Column

明誠学院(岡山)「みんなキャプテン」という言葉をチームで意識する

2019.01.27

「みんなキャプテン」という意識で秋はあと1勝で中国大会というところへ


トレーニングの様子

■創志学園に敗れ悔しさを経験

 明誠学院高校は、岡山県岡山市北区にある男女共学高校で、私立高校としては県下最大の共学校である。

 昨年の秋季岡山県大会は地区予選を突破し、初戦となった2回戦では勝山を9対0で破った。3回戦では、第100回選手権大会に出場した創志学園と激突したが、0対4完封負けを喫した。秋季中国地区大会出場を懸けた試合だっただけに、悔しさがより一層募る敗戦となった。

■明誠学院の環境は?今年のチームのウリは?

 現在は1年生24名、2年生20名、合計44名で活動する明誠学院。校舎から自転車で15分ほどの場所に野球部の専用グランドがあり、水はけも良く恵まれた環境の中で練習に打ち込むことが出来ている。

 そんな今年のチームには、3つウリがある。
・試合中に見せる笑顔
・配球を中心に研究されたポジショニング
・選手同士による評価の声かけ。
この3つを武器に、明誠学院は「ベスト4進出」という目標を掲げて日々練習に取り組んでいる。

■「みんなキャプテン」という意識を持って新チームはスタート

 新チームスタート時は、「みんなキャプテン」という言葉をチームで意識して練習に取り組んだ。これは、人任せにする選手が多い状況があった為、一人ひとりがキャプテンであるという自覚を持って、選手自らが考えて動けるようにという思いから始まった。

 そんな中で臨んだ秋季岡山県大会は、あと1勝で中国大会出場というところまでいったが、創志学園に0対4で敗戦。スコア以上に力の差を見せつけられての敗戦となり、そこから「強豪校を倒してベスト4になる」という目標を立てたのだ。

■今年の明誠学院の注目選手は?!

 そんな今年の明誠学院には4人の注目選手がいる。それが小林利輝岡本燎平元田圭永川綾音の4人だ。

 小林は、チャンスメーカーとして出塁してチームに勢いを与える存在で、岡本は勝負強い打撃でチームを勝利に導いてきた。また、元田は投手として制球力の高さを活かした投球でゲームメイクし、永川は守備範囲の広さを武器に多くのヒットを防いできた。

■オフシーズンにどれだけ成長できるかで、夏の選手権の結果が変わってくる

 強豪校を打倒して上位進出を目論む明誠学院にとって、このオフシーズンでは、「150キロを打ち返す」ことを掲げて練習に励んでいる。というのも、秋季大会では140キロを超えるボールに手も足も出なかった経緯があるからだ。
 2年生にとっては最後のオフシーズンのトレーニングとなる。目標に近づくために主将の松岡宙輝は「苦しい練習をチームで乗り越えて、絆を深めて、春季大会で結果を出していきたい」と強い気持ちを見せる。

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[page_break:中心選手二人が共通して語る「速球への対応」という課題]

中心選手二人が共通して語る「速球への対応」という課題


左から副主将の小林利輝、主将の松岡宙輝、副主将の小野頼人

 ここからは、明誠学院高校の小野 頼人右翼手と、一塁手・小林 利輝副キャプテンのお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 小野:スピードのある投手に手が出ませんでした。早い球への対応が課題だと思います。
 小林:自分も150キロ近い球が打てませんでした。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 小野:個人的には守備力の向上とスイングスポートをアップさせたいです。

 小林:スイングスピードを上げることです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 小野:体を張るガッツとうるさい程の声です!

 小林:自分も元気の良さです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 小野:笑顔が絶えないチームだということです!

 小林:練習の雰囲気の良さです!

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 小野:全員から「サードならこいつだ」と言われる選手に選手に成長します!
 小林:早い球に打ち負けない体作りをすることです。また怪我せずに最後の夏を迎えたいと思います!

 小野選手、小林選手、ありがとうございました!

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[page_break:妥協のない取り組みと自主・自立を意識して]

妥協のない取り組みと自主・自立を意識して


打撃練習の様子

 岩上貴司監督にお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

  新チームがスタートした時は、「岡山県大会ベスト8で戦えるチーム作り」というテーマを持って練習を行ってきました。秋季岡山県大会はベスト8まで進出できたので、この冬は「岡山県大会ベスト8で戦えるチーム作り」と「個々のレベルアップ」というテーマを持ってチームを鍛えています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 妥協のない取り組み、そして自主・自立を意識して練習を行いましょう。

岩上監督、そして明誠学院高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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