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秋季大会準優勝!オリジナルの守備で聖地を目指す!平田高校(島根)

2019.01.22

平田高校の武器はオリジナルの守備!


出雲大社での集合写真

■平田の歴史

 秋季島根県大会準優勝を果たした島根県立平田高等学校。1916年に設立された前身の平田農高校時代から合わせて創立102年の伝統がある学校だ。

 放送部が全国大会出場の経験を持つなど、部活動が盛んな平田高校の野球部は、昨秋の成績と子供たち向けに開催している野球教室が評価され、中国地区の21世紀枠の推薦校に選出されている。
 初の甲子園がかかっている平田高校はどんな冬をすごしているのか、迫ります。

■平田の練習環境と名物メニューは?

 現在は1年生が15名、2年生が8名、そして夏に引退した3年生8名の計36名の平田高校。他の部活と校庭を併用しているため、限られた環境を最大限に使った効率的な練習をしているが、オフシーズンには平田レーダー基地まで往復20キロのランニングに行く。
 坂道が5キロ続くところもあり、このランニングを通じて根性や忍耐力といったメンタル面を鍛えている。

■今年のチームのウリは?

 新チーム結成時、「中国大会で2勝する」ことをテーマに掲げスタート。昨秋は、
・走塁と打撃の連携
・攻めの守備
・継投できる投手陣の厚み
の3つの武器で大会に臨むと、秋の島根県大会で準優勝の成績を残して中国大会に進出した。

 キャッチャーで主将の植田航選手の胸の中に残っている試合は、中国大会での広島代表・崇徳高校との一戦だった。
「他県のチームとの力の差を知ることができ、その後の練習により一層熱が入った」からだと語る。

 平田高校は中国大会で2勝することをテーマに新チームが始まった。彼らにとって中国大会出場は通過点であり、ゴールではない。

 秋の敗戦を糧に、現在は平田高校オリジナルの攻めの守備、走塁とバッティングの連携を実戦練習で強化している。特に年末の強化合宿をチーム全員で助け合いながら乗り越えたのは、植田選手の胸に深く刻まれた。

■平田高校の注目選手

 平田高校の島根県準Vに貢献したのが、1年生の古川雅也選手だ。抜群のコントロールで、チームのピンチを救い続けた。この古川が新チームになってから活躍し続けてくれたと植田主将は語る。

 しかし春以降は2人の選手の台頭に期待をしていた。その選手とは、2年生の錦織圭伍選手と1年生の高橋大樹選手だった。
 特に高橋選手に関しては肩が強く、これからチームの中心選手として勝利に導いてくれるだろう、と語っていた。

■心も体も鍛え上げ、甲子園の舞台へ!

 中国地区の21世紀推薦校に選出され、吉報を待つ平田高校の選手たち。春先に力を発揮するためにも心技体の全てを鍛え上げたいと意気込む。
 チームの目標でもある、甲子園で勝利して地域の方々と校歌を歌うためにも、平田高校の心技体を磨く冬はこれからも続いていく。

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[page_break:チームで戦う一体感が強み]

チームで戦う一体感が強み


左から錦織圭伍、植田航、深津唯人選手

 ここからは平田高校の副主将・錦織圭伍投手と同じく副主将の深津唯人投手のお二人にお話を伺いました。

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 錦織:投手の制球力です
 深津:チーム層の薄さが出てしまい思うように戦えない時があったため、チーム全体の能力の底上げが必要だと思いました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 錦織:ミート率を高めることやスイングスピードの向上、そして体重の増量。あと、制球力を磨くことです!

 深津:コントロールを安定させるために下半身強化とフォームを安定させたいです!

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 錦織:チャンスでのバッティングです!

 深津:個で戦うのではなく、束になって戦って、チームの一体感を見て欲しいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 錦織:選手同士の仲の良さと攻めの守備です


 深津:1,2年生が仲良く、いつも楽しく野球に取り組んでいるところです!

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 錦織:もっと長打を打てるような選手になります!

 深津:しっかりと体を作って、安定した投手になります!

 錦織投手、深津投手ありがとうございました!

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[page_break:全員でつなぐ野球を目指す!]

全員でつなぐ野球を目指す!


観光名所でも伊佐の浜出の練習中の様子

 植田悟監督にお話を伺いました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 打撃力が低いため、全員でつないで1点を奪う攻撃と、負けない野球を目指すために「攻めの守備(ポジショニング・シフト・トリックプレー等)を合言葉に練習していきました。
 冬のテーマも1点を奪うパターンを増やすことと攻めの守備を進化させることです。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 「甲子園で校歌を皆さんと一緒に歌う」という目標を実現しましょう!

植田悟監督、そして平田高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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