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第15回 週刊せり高校野球『互いを高め合う力!東西の怪物が迎える最後の夏』2017年07月04日

【目次】
[1]東西の横綱、笑顔で握手!内に秘めた想いは?
[2]試合に敗れても笑顔で安田選手に声をかけに行く清宮選手
[3]共に認め合う清宮と安田 そして清宮にライバル意識を持つ同世代の選手たち
試合に敗れても笑顔で安田選手に声をかけに行く清宮選手

清宮 幸太郎(早稲田実業)
まず一回裏、清宮選手が第一打席で先制のソロ本塁打を放つと、この本塁打に刺激された安田選手も魅せます。
三回表の第二打席に勝ち越しの3ラン本塁打!
明治神宮大会では苦しんでいた安田選手のこのホームランに、“負けたくない”という気持ちの強さ、そして、その気持ちをすぐに力に変えられる強さを感じました。
そして、互いにホームランを自分のポジションから見ていた2人の表情は、少し苦く、その表情の裏で相手のすごさを感じているように見えましたね。
「清宮のホームランに燃えるものがあった」とこの日2安打4打点と活躍をみせた安田選手。
常に注目を浴びながらも期待に応え続け、「さすが」とすぐさま相手の健闘を称える懐の深さも持つ清宮選手。
改めて“怪物”だと思ったと同時に、どこまで成長して最後の夏を迎えるんだろう…とワクワクしました!
また、下級生の時から活躍し、チームを引っ張ってきた2人。いつも試合後のコメントではすぐさまチームのことを口にします。
この2人がチームにもたらす刺激は相当大きなものでしょうし、この夏に両チームが激戦の大阪大会、西東京大会でどんな闘いを魅せるのか、楽しみで仕方ありません!
11対6で履正社が初優勝を飾ったこの試合。
前半の乱打戦、後半の投手戦と本当に見応えのある試合でしたが、印象的な場面はその後もありました。
試合後の整列。観衆の大きな拍手に包まれて両選手が握手を交わしている中、清宮選手が何か言葉をかけながら安田選手の元へ握手を求めに行ったのです!
そして、互いに笑顔で握手する両選手。
刺激し合い、この日もチームに大きく貢献する活躍をみせた2人の握手はこれまでで一番印象に残った握手でした!
それまで試合に敗れた悔しさを滲ませていた清宮選手が笑顔で声をかけに行ったのがすごく印象的だったんです。
なんと声を掛け合ったのか気になり、試合記事を探しました。
【次のページ】 共に認め合う清宮と安田 そして清宮にライバル意識を持つ同世代の選手たち

- 芹 玲那(せり・れいな)
- バトルスタディーズ×高校野球ドットコム
「強い者にはワケがある」キャンペーン公式レポーター。
2006年夏の甲子園決勝(早稲田実業-駒大苫小牧)を観て、チームの勝利のために奮闘する球児の姿、全力でプレーしているからこそ生まれるドラマに心を奪われ、高校野球にのめり込む。春夏の甲子園、関東を中心に春季~秋季大会、明治神宮大会と年間通して球場で高校野球観戦。
スコアブックに試合やチームの特色を記録し、成長の過程を見ていくことを生きがいとしている。
また、高校野球ファンの方が集える場所を作りたいとイベント「高校野球ファン交流部」を主催。
昨年、夏の甲子園やドラフト関連の記事を「高校野球ドットコム」で執筆する中で、「高校野球を広く世の中に伝えたい」と、女優から転身を決めた。
今後は「高校野球レポーター」として、球児たちの頑張りを様々な形で伝えていく。
・公式ツイッター@seri_reina
・オフィシャルブログ
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