Column

東海大仰星(大阪)「チームワークと打力で悲願の夏の甲子園出場へ!」

2019.02.12

部員数72名の大所帯で頂点を目指す!


ハンマーをタイヤに振りかざすことで筋力アップを図る

■部活動が盛んな東海大仰星

 大阪府枚方市にある東海大学付属大阪仰星高等学校中等部・高等部。開校は昭和58年(1983年)。その後、平成8年(1996年)に中等部が設立された。東海大仰星は部活動が充実しており、ラグビー部・サッカー部は強豪。ラグビー部は2016年の第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会で準優勝を果たし、サッカー部は2016年の第95回全国高校サッカー選手権大会で第3位に入賞した全国クラスの強豪校である。

 野球部に目を移すと、メジャーリーグで活躍した建山義紀(元レンジャーズ)や上原浩治(現巨人)など多くのプロ野球選手を輩出している。近年の野球部の成績を見ると2000年に出場した第72回選抜高等学校野球大会以降全国大会の出場はないが、昨年夏の第100回 全国高等学校野球選手権記念 北大阪大会ではベスト4、秋の近畿地区高校野球大会 大阪府予選ではベスト8に進出しており、上位進出を果たしている。

■東海大仰星の環境は?今年のチームのウリは?

 現在は1年生36名、2年生36名、計72名の大所帯で活動する東海大仰星。活動場所は校内にある野球部専用グラウンドで練習に打ち込んでいる。

 そんな今年のチームには、3つのウリがある。
・団結力
・堅い守備
・打ちだしたら止まらない打線
 この3つを武器に、東海大仰星は「甲子園出場・優勝」という目標を掲げて日々練習に取り組んでいる。


素振り中の様子

■新チーム始まりを振り返って

 新チームスタート時は、「チーム全員が強い志を持っているチーム・まとまりがあり団結力の強いチーム」の2つのテーマで始まった。
 そんな中、臨んだ秋季大会準々決勝履正社戦。先制・追加点を挙げ「勝てるぞ」という雰囲気になっていた中、8回にエラーが続き同点に追いつかれ、9回のチャンスで勝ち越せず、その裏にサヨナラ満塁本塁打を打たれて敗退してしまった。その試合が南幸大地主将は最も印象に残っている試合となっており、このオフ「他のチームの投手を打ち崩せる打線・どんな時でも1つになれるチームワーク」の2つをテーマにトレーニングを重ねている。

■今年の東海大仰星の注目選手は?

 そんな今年の東海大仰星には10人の注目選手がいる。それが、山口智也山本航高田洸星南幸大地石川龍平中務竜之介松本聖矢中田楓希樋口裕士江崎真尋の10名だ。

 その中ですごい長所を持っているのが、石川と山本の2名だ。
 石川はスイングスピードが速く、見た目以上のパワーがあり遠くにボールを飛ばせる力がある。また守備もチームの中でトップクラスである。
 山本は右打者の懐に投げ込めるコントロールや怖がらない気持ちの強さがある。とても信頼できる左投手と南幸主将は紹介する。

■この冬の意気込み

 「打線が強力でないと強いチームには勝てないと思います、なので毎試合10得点以上できるような強力打線になるためこれから頑張っていきます。」(南幸主将)

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[page_break:南幸主将を支える副主将2人インタビュー]

南幸主将を支える副主将2人にインタビュー


ティーバッティング中の様子

  ここからは、東海大仰星の外野手・松本聖矢副主将と、捕手・高田洸星副主将のお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 松本:攻撃面では、先頭打者が塁に出ても得点につながらないことがあること。守備面では、一試合の中で三者凡退で終わらした回が少なかったこと。
 高田:試合終盤で粘りきられず勝ちきれないところ。エラーや四球などのミスを続けて失点につなげてしまうところ。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 松本:チームの目標は切れ目のない打線をつくること、無駄なランナーを出さないこと。個人の目標は、体重を増やしてパワー付けることです。具体的にはミート力、長打力、送球の正確性を上げることです。
 高田:セカンドまでのスローイングで1.9秒にする。他の高校の捕手と比べて体格が劣っているのでウエイトや食事の量を増やし一回り大きくする。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 松本:迷わないスイング・打球のノビ・風をものともしない長打力です。
 高田:攻守交代時のポジションまでの全力疾走です。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 松本:レギュラーへの執着心・野球への追及心・ベンチとスタンドの一体感です。
 高田:部員が多い中で主将の南幸を中心にまとまりチームワークが良いところ。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 松本:春・夏の自分をイメージし、こんなもんじゃ足りないと今の自分を奮い立たせ限りの無い成長をしていきたいです。
 高田:チームメイト全員から信頼される選手になる。

 松本選手・高田選手、ありがとうございました!

[page_break:「やり切る事の大切さ」を第一に練習に励む]

「やり切る事の大切さ」を第一に練習に励む


ランメニューを笑顔で取り組む東海大仰星の選手たち

  ここからは上林健監督にお話を伺います!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 素直で前向きな選手が多かったのでとにかく成長体験を積み重ね自信をつけさせることを第一に考えました。

 冬のテーマは「やり切る事の大切さ」を第一に日々の練習に励んでいます。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 今やっているトレーニング(ウエイトや体幹)や基礎練習(素振りやゴロ捕球)などは今すぐに成果が出るものではないが、コツコツと続けることが春・夏の大会につながっていきます。仲間を信じチーム一丸となり努力を続けてほしい。
 自分で揚げた目標に責任を持ち達成してほしいと思います。

 上林監督そして東海大仰星高校野球部の皆様ありがとうございました!

 

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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