒的と認めるほどのものだ。春そして夏には岩見貴世奥村元貴の2人にも大きな期待がかかる。

■この冬の意気込み!

 このオフシーズンのテーマはスイングスピードの平均を135キロ以上とし春、夏には現在もセールスポイントとしている強力打線にさらに磨きをかけ、圧倒的な強さで目標の[stadium]甲子園[/stadium]出場、日本一に突き進みたいところだ。

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[page_break:「日本一」に向かって!/自分自身をプロデュース!]

相手を圧倒できる体作りをしたい!



バッティング練習に打ち込む選手たち

ここからは、春、夏に期待がかかる文徳岩見貴世副主将と奥村元貴投手キャプテンの2人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

岩見:走力がなく、点数が欲しい場面で点が入らなかったので走力、走塁が課題です。
奥村:無駄な失点をしないことと球速アップです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

岩見:振り込みを行いスイングスピードを上げること。また、打球に対する1歩目、盗塁時のスタートをよくするため瞬発系の強化に取り組みたいです。
奥村:球速を上げ、球の質もよくすることです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

岩見:チャンスの場面での1本を見てほしいです。
奥村:堂々としたマウンドでの立ち振る舞いと140キロの速球を見てほしいです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

岩見:1人1人が自立し「日本一」という目標にみんな同じ方向を見ている所です。
奥村:皆が言い合えて、お互いに成長しあえる所です。また、スイングの速さも負けていないと思います。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

岩見:チームの雰囲気を明るくし、頼れる選手になる!
奥村:秋の大会10対0で負けた分公式戦ではコールド勝ちで圧倒して勝てるように個人個人の力をつけ、選手層の厚いチームにしていきます!

岩見選手、奥村選手、ありがとうございました!

自分自身をプロデュース!

  森田崇智監督にもお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか?

 「自律」ということをテーマに指導を行っています。選手が自ら考えて行動する。技術にしても体力にしても自分自身で自らをプロデュースして理想の自分に近づいてもらいたいと思います。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 地道なトレーニングが一番力になると思います。春、夏に向けて「必ず一花咲かせてやるぞ!」という強い気持ちを持って練習を行ってほしいと思います。
 甲子園でまず1勝を目指して頑張れ!!

 森田監督、そして、文徳高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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