鯖江高等学校(福井)
集合写真(鯖江)
過去にはプロ野球選手も輩出
■めがねで有名な鯖江出身のプロ野球選手
めがねのまちとして知られる鯖江市。眼鏡フレームの国内製造シェア約96パーセントを誇る。そんな鯖江高校は1915年創立の伝統校として地域住民として親しまれている。過去には、牧田明久(元楽天)や梅田尚通(元西武)らプロ野球選手を輩出している。そんな鯖江高校が「甲子園1勝」を目標に冬のトレーニングに励んでいると聞き、様子をうかがった。
■毎週末に合宿
現在部員は1年生7名、2年生15名の22名で活動している。オフシーズン中は室内練習場がないという限定された中、保護者の力を借りて毎週金、土、日曜日に合宿をしている。体育館や近くの西山公園を利用して工夫しながら練習を行っている。3日間の合宿で8部練+白米14合食べきる食事トレーニングをしており、食事はマネージャーだけでなく、保護者にも協力してもらい、栄養バランスも考慮してメニューが組まれている。また、8部練はローテーションで担当3人がメニューを考案し、選手たちがどうしたら強くなれるのか自分たちで考えて練習に臨んでいる。
お母さん達も合宿の昼食のお手伝いをしている様子(鯖江)
■「戦える体に」
新チーム初の公式戦で敗退を喫し、悔しい思いをした鯖江。主将の末本 祐也はその敗戦をこう分析した。「『戦える体=目標体重=身長-95』と考えてきましたが、その目標をほとんどがクリアすることができず、秋季大会に臨まなくてはいけませんでした。『戦える体』ではなかったんです。」その反省をもとに、秋季大会終了後のまだ暑さの残こる9月からキャッチボール、バッティング練習など、グランドでの練習や練習試合を行わず、春に向けてトレーニングを開始した。おそらく全国で最初にオフシーズンに入ったのは鯖江高校だろう。その成果として、10月から12月の3ヶ月でチーム平均7.5kg体重がアップした。「春には全員が身長-95を達成します!」と末元主将は気合十分だ。
■チームの中心選手
前年からチームの要である正捕手であり、技術面でも、精神的な面でもピッチャーだけでなく、チームを鼓舞し続けた坂本 竜三郎がキーマンにあげられる。その他には土田 昂樹、酒井 奎佑、牛若 佑征、辻岡 昇悟の4投手を末元主将は挙げてくれた。4枚看板に坂本捕手というバッテリーは、この冬を越えて怖い存在になるだろう。
バッテリーに聞く今後の目標
全体風景(鯖江)
ここからは、土田 昂樹投手(1年生)坂本 竜三郎捕手(2年生)にお話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
土田:投手陣の安定のなさ、打力不足が欠けていたと思います。
坂本:体力、打力、投手力など全てにおいて力不足で、勝ちパターンを確立することができなかった。オフシーズンは心身ともに鍛えて強いチームを作っていきたいと思います。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
土田:世代NO.1左腕を目指し、心身ともに鍛えていきます!
坂本:春に野球メーカー主催の体力テストがあるので、そこに成長したと実感できるくらいの成績を残し、野球に繋げていきたいと思います。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
土田:強気のピッチィング!
坂本:フルスイング!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
土田:最終回の強さです。練習試合でも何度も追いついたり、ひっくり返したりすることができました!
坂本:チームワークです!
Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
土田:2年生で世代NO1左腕になり、鯖江高校を甲子園初出場させます!
坂本:世代NO.1キャッチャーになる!!
土田選手、坂本選手、ありがとうございました!
[page_break:監督が語る新チーム作りとメッセージ]監督が語る新チーム作りとメッセージ
合宿の昼食を作るマネージャー(鯖江)
見延 陽一監督にお話を伺いました!
Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
全国的なデータを見ても、筋力や体重など理想に近いチームこそが結果を残しているといえます。その為オフは、「戦える体づくり」を最大のテーマで取り組んでいます。秋の段階では「戦える体」で公式戦に望めていなかったので、スタートラインに立てていなかったと反省しています。しかし、秋季大会敗戦後、春に向けての体づくりの意識が変わりました。毎週末の合宿に食事管理をマネージャーやお母さん方に協力してもらい、しっかり食事をとりながらトレーニングに励んでいます。その結果、オフシーズンの体重増加が過去最高を更新中です。この調子で春には戦える体を手に入れてほしいと思います。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
「体力に勝る技術なし」ということを言っていますが、勝つには体づくりは必須条件です。しかし、その体力(基礎筋力、体重)の向上には一時の気分だけではできず、継続性が伴います。その継続性こそが「勝ちたい!」という本当のメンタル力にも繋がってくると思いますので、秋には結果が残らなかったチームですが、過去最高の体づくりを継続中のこのチームに期待しています。
見延監督、そして鯖江高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!