目次

[1]フォローまでの強スイングはまさに「山川穂高」
[2]探究重ね、次のステップで山川穂高の道へ

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し13年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話、さらに風光明媚な写真なども交え、四国の「今」をお伝えしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。

 第52回の今回は7月13日(土)に四国4県で同時開幕する「第101回全国高等学校野球選手権した」で注目したい、まだどの雑誌・WEBにも掲載されていない「隠し玉高校球児」を3回シリーズの2回目。176センチ106キロの山川 穂高(埼玉西武ライオンズ)的体系から長打を繰り出す新居浜南(愛媛)の右スラッガー・近藤 隆聖(3年・一塁手)をクローズアップします。

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フォローまでの強スイングはまさに「山川穂高」


 「春の県大会以降5月24日までの打撃成績・78打数33安打34打点5本塁打」。「右投右打・176センチ111キロ」の体格と同時に、新居浜南(愛媛)4番についてのアンケート記述は、私をのけぞらせるに十分なものでした。

 その選手の名は近藤 隆聖(こんどう りゅうせい・3年・一塁手)。正直、これまでまったくノーマークだった選手です。さっそく私がこの仕事を始めた2009年には西条・春夏連甲子園出場、高校通算48本塁打の左スラッガーでもあった秋山 拓巳(阪神タイガース・投手)取材で大変お世話になり、昨年末は四国選抜オーストラリア遠征の指揮官も務めた田邉 行雄監督に連絡を取りました。

 「近藤くん。最近どうなんですか?」(私)
 「タイミングが合えば飛んでいきます。北条戦では2打席連続アーチも打っていますし、春からホームランは10本以上打っているんじゃないかなあ」(田邉監督)

 その時、脳裏にはあの選手の四文字がすぐに浮かんできました。「山川 穂高」。いまや埼玉西武ライオンズのみならず侍ジャパントップチームの4番を張る右アーチストも実は公称176センチ106キロ。期待はどんどん膨らんでいきます。

 そして迎えた6月22日(土)香川高専高松キャンパスグラウンドで行われた香川高専高松キャンパスvs新居浜南の練習試合ダブルヘッダー。私は別の練習試合取材のため、第2試合のみの観戦となりましたが、近藤選手は4打数2安打2打点。大器の片りんを存分に見せてくれました。

 特に驚かされたのは打席で「回転を意識して自分の間を作って」ルーティングをし、トップを作っての、インパクトからフォロースルーまでに象徴されるスイングの強さ・速さ、そして「柔らかさ」。第2打席では初球をあっという間に中堅奥ネット中段へ突き刺し、第4打席では一転してフルカウントまで粘って変化球に崩されながらも「器用だと周りから言われる」リストを駆使して強い打球を三遊間へ。これは山川穂高選手の真骨頂と同じです。

 「どんな時も白ご飯を食べられるんで、入学時は112キロ。最近は白米を夜は抜いたり、キャベツ千切りとサラダチキンだけにして体重も106キロに落としました」と食の悩みは尽きないようですが、高校通算本塁打も16本(6月25日現在)まで伸ばした彼の成長は順調そのものと言えるでしょう。

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