第1回 応急処置で大事なポイント2018年04月14日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村 典子です。

 先日の1月20日、東京都四谷、そして2月11日、大阪、天満橋の2回に分けて限定セミナーを開催しました。

 テーマは、『「チームを支える最高のマネージャー」になるための5つのポイント!』にして、東京と大阪て開催したイベントは合計で約70名のマネージャーや指導者の方が参加してくれました。

 イベントでは緊急時の対応、スポーツ栄養学、熱中症の対応、故障を防ぐエクササイズのやり方、セルフチェックのやり方などを解説しました。参加者は熱心に耳を傾け、メモを取る姿が見られました。さらに最高のマネージャーになるために、「コミュニケーションの重要性」も説きました。

 そんなイベントの様子を動画でお伝えします!イベントに来れなかった人も、イベントに参加した人も皆さんに見ていただける動画になっています。第一弾の今回は備えあれば憂いなしの応急処置に関する解説です。


応急処置で大事なポイント

【AED】

 野球をしていて命を落とさないということをまずは前提にして欲しいです。そこで気を付けてほしいのが心臓震盪です。この心臓震盪を野球というスポーツは起こしやすいものです。その原因は胸にボールが当たることで心臓に振動を与えることになり、心停止が起こることで発生するためです。

 そこで大事なのがAEDの設置場所や使い方を把握しておくことです。自分たちの練習場であればどこにAEDが設置されているのかわかると思いますが、遠征やなどの出先だとわからないと思いますので、必ず確認してください。

 また最近のAEDは開けると音声で案内をしてくれるので、知識がなくても使うことが出来ます。ですが実際に目の前で心臓震盪が発生すると慌てますので、事前に使い方を知っていた方が落ち着いて使うことが出来ます。

【心肺蘇生】

心臓震盪以外に雷に打たれるなどして、心停止する場合もあります。心肺蘇生のために人工呼吸を実施する時に、その人の菌などが感染する恐れがあるため直接口でやらないようにしてください。どうしても人工呼吸をする場合は、感染予防のマスク越しにやるなどして感染を防ぎましょう。

 また空気を送るのであれば心臓マッサージだけでも十分送ることが出来ます。その時のテンポは1分間に100~120回程度が目安です。イメージとしてはアンパンマンマーチの曲のスピードで行うと丁度良いです。

【救急箱】

 救急箱の中身は絆創膏はもちろん消毒液など万が一に備え一通り入れておきましょう。鏡があるとコンタクトレンズが外れた際に便利です。また選手のプレーに関わる爪のケアができる物を入れておくといいと思います。

【万が一の時に備える】

 もし選手が怪我をした時スムーズな対応ができるよう近隣の病院リストを作成しておきましょう。リストは専門ごとに分けておくととても便利です。注意しておきたいのは大きな病院に紹介状を持たずに行くと「選定療養費」が加算され費用が高くなってしまします。

 また保護者の連絡先リストや選手の生年月日、保険証のコピーなど準備しておくと便利です。この際個人情報の取り扱いには注意しましょう。

 今回はいざという時にしておきたい事や準備しておきたい事について紹介していきました。これを参考にしチームを支える最高のマネージャーになりましょう。

講師:西村 典子
月2回「セルフコンディショニングのススメ」が好評連載中!
現場での経験からくる、わかりやすい説明に定評がある。

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第264回 春に起こしやすい肩痛・肘痛を予防しよう【セルフコンディショニングのススメ】
第263回 投球前のウォームアップ【セルフコンディショニングのススメ】
第262回 フィジカルコンディションの考え方【セルフコンディショニングのススメ】
第261回 息を吐いてコンディションを整える【セルフコンディショニングのススメ】
第260回 自主練習と感染予防の両立【セルフコンディショニングのススメ】
第880回 「休んだら終わり」からのモデルチェンジ 田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【後編】 【2018年インタビュー】
第881回 「焦ったり力んでいるときこそ怪我をする」田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【前編】 【2018年インタビュー】

コメントを投稿する

プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
  • 講演依頼はこちら
    講演・セミナー依頼受付中
  • 部室に一枚!!RICEポスターを無料配布中!!ダウンロードはこちらからDownload


ケガに強くなる!セルフコンディショニングのススメ
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム