目次

[1]マイナスから始まったチームの始動
[2]新監督と共に再スタートをした菊池高校
[3]快進撃を見せた春季大会

 秀岳館高校が前評判通り2年連続の甲子園行きを決めた、2017年夏の熊本大会。大本命を軸に戦いが進むなか、存在感を見せたのは県立菊池高校だった。

 2016年4月に新監督として渡邉 和雄氏が就任。旭志村(現・菊池市)出身でPL学園に進学し、三菱自動車水島の監督として都市対抗や日本選手権に出場した、いわば第一線で活躍してきた実績を持つ人物だ。新監督のもと練習に励んだチームは、2017年5月に開催されたNHK旗に25年ぶりに出場すると、八代東専大玉名熊本国府といった強豪校に勝ち進み九州学院に次ぐ準優勝。夏の大会では3回戦で春のセンバツに出場した熊本工高校を相手に4対3で勝利し、24年ぶりのベスト8。阿蘇の外輪にある人口5万人に満たない地方都市は、地元の公立高校の活躍に歓喜した。

 チームの躍進は、どのような環境で生まれたのか。7人の3年生選手に対談してもらった。

【座談会参加メンバー】
芹川 遼汰(前主将) ショート ・ 宮本 辰生 ピッチャー
河津 颯太郎 キャッチャー ・ 後藤 遼太郎 セカンド
中尾 裕大 センター ・ 依田 拓己 ライト
坂本 大輔 ライト

マイナスから始まったチームの始動



河津 颯太郎捕手

――まずは新チーム結成時についてお伺いします。

芹川:実は部内で不祥事があり、2016年の2月8日から8月7日まで対外試合禁止の処分が下りました。そのため新3年生は4月で引退となり、当時2年生になったばかりの自分たちの新チームが始動しました。

後藤:当初は自粛のためチーム練習もできなかったのですが、再開時のため、自主的に準備はしておきました。

河津:まずは、処分が解ける秋の大会でベスト8を目指そうと。気持ちを切らさないように目標を持ち続けました。

依田:他の学校よりも早く新チームが組めたし、つらい状況だったので仲間との結束も強まりました。

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