Column

出雲工(島根)「甲子園で校歌を!走・攻・守・投のすべての面でのパワーアップ

2019.01.30

四国アイランドリーグでプレーした松嶋監督と共に夢を追う


サーキットトレーニングの様子(出雲工)

■弓道部、陸上競技部に続く活躍を目指す

 島根県出雲市にある島根県立出雲工高等学校は、1944年に創立された島根県立今市工を前身とし、62年に現校名となる。現在は機械科、建築科、電気科、電子機械科が設置されており、2016年度から2年間は国立教育政策研究所・教育課程研究指定校として研究に取り組んできた。
 部活動では弓道部が昨年の全国選抜大会・男子の部(団体)で準優勝。陸上競技部は今冬の全国高校駅伝大会に23年連続27回目の出場を果たした。野球部は一昨年の秋季島根大会でベスト8。昨秋はベスト16まで勝ち上がっている。

■出雲工野球部の紹介

 野球部は2年生9名、1年生8名の計17名。河野 純希主将は今季のチームについて「フルスイングと守備の堅さが特長で、常に確認の声をかけ合うようにしています」と話す。新チーム結成時から「甲子園で校歌を歌うこと」を目標に掲げており、坂道ダッシュやサーキットトレーニングなど厳しい練習メニューにも取り組んでいる。

■新チームがスタートしてから、最も印象に残っていることは?

 秋季島根大会で敗れた平田戦を挙げた河野主将。「序盤に先制したのですが終盤に逆転され、負けてしまいました。しかも、自分たちのミスでピンチを招いてしまったのが原因だったので、とても悔しかったです」

■新チームを引っ張ってきた選手は?

 俊足の岸 紗也都は遠くへ飛ばすことができるパワーも併せ持ち、チームに多くのチャンスをもたらしている。杉原 蛍太は守備範囲の広さに定評があり、難しいゴロも器用にさばいてアウトにする能力を持つ。またピッチャーの森山 就斗は制球力の良さが自慢で、緩急を使った投球でテンポ良く相手打者を抑えている。そして、チーム1の努力家と評価されている渡部 拓磨には、「ここぞという場面でヒットを打って、チームを盛り上げてほしい」と河野主将はも大きな期待を寄せている。

■この冬の意気込み!

 このオフシーズンのテーマについて「全体的に体が小さい選手が多いのでトレーニングで体を大きくし、力強いプレーができるようにしていきたい」と話す河野主将。さらに、「1年生は2年生のポジションを奪い取るつもりで。2年生は下級生からレギュラーを取られないように、競争意識を持って練習に取り組んで行きたいです。そのためにも自分たちで個々の目標を立て、その目標を達成できるように励みます」と抱負を語っている。

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[page_break:オフシーズンは体を鍛えてパワーアップを図りたい!]

オフシーズンは体を鍛えてパワーアップを図りたい!


タイヤ引きの様子(出雲工)

 ここからは、出雲工高校の河野 純希主将と飯塚 大輝選手の二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

河野:ランナーを確実に進めることができませんでしたし、打球判断が悪く走塁ミスが多かったこと。そして、チャンスで1本出なかったことが課題です。
飯塚:試合での状況判断が甘いことと、チャンスを活かすヒットが打てなかったところです。また、ピンチの場面では声かけを徹底していきたいです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

河野:チーム全体の目標としては、体を鍛えて(身長-体重)の数字を100にすること。それから、パワーを付けてスイング力を上げることです。個人としては、球速をもっと上げたいです。
飯塚:パワー、スピード、技術など、全体的なレベルアップです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

河野:全力投球とフルスイング。そして、確認の声がけをするところです。
飯塚:自分だけでなく、チーム全員が全力で戦っているところです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

河野:真面目で素直なところです。
飯塚:部員同士の仲がとても良く、厳しいことでも学年に関係なく言い合えるところ。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

河野:島根で一番注目される投手になります!
飯塚:チームで最も頼りになるバッターになる!

 河野選手、飯塚選手、ありがとうございました!

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[page_break:甲子園で校歌を歌うために頑張ろう!]

甲子園で校歌を歌うために頑張ろう!


部の目標(出雲工)

  松嶋 亮太監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 投手を中心に守備からリズムを作り、少ないチャンスをものにしていくこと。そして、苦しい時こそ自分たちの力を発揮できるようにすることをテーマにしてやってきました。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋の大会では守備でミスをすることなく終盤で得点し、接戦をものにできたことは選手たちの自信になったと思います。しかし、勝ち上がるためには走・攻・守・投のすべての面でのパワー不足を実感したので、この冬は体の力を付けることをテーマにしています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

「嫌なことにも前向きに取り組む」「目の前のことに全力を注ぐ」
 苦しい時期ではあるけれど、上の2つのことを意識してこの冬を乗り越えれば、必ず心も体もさらに成長した姿になる。無限の可能性を秘めた君たちと「甲子園で校歌を歌う」という目標が達成できるように共に頑張ろう!

 松嶋監督。そして、出雲工高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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