Column

目指すは大阪桐蔭撃破、「えひめ国体」の借りを聖地で返す! 愛媛代表・済美(2年連続6回目)

2018.08.02

高い志を持って甲子園に乗り込む!

 目指すは大阪桐蔭撃破、「えひめ国体」の借りを聖地で返す! 愛媛代表・済美(2年連続6回目) | 高校野球ドットコム
指導をする田坂 僚馬部長と選手

 愛媛大会決勝戦では大会初優勝を狙った新田を3番・芦谷 泰雅(2年・捕手)の満塁アーチ、4番・池内 優一(3年主将・三塁手)のバックスクリーン3ランで下し、2連覇を達成した済美。8月1日午後の出発を前日に控えた7月31日には、自校グラウンドでの最終練習を行った。

 この日、甲子園メンバー組の練習は3時間足らずであったが、上甲 正典監督時代からの伝統である20分以上をかけたボール回しや、春以降に長打が増えた源となった1100グラムの金属バットを使った打撃練習など、内容は充実したものに。選手たちは愛媛大会18打数8安打5打点1本塁打で打率.444と素晴らしい成績を残した1年生・山田 響(左翼手)をはじめ各選手が「チームを活気づけることを心がけている」池内主将の大声に呼応するように、快音を響かせていた。

 「力を入れる時と抜く時のメリハリをしっかりつけてピンチの時に三振を取って全試合完封できるようにしたい」と強気のコメントを残したのは最速142キロの絶対的エース右腕・山口 直哉。そして高校通算20本塁打の池内は全体を把握しているからこその意気込みをこう述べた。

 「昨年は打力があったので、多少のビハインドがあっても返せていたが、今年のチームはまず先制点を取ることがポイント。自分としてもまず1本安打を出して、その後にホームランが出ればいい。そして大阪桐蔭には昨年のえひめ国体で逆転サヨナラ負けしているので、国体の借りを返したい思いはあります。できれば初戦で当たりたいですね」

 

 堂々の「大阪桐蔭撃破宣言」。野球は謙虚に進めつつ、志と結果は大きな高みを目指し、済美は7月31日午後、近畿へ向かって出発した。

文・写真=寺下友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【九州】神村学園、明豊のセンバツ組が勝利、佐賀北は春日に競り勝つ<春季地区大会>

2024.04.22

【仙台六大学】東北高で4番を打った1年生・佐藤玲磨が決めた!東北工業大が“サヨナラ返し”

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!