Column

エンゼルス入団の大谷翔平、輝かしいキャリアを振り返る

2017.12.10

 12月9日(日本時間)、ポスティングシステムでMLB挑戦を表明していた大谷翔平投手(北海道日本ハム)がロサンゼルス・エンゼルスの入団が決まった。この決定に、日本のみならず、アメリカも大きく沸いた。そして12月10日(日本時間)、入団会見で大谷は意気込みを語り、背番号17を着けることも決定した。

 今回は大谷翔平投手のこれまでの活躍を年表で振り返っていこう。

高校での軌跡

高校時代の大谷翔平投手

■2010年
花巻東に入学
1年夏 盛岡中央戦で1イニング登板 1打数1安打
1年秋 147キロ到達
2011年
2年春 最速151キロを計測 県大会優勝
2年夏 怪我を抱えながらも甲子園出場
甲子園では初戦敗退 対帝京戦 最速150キロを計測(試合レポート

2年秋 左股関節の骨端線損傷で野手専念 東北大会ベスト4
5試合出場で打率.444
2012年
3年春 選抜出場決定
初戦で藤浪晋太郎(現・阪神)擁する大阪桐蔭と対戦。藤浪から本塁打を放つも、8.2回を投げ、7安打9失点(自責5)と打ち込まれ、逆転負け。(試合レポート
3年夏 岩手大会準決勝 対一関学院戦(試合レポート)で160キロ計測。しかし決勝戦の盛岡大附に敗退。3度目の甲子園出場はならず。
3年夏 日本代表に選ばれ、5,6位決定戦の韓国戦で最速156キロを計測。野手中心の出場となり、9試合に出場し、34打数11安打を記録。
3年秋 9月19日にプロ志望届提出。10月21日の記者会見でメジャー希望挑戦を表明。
10月25日 北海道日本ハムファイターズが大谷をドラフト1位指名。
12月 北海道日本ハムファイターズ入団が決定。日本のプロ野球を経て、メジャーに挑戦することになった。

[page_break:プロ入り後の軌跡]

プロ入り後の軌跡

侍ジャパンの強化試合に出場する大谷翔平投手

2013年
3月29日 開幕戦となった埼玉西武戦で8番ライトでスタメン出場。高卒選手の開幕スタメンは3000安打を達成した張本勲氏以来の快挙。大谷は2安打1打点の活躍で、初のお立ち台も経験した。
5月23日 東京ヤクルト戦でプロ初先発。5回を投げ、2失点、最速157キロを計測。平日ナイターながら札幌ドームでは、3万6608人が来場した。
6月1日 広島戦で5回3失点の力投。味方の援護もあり、念願のプロ初勝利。
7月10日 東北楽天戦でプロ初本塁打。
オールスターに出場。
プロ1年目
投手:13試合登板 3勝0敗、防御率4.23
野手:77試合  打率.238 3本塁打20打点
2014年
4月12日 埼玉西武戦 5.2回を投げ10奪三振 先輩・菊池雄星に投げ勝ち1勝目。プロ入り初の二けた奪三振も達成した。
8月26日 福岡ソフトバンク戦で7回9奪三振の好投で、プロ入り後初の10勝目を手にした。
9月7日 オリックス戦で第10号 NPB史上初の10勝&10本塁打を達成した。
11月 日米野球2014に出場。
プロ2年目
投手:24試合登板 11勝4敗 防御率2.61
野手:87試合 打率.274 10本塁打31打点 
2015年
3月27日 東北楽天戦で自身初の開幕投手を務める。
プロ入り3年目は最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠を達成した。
11月に開催されたプレミア12ではエース格として活躍を見せた。
プロ3年目
投手:22試合登板 15勝5敗 防御率2.24
野手:70試合 打率.202 5本塁打17打点 打率.202
2016年
2年連続の開幕投手。
5月29日 指名打者を解除して先発。7回1失点の好投。
7月3日 福岡ソフトバンク戦では1番投手として出場。先頭打者初球本塁打を記録。8回無失点の好投で、シーズン8勝目を手にした。
9月28日 埼玉西武戦 9回1安打15奪三振完封勝利でリーグ優勝に貢献。さらに10勝、100安打、20本塁打を達成した試合となった。
10月16日、クライマックスシリーズ・福岡ソフトバンク戦で165キロを計測。この試合に勝利し、自身初の日本シリーズ進出を決める。
10月29日、セ・リーグ王者・広島東洋カープを破り、初の日本一を達成。
11月25日 史上初の投手・指名打者のベストナインをダブル受賞。さらにパ・リーグMVPを獲得した。
プロ4年目の成績
投手:21試合登板 10勝4敗 防御率1.86
野手:104試合 22本塁打67打点 打率.322
2017年
1月31日、右足首負傷のためWBC辞退
日本最終年は足のケガによりプロ入り最少の5試合登板、65試合出場にとどまる。しかし日本最後の登板となった10月4日、オリックス戦で完封勝利を挙げた。
プロ5年目の成績
投手:5試合登板 3勝2敗 防御率3.20
野手:65試合 8本塁打31打点 打率.332
12月8日 ロサンゼルス・エンゼルスと契約合意
12月9日 入団会見を行い、背番号「17」が決定した。

 高校の時は怪我もあり、最終学年で160キロを計測したが、思ったような活躍ができなかった。しかしプロ1年目から順調に数字を積み上げた。この5年で大きく成長した大谷。トラウト、プホルス、シモンズといった一流野手が集まるエンゼルスでどんな活躍を見せるのか、楽しみにしたい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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