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第6回 都筑中央ボーイズ「元プロの会長、監督のもとで初のベイスターズカップ制覇を目指す!」2017年03月02日

【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]自慢は元プロや社会人野球で活躍したスタッフによる高い指導力
[2]「甲子園っていけるよ」の言葉を胸に、甲子園出場を成し遂げたOBたち
[3]初優勝のカギを握るキーマンたち
神奈川県中学野球特集の第6回は、都筑中央ボーイズを紹介!
3月4日に開幕する第5回横浜DeNAベイスターズカップ。ここでは神奈川県の予選を勝ち抜いた8チームが出場する。その中でも優勝候補として期待されるのが、2006年創部の都筑中央ボーイズだ。福岡第一時代甲子園準優勝投手となり、その後、千葉ロッテ、中日、巨人で活躍した前田 幸長氏(野球解説者)が創設した都筑中央ボーイズ。現在は会長を務めながらノックバットを振り、そして打撃投手も務めながら指導にあたる前田氏は、どんな思いでチームを作り、選手を育て上げているのだろうか。
自慢は元プロや社会人野球で活躍したスタッフによる高い指導力

前田 幸長会長(都筑中央ボーイズ)
横浜地下鉄ブルーライン・仲町台駅から約2キロ離れた場所に、都筑中央ボーイズのグラウンド(通称:都筑ジャイアンツ球場)がある。グラウンドは内野ほどの狭さしかなく、グラウンドの隣には鳥かごが2つあるだけ。しかし、それでも恵まれた環境だと前田会長は説明する。
「横浜市、川崎市と人口が多い地域で、硬式の専用グラウンドで練習ができるチームはなかなかありません。自前で持つとなるとさらに厳しくなります。うちのグラウンドはグラウンドと呼べるかわかりませんが、それでも毎日練習ができる環境がある。それは幸せなことだと思います」
狭いグラウンドの中でも、A、B、1年生チームと3つのチームに分かれて練習メニューを組む。3学年になると80人になる時もあるが、それでも工夫次第で、効率よく回すことができるという。
「うちはボール拾いを作らないようにしています」(前田会長)
会長である前田氏も、練習の準備をしたり、ノックバットを振り打撃投手を務めて選手のサポートにあたっている。その前田氏が指導理念で大事にしていることは、「正しい野球の考え方、技術」を伝えること。その想いはチーム設立のきっかけにもなっている。10年前、前田氏の長男がちょうど中学生になるという時、いくつかシニアやボーイズなどを見て、自分で指導したいという思いが沸いてきた。
「僕も引退して、野球を伝える側になりましたので、子供たちに野球を覚えてもらい、彼らの将来に役立てればと思いました。プロで長年やってきましたが、やはり野球は我流のやり方ではうまくなりません。上手くなるためには原則があり、そこへ向けての練習法や技術的に意識しなければならないことなど、覚えなければならないことがたくさんあります。それを教えたい思いでチームを作りましたし、そこをしっかりと教えることができるのが、わがチームの強みです」
前田氏がチームの指導力に自信を持っているのは、元プロ、強豪大学、社会人野球でプレーしてきた方々が指導者になっているからだ。
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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