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北大阪は激戦必至!昨春センバツの2強が激突!南は混戦模様!【2代表制大会展望】

2018.01.22


根尾昂(大阪桐蔭)

 2018年は、1915(大正4)年に第1回大会が始まった現在の全国高校野球選手権大会が第100回大会を迎える。途中、戦争による中断があったものの、今日まで1世紀以上の歴史を作りあげてきた。
 そして、18年100回大会は記念大会となり、甲子園への出場校も増加される。記念大会で増枠となる地区では、どんな期待感があるのだろうか。通常の1代表から、2代表となる7地区の今季の動向を探ってみた。今回は大阪府編だ。

【北大阪】92校
大教大池田阿武野池田池田北市岡茨木大冠大手前春日丘交野門真なみはや門真西北かわち皐が丘北野北淀柴島香里丘桜塚四條畷渋谷島本吹田成城摂津千里千里青雲高槻北槻の木豊島刀根山豊中寝屋川野崎能勢東淀川枚方津田枚方なぎさ福井北摂つばさ牧野三島箕面東守口東山田緑風冠茨田、大阪市立、扇町総合咲くやこの花桜宮西汎愛、南
 藍野英真学園追手門学院大阪、大阪学院大、大阪国際大和田、大産大付、大阪青凌、大阪電通大、大阪桐蔭開明関西大倉関西創価関大一関大北陽金光大阪常翔学園常翔啓光学園星翔、太成学院大、高槻大商学園、東海大仰星、同志社香里箕面学園、箕面自由、履正社早稲田摂陵
 淀商、府大高専、茨木工科西野田工科淀川工科東淀工都島工、園芸

【南大阪】97校
大教大天王寺阿倍野生野泉尾和泉泉大津和泉総合泉鳥取今宮、教育センター付、大塚貝塚貝塚南懐風館柏原東勝山河南かわち野岸和田久米田高津金剛堺上堺西堺東咲洲佐野狭山信太清水谷住吉成美泉陽高石天王寺登美丘富田林長野北西成花園阪南東住吉東住吉総合平野福泉藤井寺布施松原三国丘みどり清朋美原八尾八尾北八尾翠翔山本夕陽丘りんくう翔南長野布施北長吉伯太ビジネスフロンティア日新岸和田産
上宮上宮太子、大阪偕星、大阪学芸、大商大、大商大堺、星光学院、大体大浪商、近大付、近大泉州、興国、金光八尾精華清教学園浪速初芝立命館阪南大東大阪大柏原明星桃山学院
住吉商今宮工科堺工科佐野工科城東工科藤井寺工科布施工科生野工泉尾工農芸

 大阪府は面積としては、それほど広くはない。しかし、大阪府の特徴としては、狭い地域に都市が密集しているということである。だから当然、人口密度も高くなるが、学校もひしめき合うような形で存在している。
また、大阪の高校野球は、全国でも最も高いレベルにあり、毎年のように激戦区となっていることでも有名だ。事実、昨年2017年の春のセンバツでは、大阪桐蔭履正社という大阪代表同士が決勝を争った。そのことにも、大阪勢の力があるということは示されていると言っていいだろう。

 そんな大阪の記念大会は南北に分かれての戦いとなる。最大の注目は、現在の大阪では最大のライバル校同士といっていい昨春のセンバツ決勝を争った大阪桐蔭履正社が同じ地区となるのか分かれるのかというところだったが、結果としては同じ北大阪で競い合うという形となった。それだけでも、北大阪が激戦になると予想出来よう。昨秋の大阪府大会でも、決勝は両校の対戦となっているように、二強対決となることは間違いない。

 従って、当然のことながら北大阪はこの両校を巡る争いとなっていくであろう。この両校に続く他の顔ぶれとしては甲子園実績のあるところでは関西創価関大一関大北陽金光大阪、東海大仰星などがいる。さらには新しいところで太成学院大高大商学園などの名前も見られる。また、昨秋の府大会ベスト8になった箕面学園や府立校では池田がいる。公立勢ではほかに、甲子園経験のある春日丘渋谷、昨夏大阪大会では決勝進出を果たして大阪桐蔭を苦しめて話題となった大冠などがいることになる。

 これに対して南大阪は、混戦となることは必至だ。昨秋の実績ではベスト4に進出している近大付と興国が双璧ということになるのだろうが、他には大商大堺と大商大高の大阪商業大系列校と上宮上宮太子が続いていく存在になるか。さらには、2015年夏の代表となった大阪偕星にかつては大阪の一番手として引っ張っていた伝統校の大体大浪商明星など実績のある学校で、浪速などの名前もある。他にも私学勢力としては金光八尾清教学園初芝立命館阪南大高、2011年の出場校である東大阪大柏原などの顔ぶれとなっている。
公立勢としては富田林三国丘やダンスが注目を浴びた登美丘などがいる。

 南大阪は、かつてはPL学園が南大阪に所属していて、80回大会には甲子園出場を果たしている。ちなみに、その年の北大阪は関大一だった。90回大会では南が近大付、北が大阪桐蔭大阪桐蔭は全国制覇を果たしている。

(文=手束仁

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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