目次

[1]戦えると手ごたえをつかんだ序盤戦
[2]やっぱり櫻井周斗はすごかった!
[3]高校野球を終えて実感したこと

 この夏の西東京大会は高校通算111本塁打の清宮 幸太郎のラストサマーが注目を集める中、都立高校が私学の強豪校に挑む姿は大きな感動を呼んだ。この大会で大きな印象を残したのが都立総合工科だろう。有馬信夫監督が「いつも弱い弱いといいますけど、今年は最弱」というチームが、いかに日大三に競り合いを演じるチームになったのだろうか。今回は中心選手たちに話を聞いた。

 最終回では、注目の日大三戦を振り返っていきます。あの場面、選手はこう考えた!そして最後に3年生たちに、高校野球の思いを語っていただきました。

<メンバー>
小島巧:捕手として、主将としてチームをまとめた
大河内輝也:日大三戦で先発した右サイドハンド、シンカーがウリ
棚橋明博:逆方向への流し打ちを得意とする右打者
石川幸之介:チーム一の長打力を持ち、主砲として活躍
大場朋:左のエースとして活躍
小野里剛:バットコントロールの良さはチーム一の左打者

戦えると手ごたえをつかんだ序盤戦

都立総合工科

――日大三戦を迎えて、金成 麗生君が先発でした。

小島:でかかったですし、かなり速かったですね。

――速いといいますけど、石川君、ヒット打っていますね!

石川:全然曲がらないカーブがきましてそれを狙い撃ちして打つことができました!早めに降板してしまいましたけど、もう少し投げてくれと思いました。

――いきなり初回、2点を先制しました。

小島:こんなに簡単に点を取れると思っていなかったので、驚きました。

――そして先発マウンドに登った大河内君。日大三打線に対し、どう抑えようと思ったのでしょうか?

小島:大河内はボールが手元で動くので、それを有効活用しようと思いました。気を付けたのは同じコースに同じボールを続けないこと。構えるときに気を付けたことは厳しいゾーンに構えること。そのまま構えていたら、甘いコースが真ん中に集まりやすい。だからボールになってもいいから厳しいコースに構えることを意識しました。不用意にストライクを取りにいかないことを気を付けました。

大河内:四球になってもいいからぎりぎりに狙いましたね。

――そして1回で、櫻井 周斗君を迎えましたけど、どうでしたか?

大河内:怖かったですね。でもツーシームで三振を取ることができて、いけるじゃないか?と思いましたね。

小島:あまりタイミングが合っていなかったよね。

――4番金成君に対してはどういう配球を?

大河内:金成は自分の投球に対して、全くタイミングが合っていなかったですね。金成には決め球のシンカーで打ち取りにいきましたね。

小島:大河内のシンカーはストレートとあまり球速差がないのが良いところですね。ストレートは120キロぐらいですけど、シンカーも110キロなので。そして手元で変化するので、打ちにくいと思います。でもいつ捕まるか分からなくて、やれることを尽くして打たれたらしょうがないと思ってリードしました。