嘉手納(沖縄)「3度目の聖地を目指して成長の歩みを止めない!」
継投を武器にベスト4まで勝ち上がる!
トレーニングの様子
■2009年秋九州V! 過去2回の甲子園出場経験を持つ強豪
沖縄県中等群嘉手納町にある沖縄県立嘉手納高等学校。1984年開校の同校には、県内で3校目となる「総合学科」が設置されている。スポーツ系列、福祉系列などの7系列に分かれる学科で、多様な学びの場を実現している。野球部は2009年秋の九州大会で優勝し、翌2010年のセンバツで甲子園初出場を果たした。当時は、最終的に春夏連覇を達成する興南とのアベック出場で、「史上初の沖縄勢の2校出場」として大きな話題となった。その後、2016年夏にも出場し、甲子園初勝利を挙げている。野球部の他に、男子ソフトボール部も県を代表する強豪だ。
■野球部の紹介
現在2年生14、1年生20名の計34名が在籍。先述の通り、春夏それぞれ1回ずつの甲子園出場、1回の明治神宮大会出場実績を持つ。現チーム最大の特徴は、3人の投手を繋いで試合を作る、継投型のチームであること。この戦術を武器に、秋は県4強まで勝ち進んだが、準決勝で興南に0対4で敗戦。九州大会出場を惜しくも逃し、勝負の夏に照準を合わせている。
■秋季大会を振り返って
親泊泰誠(おやどまりたいせい)選手が挙げたのは、やはり秋季県大会準決勝の興南戦。「0対4の結果だけを見れば大敗ではないんですが、相手投手に手も足も出ませんでした。対策に時間をかけたのに、それを試合で出し切れなかった悔しさがあります」と理由を語ってくれた。興南の左腕エース・宮城大弥は、夏を狙う上で必ず越えなければならない相手。雪辱を果たすべく練習を重ねているようだ。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
町田宗音、石川銀、平典士の3選手を推薦してくれた親泊選手。なかでもイチオシは平投手で、「沖縄県内で球速はトップ。1年夏からベンチ入りしていて、夏の『大変さ』『しんどさ』を熟知しています。どんなピンチも抑えてくれると信じています!」と熱く理由を説明してくれた。
■この冬の意気込み!
この質問に対して親泊選手は、「後悔のないように、しっかりと自分を追い込んで意味のあるオフシーズンにします!」と端的に、そして力強く語ってくれた。
新チームを引っ張ってきた2選手が語る課題
左から平典士、親泊泰誠、石川銀選手
ここからは、嘉手納高校の石川銀投手兼一塁手、投手兼一塁手兼外野手の平典士主将に話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
石川:投内連携の完成度がまだまだと感じました。
平: 打線のつながりが不足していること、守備が全体的に雑な点が課題です。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
石川:まずは体力アップ、そして投球では球速、打撃ではスイングスピードをアップさせたいです。
平:筋力アップに取り組んでいます。投手としてはリリースポイントの安定、フィールディングの向上を目指しています。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
石川:フルスイングです!
平:投手としての球威、打席での積極性に注目してください!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
石川: チームワークは他のチームにも負けていません。
平:学年に関わらず、選手間の仲が良く、気づいたことを教えあえるところです。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
石川:球速を5km/hアップさせます!
平:下半身を上手く使った投球フォームを身に付けて、コントロールの改善、好不調の波を少なくしていきたいです。そうすることで、守備のリズムを良くする投手を目指します。
石川選手、平選手、ありがとうございました!
日々成長を続けて、夏に成果を発揮しよう
大蔵宗元監督に伺いました!
Q. 今年のチームはどんなテーマを持ってチームを創り上げてきましたでしょうか?
本番である大会で野球を楽しめる、力を発揮できるようにすることがテーマです。勝負である6、7、8月に実力を十分発揮できるように、1年間を通じてトレーニングを積み重ね、肉体と技術を向上させることを目標に日々を過ごしています。秋季大会は各選手が持ち味を発揮してくれましたが、最後は興南に力負けをしてしまった。この冬に鍛え上げて、次のチャンスを待ちたいと思います。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
昨日より今日、今日より明日、日々成長・進化を目指し、夏の大会に挑んでもらいたい。最後の夏、総集した力で成果を発揮しよう。そのために、最後までチームの成長を目指し、がんばろう!
大蔵監督、そして嘉手納高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!