Column

秋の四国で見つけたダイヤの原石 徳島インディゴソックスの「ドラフト候補クインテット」

2019.10.04

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し13年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話なども交え、四国の「今」をお伝えしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。

 第56回から始まった「秋の四国で見つけたダイヤの原石たち」第2回では、10月5日(土)にルートインBCリーグ覇者・栃木ゴールデンブレーブスのホーム・小山市運動公園野球場で開幕する「日本独立リーググランドチャンピオンシップ2019」に出場する四国アイランドリーグplus覇者・徳島インディゴソックスの「ドラフト候補クインテット」について紹介していきます。

「敵をかき回す」二遊間・平間 隼人&岸 潤一郎に絶対エースの竹内 裕太

秋の四国で見つけたダイヤの原石 徳島インディゴソックスの「ドラフト候補クインテット」 | 高校野球ドットコム
岸 潤一郎

 「ああ、レギュラーシーズンも終わってしまった。クライマックスファーストステージは始まるけど、応援しているチームは出ていないし。でも、プロ野球がみたいなあ……」

 そう思っている特に関東圏のあなた!今週末に近未来が見えるプロ野球があります!10月5日(土)・6日(日)の両日にはいずれも13時から栃木県小山市の小山市運動公園野球場にて独立リーグ日本一を決める「日本独立リーググランドチャンピオンシップ2019」が開催されます。

 ホームで戦うのはMLB経験も持つ西岡 剛(前:阪神タイガース)、元・東京ヤクルトスワローズの代打の切り札・飯原 誉士、ザ・チェンジアッパーの右腕・若松 駿太(前:中日ドラゴンズ)といった歴戦の勇者がそろい、ルートインBCリーグを初制覇した栃木ゴールデンブレーブス。そして乗り込むのは四国アイランドリーグplusで2年ぶり5回目の総合優勝を果たした徳島インディゴソックスです。

 ただ、関東圏の皆さんはほとんど徳島インディゴソックスを生で見たことがないはず。そこで「四国発」では10月17日に開催される「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」の指名候補として名を連ねる「クインテット」5選手を紹介したいと思います。

秋の四国で見つけたダイヤの原石 徳島インディゴソックスの「ドラフト候補クインテット」 | 高校野球ドットコム
平間 隼人と竹内 裕太

 最初に紹介するのはこの3選手です。
・背番号22 岸 潤一郎(きし じゅんいちろう)遊撃手
1996年12月8日生まれ(22歳) 右投右打 174センチ77キロ 兵庫県出身 2年目
明徳義塾高~拓殖大中退

・背番号0 平間 隼人(ひらま はやと)二塁手
1996年12月16日生まれ(22歳) 右投左打 171センチ76キロ 徳島県出身 5年目
鳴門渦潮

・背番号18 竹内 裕太(たけうち ゆうた)投手
1996年3月14日生まれ(23歳) 右投左打 174センチ84キロ 東京都出身 2年目
駒澤大学高~鶴見大

 岸選手は甲子園ファンならご存じの「明徳義塾の元エース」。現在は50メートル5秒9の俊足を利したスピードを武器にしています。今季リーグ戦盗塁数は35。

 一方、今季その岸選手を上回る43盗塁で盗塁王に輝いたのが岸選手と同期の平間選手です。2人の守る二遊間。阪神タイガースとの交流戦でランディ・メッセンジャー投手をも崩した2人が絡んでの攻撃は徳島インディゴソックスの肝といえるでしょう。

 そして徳島インディゴソックスの絶対的エースといえるのが最速152キロ右腕の竹内投手。今季は故障で苦しむ時期もありましたが「プロを意識せずチームのためにだけを意識するようになった」終盤戦からは状態が急上昇。愛媛マンダリンパイレーツと戦ったリーグチャンピオンシップ2019では先発・ロングリリーフで2勝をあげ、ここに来てプロ側も見逃せない存在になってきました。

[page_break: 将来性十分の右腕2枚・上間 永遠と森 祐樹]

将来性十分の右腕2枚・上間 永遠と森 祐樹

秋の四国で見つけたダイヤの原石 徳島インディゴソックスの「ドラフト候補クインテット」 | 高校野球ドットコム
上間 永遠と森 祐樹

 次に紹介するのはこの右腕2人です。
・背番号19 上間 永遠(うえま とわ)投手
2001年1月31日生まれ(18歳) 右投右打 179センチ78キロ 沖縄県出身 1年目
柳ヶ浦

・背番号21 森 祐樹(もり ゆうき)投手
1996年9月13日生まれ(23歳) 右投右打 190センチ83キロ 福岡県出身 1年目
有明高~日本経済大

 高卒1年目にして「1.40」でリーグ最優秀防御率賞を獲得した上間投手は最速148キロのストレートと多彩な変化球が持ち味。リーグチャンピオンシップでの登録はありませんでしたが、今大会では第1戦の登録メンバーに名を連ねました。リーグドラフト最上位指名候補がどの場面でマウンドに上がるのか注目です。

 そしてリーグ戦6試合登板のみ、リーグチャンピオンシップでの登板もなかった森投手は完璧なる「隠し玉」。阪神タイガースとの交流戦で149キロを叩き出した角度あるストレートが、小山の地でうなるのか?将来性十分な2人の登場にも期待してもらいたいです。

 ちなみに、日本独立リーググランドチャンピオンフラッグの第3戦は10月12日(土)18時から徳島県徳島市の[stadium]JAバンク徳島スタジアム[/stadium]、第4戦は翌13日(日)18時から徳島県鳴門市の[stadium]オロナミンC球場[/stadium]にて開催予定。「プロ野球が見たい!」同じ想いを抱いている関西圏の皆さまは、ぜひプチ観光もかねて四国を訪れて頂ければと思います。

(文・寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.27

【福岡】飯塚、鞍手、北筑などがベスト16入り<春季大会の結果>

2024.03.27

青森山田がミラクルサヨナラ劇で初8強、広陵・髙尾が力尽きる

2024.03.27

【神奈川】慶應義塾、横浜、星槎国際湘南、東海大相模などが勝利<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.27

大阪桐蔭が3年連続8強、西谷監督は歴代勝利数単独トップの69勝、神村学園・正林は敗戦にも猛打賞

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.22

報徳学園が延長10回タイブレークで逆転サヨナラ勝ち、愛工大名電・伊東の粘投も報われず

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】