Column

八戸工業(青森)「テーマはスピードアップ!上手い選手になれ」

2019.01.18

打倒・私学を目指してスタートした青森県大会


雪が積もるグラウンドをダッシュ!

■八戸市が誇る工業高校

 青森県八戸市に所在する八戸工は昭和19年(1944年)に開校され、昭和31年(1956年)に県立高となった。進路実績を見ると、就職者が多く、県内外問わず中小企業・大企業へ就職を果たし、社会で通用する人材を3年間で育て上げている。そんな野球部は昨秋、ベスト4進出と大躍進!青森県の21世紀枠県推薦校に選ばれた。

■今年の八戸工業のウリは?

 現在2学年合わせて27名で活動する八戸工は学校から3キロ離れた専用グラウンドで練習をしている。木村洸太主将は今年のチームについて、「仲が良く、個性があり、経験豊富なところがウリだと思います」と語る。強豪私学を破ることを目標に練習に取り組んでいる。名物練習は砂浜でのダッシュだという。

■強豪私学とのレベルの違いを実感

 昨夏は八戸学院光星に敗れて新チームがスタートした八戸工。当然、目標は私学を破って上へ勝ち進むことだった。県大会では準決勝まで勝ち進むも、私学の弘前東に敗退。さらに3位決定戦では青森山田に0対15で敗れ、悔しい敗退。木村主将は「レベルの差を痛感したが、とても良い経験となった」と振り返る。

■個々の目標を達成し、上昇を!

 今年の注目選手はファースト、サードを守る舘悠人選手。昨秋の準々決勝で本塁打を放ち、チーム第1号となった。またセンターの小砂子虎瑠(こすまごたける)選手はキーマンとして期待されており、小柄ながら長単打が打てて、肩も足もある。木村主将は「打線の中軸や守備のセンターラインで攻守のチームを引っ張ってくれると思います」と期待を込めている。
 この冬場は体を大きくすることをテーマに取り組む八戸工ナイン。木村主将は「個々の目標達成に向けて全員で取り組みたいです」と決意した。打倒私学を果たせるチーム作りを実現する。

[page_break:強豪校に勝てるよう一から土台作りを!]

強豪校に勝てるよう一から土台作りを!


八戸工業 主将 木村洸太選手

 ここからは八戸工業の米田崇将副主将(まいた・たかまさ)と一戸亨(いちのへ・とおる)選手にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 米田:バッテリーは初回の立ち上がりに崩れないこと。野手は小さなミスを減らし、自分たちが崩れないことだと思います。
 一戸:バットを振る力、そして精神力の弱さが見えました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 米田:基礎練習、バッティングのスイングスピードとパワー。体を大きくすることです。
 一戸:精神力の強化と下半身を中心にトレーニングをして、体重を増やしたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 米田:下位打線ながらパワーのある打者になっていきます!捕手としてチームの要になっていきます!
 一戸:強肩を見て欲しいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 米田:チームワークと仲の良さ。ミスをしても他の部分で取り返せるところ。
 一戸:明るく元気で、常に声が絶えないところです!

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 米田:秋季大会では強豪私立高校に力負けしてしまい東北大会に進めませんでした。この冬では基礎を一から見直し、しっかりと土台を作り、私立高校とまともに戦えるようになりたい。また相手の速球に力負けしないスイングを作り上げます!
 一戸:限界を決めずに質の良い練習をするぞ!

米田選手、一戸選手ありがとうございました!


米田崇将副主将(中)と上山正徳監督(右)

 上山正徳監督にお話を伺いました!

Q.今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 テーマはスピードアップです。
 強豪私学との対戦でスピードの違いを実感し、パワー=スピードでトレーニングをしています。またスピードについていくために、スイングスピード、捕ってから速くする、盗塁時のスタート、守備では打球のラインへ早く入ることをテーマに取り組んでいます。

Q.最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 上手い戦手になれ!

上山監督、そして八戸工業高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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