Column

長野西高等学校(長野)

2018.03.02


室内でピッチング練習中

北信支部大会を接戦で勝ち上がり、長野大会へ

■日本でも有数の歴史を誇る女子高が前身
 長野県長野市にある長野県長野西高等学校は、1896年に長野町立長野高等女学校として開校。その後、幾度かの校名変更を経て、1948年に現校名となり、85年から男女共学となった。現在、全日制は普通科と国際教養科が設置され、03年には文部科学省からスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの指定を受けている。部活動ではバトン班(部)が全国高等学校ダンスドリル選手権のミリタリー部門で7連覇中。野球部は昨秋、北信支部大会を突破し、長野大会に出場を果たした。

■長野西野球部の紹介

 「今年は、良いチームなだけではなく『強さ』も加えるため、結果にこだわること。そして、チームのために、自分のために、心の中にある声をどんどん『表に出す』ことを大きなテーマにしてスタートしました」と主将の荒井 悠吾選手。そこで、一つの練習、一つの試合で大きな収穫を得るように意識を高く持って臨むことを徹底している。

■今年のチームが始まって、最も印象に残っている試合は?
 北信越大会の直前、日本文理(新潟)と練習試合を行った長野西。全国的に知られている鈴木 裕太投手らを相手に一歩も引かない戦いぶりで接戦を演じた。「エラーで失点し2対4で敗れましたが、あきらめずに深く集中することができたので、試合が短く感じました」と、荒井選手は振り返っている。

■この冬のトレーニングテーマ
 「数と質、効率に楽しさ。そのすべてにこだわる」と、荒井選手。特に体重アップやウエイトトレーニングといったプレーの土台作りに対しては「自分との勝負という気持ちで、一人ひとりが競争心を持って取り組んでいます」と話している。

■この冬の意気込み!
 荒井選手は「選手間で妥協を許さずに、相手がチームメートでも、つかれたくない部分をどんどんついていって本気でぶつかり合い、信頼し合える関係を築いていきたい」と話す。また、「結果や成長が見えないなかでも不安と戦い、技術を上げるため徹底的に練習にこだわり強いチームへ仕上げていく」と精神面からチームを強化していくつもりだ。

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[page_break:人間味があって、愛があふれているチーム]

人間味があって、愛があふれているチーム


床に張り紙をして、高い意識でウエートに取り組む長野西の選手たち

 ここからは、長野西高校野球部の西澤 尚弥副主将にお話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

西澤:課題は打力です。特に追い込まれてからの粘りがなく、変化球に対しても簡単に崩されてしまって対応ができていません。だから、もっと打撃の幅を広げなければいけないと思っています。チームとしては、良い試合をしても、勝ちきれないところ。個々のレベルアップも必要ですし、メンタル面のコントロールなど、様々な部分において「アスリート」になっていくことが大切だと思います。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

西澤:1年時は体作りに真剣に取り組んで、ある程度、ベースはできあがってきました。このオフシーズンは野球の動きのなかで使える体にするため、プライオメトリクスや瞬発系のウエイトトレーニング。さらに、アジリティ、ハンマートレーニングなどを多めに取り入れて体を作っていき、キレのある動きや爆発的なパワーを発揮できるような力の使い方を覚えていきたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

西澤:思い切りの良い打撃。足の速さ。守備範囲の広さを見てほしい。それから、チーム長野西の良さを多くの方々に知ってもらいたい。そのためには勝ち上がっていくしかないと考えています。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

西澤:人間味があって、愛があふれているところが好きです。そして、明るさと笑顔。プレー中の意識の高さはどこにも負けません!

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

西澤:「長野西といえば西澤」「北信といえば西澤」と呼ばれるくらい、知名度の高い選手になります!

西澤選手、ありがとうございました!

[page_break:自分の可能性をさらに広げ、一つ一つ大事に取り組んでほしい
]

 日本一熱い”西のグラウンド”を満喫しよう


チームみんなで食事を取る長野西選手たち

 ここからは大槻 寛監督にお話を伺います!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬のテーマも教えていただければ幸いです。

 これまでのチームがつくりあげてきた土台に明るく・あたたかな花を咲かせるようなチームにしたいです。キャプテンの荒井のバランスの良い人間性が全体にいい影響を与えています。脇を固める2年生も自覚が出てきました。
 ”その1球、この1日でうまくなる、意識の野球”が冬の、そしてこれからの毎日のテーマです。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 
 他のチームにはマネできないような濃くてあたたかくて、愛のあるチームにしよう。これまでの先輩がみんなでつくってきた伝統、凍てつく冬の朝も全力で野球をし、日本一熱い”西のグラウンド”をみんなで満喫しよう。お互いに信頼しあえるよう私も頑張ります。

大槻監督、そして長野西高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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