第36回 3年間で全国制覇3度。京葉ボーイズが「勝利」と「育成」を両立させた3つの取り組み2020年05月04日

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【目次】
[1]中学球児の身体づくりを支える3つの取り組み
[2]活動中止のこの時期だからこそ自分の身体を見直すチャンス

活動中止のこの時期だからこそ自分の身体を見直すチャンス



トレーニング動画の撮影の様子

 そして2番目に勝本代表が挙げたのが、ITテクノロジーを活用した情報の発信力だ。
 チームは現在、日米4球団でトレーナーを務めた立花龍司氏が監修する「タチリュウコンディショニングジム」と提携し、選手に向けたトレーニングのYouTube動画を配信するなど、選手たちの自宅練習の支援を行っている。

 緊急事態宣言が発令され、選手を集めて行うチーム活動は全てストップしたが、京葉ボーイズでは「サテライトトレーニング教室」をいち早く立ち上げ、LINEを活用したライブ配信を行っている。これまで撮りためたYouTube動画とセットで、選手たちの自宅練習をアシストしている。

 またLINEグループでは、選手が個別に監督やコーチに質問できる仕組みとなっており、動画の書き込みや質問も大歓迎だとか。現在はチーム練習ができない時期だからこそ、個人技のアップ、特に身体能力を開発するチャンスだと勝本代表は言い切る。

 「トレーニング以外でも、3年生との進路面談や新入団選手の親御様との面談も行っています。
 YoutubeやLINEなど、ITテクノロジーを活用した取り組みは今後も積極的に行っていきたいと思います」



撮影の様子を見守る勝本代表やチームスタッフ

 そして最後に挙げたのが、栄養学セミナーの開催だ。京葉ボーイズでは選手はもちろんのこと、保護者にも栄養学セミナーを受講していただき、選手を栄養面でもサポートしていただくようにお願いをしている。
 チームには管理栄養士がついており、選手には「自分たちの身体は食べたものでできている」ということを意識するよう伝えていると勝本代表は話す。

 「例えば僕らの時代は、背を伸ばしたかったら牛乳を飲んでカルシウムを取ろうと言われてきましたが、背を伸ばすためにはひじきやわかめなど、ミネラル、特にマグネシウムを多く含む食品も摂る必要があります。
 現在はパスタやピザなど食事も欧米化してきて、そういった食品を食べる機会が減ってきました。強い体を作るために、毎日の食事から気を使っていただけるようお母様たちにも声かけをしています」

 昨年、ボーイズリーグ2季連続日本一を達成した時の選手たちは、必ずしもメンバー全員が主砲の海老根選手のような屈強な体格を持っている訳でなかった。
 しかし、バランスの取れた体をしなやかに使いこなし、無駄のない鋭いスイングをする選手たちの姿が非常に印象的だったのを覚えている。こうしたところに、京葉ボーイズが取り組む身体づくりの一端が見えていた。

 現在はグランドでの活動はできていないが、勝本代表は「本来ならこの時期にはできない、トレーニングを行う良いチャンス」とポジティブに捉える。
 緊急事態宣言が解除され、またグランドで思い切り野球ができる時に、京葉ボーイズの選手たちがどこまで成長した姿を見せるのかとても楽しみだ。

(記事=栗崎 祐太朗)

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