第8回 バランス良い勢力構図の福岡、南北共に実績校が並ぶ【2代表制大会展望】2018年02月04日

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昨年のセンバツでベスト8に進出した福岡大大濠と東海大福岡

 2018年は、1915(大正4)年に第1回大会が始まった現在の全国高校野球選手権大会が第100回大会を迎える。途中、戦争による中断があったものの、今日まで1世紀以上の歴史を作りあげてきた。
 そして、18年100回大会は記念大会となり、甲子園への出場校も増加される。記念大会で増枠となる地区では、どんな期待感があるのだろうか。通常の1代表から、2代表となる7地区の今季の動向を探ってみた。今回は福岡県編だ。

福岡
【北福岡】例年の北部大会 66校
【南福岡】例年の南部大会 70校

 今回の第100回記念大会で、初めて2代表となる福岡だが、北九州市と福岡市という2大都市を抱える福岡県である。元々福岡大会は、ベスト16の決まる4回戦までは福岡市や久留米市などが入る南部大会と北九州市を中心として宗像市、飯塚市などの入る北部大会という区分けがされていた。従って、今回の地区割りも、そのままスムーズに南部と北部に分けられるという形となった。

 因みにこの秋の県大会ベスト4の顔ぶれは、北部大会では東筑小倉東筑紫学園九州国際大付の4校、南部大会では福岡工大城東春日筑陽学園東福岡となっている。春日を除くといずれも甲子園出場の実績のある伝統校、実力校がズラリと並んでいる。これを見てもわかるように、北部地区と南部地区は勢力構図も上手にバランスがとれているといっていいだろう。

 具体的に見ていくと北福岡では東筑小倉戸畑田川戸畑商時代に甲子園出場を果たしている北九州市立といった伝統ある公立校と、甲子園実績ということで言えばセンバツでは早稲田実業を下してベスト8に進出した東海大福岡(旧東海大五)、11年春には準優勝を果たしている九州国際大付(旧八幡大附)、08年夏と12年夏に甲子園出場をしている飯塚自由ヶ丘などを中心として展開されていきそうだ。さらには東筑紫学園や、かつて九州工時代に甲子園出場のある真颯館、築城中部時代に甲子園出場のある青豊希望が丘常盤などに加えて、小倉工小倉商小倉東に近年力をつけてきた折尾、女子野球部もある折尾愛真などの名前が見られる。

 南福岡は昨春のセンバツではベスト8に進出している福岡大大濠をはじめとして、昨秋の県大会準優勝の筑陽学園、ベスト4の東福岡、8強となった福岡工大城東春日が中心となる。さらには、伝統の柳川をはじめとして九産大九州福岡第一西日本短大附という甲子園で実績のある学校の名前もある。他には懐かしいところでは久留米商三池工、かつて筑紫工時代に甲子園出場を果たしている筑紫台もいる。県立校として人気のある進学校の修猷館福岡明善筑紫丘なども南部地区である。
他には福岡工大牟田八女工に近年躍進してきている祐誠や好投手を輩出することで知られている沖学園、九州産業などの名前がある。

 いずれにしても、福岡県としては初めて、夏の大会に2代表を送り出せる大会となる。それだけでも、例年以上の盛り上がりを示していくこととなるであろう。

(文=手束 仁

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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