日本航空石川に潜入!初のセンバツ出場の吉報待つ!【選抜発表前レポート】
日本航空石川野球部の室内でのロングティーの様子
昨夏甲子園、開幕戦でサプライズを起こしたのは胸に「航空」と大書きされた石川県代表・日本航空石川であった。
8年ぶり2度目の新鋭にもかかわらず、終始のびのびとプレーした。そんな彼らはこの春、再び甲子園に戻ろうとしている。加わる肩書は「センバツ初出場」と「秋の北信越新チャンピオン」。そして驚異の猛打。昨秋は石川県大会でのチーム打率.459・北信越大会でも.300。初出場となった明治神宮大会でも東京王者・日大三との激戦を延長10回タイ・ブレークサヨナラ勝ちで制すと、静岡にも4対6と健闘。2試合で28安打を放った。
その要因は昨夏甲子園でもベンチ入りメンバー18名中9名が2年生以下という経験値だけではない。1年夏から中軸を張り、高校通算本塁打も24本。センバツでも注目選手の1人になること確実の4番・上田 優弥(左翼手・2年)は能登半島の北端・輪島市にあるグラウンドでこう要因を話す。
「木製バットで芯で捉え、強い打球を出すというのを練習では意識してやっています。それが金属バットに変わるともっと強い打球が行くと思います」
「オーソドックスに前から来るボールをまず打つ。数を打たないと話にならないので、そこに時間を割くようにしてます。スイングスピードを上げる、変化球を打つ、といったようなテーマ練習は『今日はこれでいくぞ』みたいな日によってですね」中村 隆監督はシンプルな練習内容を強調するが、シンプルな中にも濃密さを込める。
「2番・的場 拓真(2年・中堅手)、3番・原田 龍聖(2年・右翼手)、5番・長谷川 拳伸(2年・三塁手)、6番・小板 敏輝(2年・一塁手)はみんな一発もありますし、ホームランか三振かじゃなくてしっかりヒットの打てる良いバッター」と指揮官も彼らの出来には胸を張る。
そして目標は……。中村監督と上田は図らずも同じ言葉を口にした。「日本一」。センバツ初出場初優勝への頂到達へ、強打線は着々と爪を研いでいる。
■日本航空石川高校の野球部訪問は後日公開!お楽しみに!(取材=小中翔太記者)