Column

玉島商(岡山)「自分に負けるな!この冬は徹底した打撃の強化に励む!」

2019.01.21

昨秋は岡山大会ベスト8!夏は甲子園ベスト4という輝かしい歴史持つ


集合写真(玉島商)

■第51回選手権大会ではベスト4に進出した輝かしい歴史を有す

 岡山県倉敷市に校舎を構える玉島商は、地元では玉商(たましょう)の通称で親しまれている。野球部はこれまで3人のプロ野球選手を輩出しており、甲子園には春1度、夏3度の出場経験がある。特に、第51回全国高等学校野球選手権大会ではベスト4に進出した歴史があり、準決勝では当時の強豪だった三沢と接戦を演じた。

■玉島商の今年のチームのウリは?

 1年生23名、2年生37名、合計60名で活動する玉島商だが、今年のチームには3つウリがある。打撃力、守備力、チームワークだ。この3つの武器で玉島商は、秋季岡山大会ではベスト8に進出した。

■自分たちの代で必ず甲子園にいく

 新チームスタート時は、「先輩方が行けなかった甲子園に自分たちの代で必ず行こう」という決意を持って練習に取り組んだと、主将の重野歩選手は語る。だが、そんな玉島商ナインの前に大きな壁が立ちはだかった。

 その大きな壁とは、県内の強豪・関西だ。
 勝てば中国大会進出という大一番で激突した玉島商関西。結果はチャンスで一本が出ずに、玉島商関西に敗れてしまった。重野主将は、チャンスで一本が出ていれば勝てた試合だけに、とても悔しかったと語る。

■今年の玉島商の注目選手

 今年の玉島商には4人の注目選手がいる。その選手とは、森下叶夢渡辺駿也行成晃希渡邊柊哉の4人だ。

 渡辺駿也は、投手として岡山県大会で完封を記録し、森下叶夢行成晃希渡邊柊哉も打撃と守備において大活躍を見せた。この4人の奮闘もあり、玉島商は秋季岡山大会でベスト8に進出したのだ。

■オフシーズンは「個々の力を最大限に成長させてくれる期間」

 このオフシーズンのテーマは、ズバリ「打ち損じてもホームランが打てるパワーを身に付けること」だ。重野主将は、オフシーズンを「個々の力を最大限に成長させてくれる期間」と位置づけ、力強い打球が打てるように、この冬を頑張りたいと意気込みを語った。見据える目標は「甲子園出場」だ。
 この大きな目標を達成させるために、玉島商はオフシーズンのトレーニングに日々取り組んでいる。

[page_break:このオフシーズンの課題は?]

このオフシーズンの課題は?

秋季岡山大会はベスト8に進出した玉島商

 ここからは、玉島商赤澤遼真副主将と渡邊柊哉副主将のお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

赤澤:バッティングです。ここ一番という場面で一打が出ないと思います。接戦時や、負けている時に試合をモノにできない、粘り強さがないと感じています。
渡邊:パワー不足で、チャンスで一本が出ないところです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

赤澤:筋力アップです。ベンチプレス100キロ、スクワット150キロは出来るようになりたいです。また、守備も徹底的に強化したいと思います。
渡邊:力強い球でも、弾き返せるパワーを付けることです。またチャンスで強気で打てるメンタルも身に付けたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

赤澤:声の大きさと元気の良さで、チームを盛り上げるところです!
渡邊:どんなに点差をつけられても、試合が終わるまで諦めない姿勢です。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

赤澤:元気が良く、盛り上がれるところです!
渡邊:キツくなったり、えらく(しんどく)なった時に、チーム内で励まし合えるところが好きです。また1年生と2年生が仲が良いところも好きです。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

赤澤:自分は秋はベンチ入りが出来なかったので、春、夏はベンチ入り出来るように頑張ります!
渡邊:キツいトレーニングに耐えて筋力をアップさせ、遠投95メートル以上投げれるようにすることです。また、大事な試合やチャンスの場面でヒットを打ったり、ホームランが打てるようになりたいです。

赤澤選手、渡邊選手、ありがとうございました!

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[page_break:選手一人一人が夏、春までの目標を真剣に考える]

自分に負けず打撃の強化に励む!


守備練習の様子

 片山逸紀部長にお話を伺いました!

 秋の大会を振り返り、片山部長がこの冬のテーマとして挙げたのが「打撃の強化」だ。勝てば中国大会進出という大一番で激突した関西に、チャンスで一本が出ずに敗れてしまった経緯があるだけに、片山部長としても打撃の強化は必須と考えているようだ。

 もちろん、そのことは選手も自覚している。赤澤遼真副主将と渡邊柊哉副主将の二人が、揃って冬の課題に打撃の向上を挙げており、選手と指導者の考えも一致している様子を見せる。

 最後に、厳しい冬のトレーニングに取り組んでいる選手達へメッセージをお願いすると「自分に負けるな!」と熱いメッセージを答えてくれた。

 冬のトレーニングは単調な練習も多く、肉体的にも精神的にも辛い。だが、その辛さに打ち勝つことができれば「成長」と言う名の大きなご褒美が春に待っているだろう。その大きなご褒美を玉島商は掴むことが出来るのか注目していきたい。


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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