目次

[1]中学時代から能力の高かった井上、池田。そして卒業後に成長した宮川投手
[2]指導者が真剣に向き合って、男としての基礎を植え付ける

 関西地区のボーイズリーグで、近年有望な選手を多く輩出しているのが生駒ボーイズだ。
 宮川哲投手(埼玉西武・東海大山形出身)、中村和希選手(東北楽天育成・大阪桐蔭出身)、植田将太選手(千葉ロッテ育成・慶應義塾出身)とこれまで3名のプロ野球選手を輩出しており、今年の高校3年生では花咲徳栄のドラフト候補・井上 朋也選手に、履正社の1番打者・履正社選手が活躍。

 その他野球界では、履正社を選抜準優勝に導いた竹田 祐投手(明治大3年)、大阪桐蔭や立教大で活躍した田中 誠也投手(大阪ガス)、さらには今秋のドラフト候補・元山 飛優選手(佐久長聖出身)と活躍を見せる選手は次々に名前が上がる。

 これほど多くのOBが活躍を見せる秘訣はどこにあるのか。
 今回は石田稔之総監督に、各地で活躍を見せるOBの中学時代を振り返っていただきながら、普段の練習についても語っていただいた。

中学時代から能力の高かった井上、池田。そして卒業後に成長した宮川投手


 ボーイズリーグ奈良県支部に所属する生駒ボーイズは、2005年に設立され主に大阪府四条畷市の緑の文化園・清滝グラウンドで練習を行っている。
 チームの設立以来、関西圏を中心に多くの強豪校に選手を送り出し、その活躍を見守ってきた。

 今年の高校3年生で、全国的な活躍を見せた選手と言えば、履正社履正社選手と花咲徳栄井上 朋也選手の名前が上がる。石田総監督は、両選手とも中学時代から非凡な能力を持っていたと振り返り、高校での活躍にも目を細める。

 「池田は入学当初からセンスの塊で、守備でもバッティングでもレベルの高い選手でした。特にバッティングは、入団してきた時から自分のポイントを持っていて、その上でしっかりと打ち込みをやっていく中で今の形の基礎ができたのかなと思っています。

 井上の場合はセンスというよりも力強いスイングをする選手で、2年生の頃から上の代で試合に出場していました。トレーニングなどでは私の目を盗んでサボったりする中学生らしい一面もありましたが、バッティング練習に関してはすごくストイックで、新チームになってからは不動の四番として彼を外すことはなかったですね」

 高校野球でも、トップレベルの活躍を見せた両選手であるが、石田総監督は「本当に頼もしい限り」と笑顔を見せる。
 現在でも連絡を取り合うことはあるそうで、この夏も熱い激や労いの言葉を送ったという。



生駒ボーイズの試合の様子

 「井上とは甲子園に行く前に連絡を取ったり、池田も大阪大会の決勝の後に連絡を取りました。『活躍したな』と送ると、『本当にありがとうございます』と返信も返ってきて、後輩たちの励みにもなっています」

 中学時代から高い能力を持っていた池田選手、井上選手だが、対照的に生駒ボーイズを卒業した後に才能が開花した選手も多くいる。

 その代表的な選手が、埼玉西武ライオンズの宮川哲投手だ。東海大山形、上武大学を経て東芝からドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。今シーズンはここまで39試合に登板(10月8日時点)しており、ルーキーながら奮闘を見せている。

 石田総監督は、現在の活躍は中学時代からは考えられなかったと話し、その成長に驚きを見せる。

 「試合にもそんなに出ていませんでしたし、控えの外野として出場したり、たまに少し投手として登板するくらいでした。
 彼の場合は、東海大山形さんや上武大学さんの指導が非常にマッチして、体の成長も追いついてきたことで大きく成長したのだと思います。本当に高校、大学の指導者の方には感謝しています」