Column

八戸高専高等学校(青森)

2018.02.14


八戸高専野球部の集合写真

強豪校に負けないようなパワーを

■県4強進出で21世紀枠県推薦校に
 青森県八戸市にある八戸工業高等専門学校。1963年に創立された国立の高等専門学校だ。野球部は昨秋、青森県大会で4強進出。放課後も研究活動で練習時間が制約されるなか、密度の濃い練習で力を付けた点が評価され、第90回記念選抜大会の21世紀枠の青森県推薦校に選出された。

■野球部の紹介
 現在2年生8名、1年生15名の計23名が在籍。昨秋は地区予選を勝ち上がり、創部以来初出場となる秋季青森大会出場で見事4強入り。3位決定戦で敗れ、惜しくも東北大会出場は成らなかったが、大きな自信を得た。部員は授業のみならず、研究活動も行う、多忙な日々を過ごしているが、選手間でメニューを組み、高い集中力で練習に取り組んでいる。室内練習場がないため、グラウンドが積雪の場合は雪上サッカーを行うなど、工夫を凝らした練習で基礎体力を磨いているのも特徴だ。

■秋季大会を振り返って
 石村康大主将は最も印象深い試合に秋季青森大会1回戦・大湊戦を挙げた。「初回に一死満塁のピンチがありましたが、本塁併殺で無失点に抑えることができました。最大とも言えるピンチを切り抜けたことで勢いがつきました」。その言葉通り、直後の2回に八戸高専は先制に成功。その後も得点を重ね、8-1で勝利を納めることができた。「ピンチの後にチャンス有り」の格言を実感する重要な試合となった。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 石村主将は麦沢祐人、関琢朗の2名を挙げ、「麦沢は勝負強いバッティングで、チームに流れを何度も引き寄せてくれました。関はほぼ全試合に先発して、安定したゲームメイクをしてくれました」と理由を語ってくれた。信頼の置ける投打の軸の存在が秋の好成績に繋がった。

■この冬の意気込み!
 「『どうしてこの練習が必要なのか』を常に考えて、無駄な時間をできるだけ省いていきたいと考えています。そして、強豪校に負けないようなパワーをつけたいです」と常日頃から意識している効率化の徹底、フィジカル面の充実を目標に掲げ、雌伏の冬に挑む。

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[page_break:自分たちで考えたメニューで弱点の克服]

自分たちで考えたメニューで弱点の克服

ここからは関琢朗投手と木村祐大選手に話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

関:投内連携とバント処理です。
木村:スイング時の体の開きです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

関:球速アップとスタミナの強化です。
木村:体の開きの矯正とスイングスピードの向上です。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

関:粘り強い投球です。
木村:ライトからのバックホームを見てほしいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

関:練習、試合を問わず、野球を楽しむ気持ちが出ているところです!
木村:練習メニューを自分たちで考えているので、弱点の克服に集中できるところです!

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

関:投球技術、体力を向上させ、ストレートの球速を常時130km/h乗せます!
木村:筋力アップとスイング軌道の改善で、外野の頭を超えるような長打力を身に着けます!

関琢朗投手、木村祐大選手、ありがとうございました!

日々の目標を明確に持ち、その目標を実現できるように

 ここからは石塚将一監督に伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 「基本に忠実な野球!」というテーマを掲げて新チームをスタートさせました。

Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 秋の大会は、バントを確実に成功させた事が得点につながり、守備面では大きなミスが出なかった事が勝因と思っています。この冬はテーマに掲げている「基本の徹底」を踏襲しながら、個々の体力づくりを重点目標に取り組んでいます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

他校に比べ、体力面、技術面がまだまだ劣っていると感じています。なので、この冬に個人個人がしっかりレベルアップしてほしい。日々の目標を明確に持ち、その目標を実現できるよう冬場のトレ-ニングを大事に取り組んでいきましょう。

石塚監督、そして八戸高専高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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