Column

北陸高等学校(福井)

2017.03.09

元気の良さは昨年越え!今年の北陸ナイン

■北陸高校はどんな学校?
福井県福井市にある北陸高等学校は、各スポーツにおいて全国でも輝かしい成績を数多く残す名門校。野球部も2016年夏をはじめ、春1回、夏3回の甲子園の経験を持つ実績充分なチームだ。今年の春夏もその活躍に注目が集まる北陸は、どのような冬を過ごして来たる戦いに備えているのか、その様子を伺った。

■元気の良さは昨年越え!
2年生23名、1年生26名の総勢49名で活動する北陸のチームのウリについて、八木 雅也主将は第一に「元気がある」という。その活気は夏の甲子園に出場した前チームを凌駕するらしく、中でも酒井 蓮央選手はその中でも特に活発だという。八木主将は酒井選手について、「本当に声が大きい」と強調し、来春のキーマンになるというほどだ。他にも、「大事なところで打ってくれる」という山内 佑真選手と藤田 圭亮選手という2人の存在もありその勝負強さを今後の戦いでも発揮できるかがポイントになりそうだ。さらに山田 竜聖投手は秋の県大会で2試合を1失点に抑える好投で投手陣を支える活躍を見せた。

■自分たちの野球をしっかりと
新チームにとって印象が残っているという試合は、福井市長杯の決勝、福井工大福井戦。「点を取られて差が開いてしまい、持ち味の元気も影を潜めてしまった」というこの試合で、12対4と大敗を喫した北陸。選手たちにとって痛い敗戦となってしまった。そして秋の県大会では惜しくも2回戦で武生商に競り負けてしまうも、ナインは課題を胸に夏の戦いに臨む。八木主将は、「強豪校に名前負けせずに、自分たちの野球をしっかりとすること」が次の戦いへの課題になるという。

■朝5時半の強化練習にダッシュ地獄の冬
この冬のチームの目標は、「体重を増やす」ことに加え、「正しいフォームでのトレーニング」を心がけているという北陸の選手たち。私立高校ということもあり、寮生は朝5時半(自宅通いでも朝7時)から強化練習を行っているという。そして冬の定番練習は、30、60、90mダッシュ計100本と、3分間、2分間、1分間のダッシュを計15本行うという過酷なトレーニング。厳しい冬を乗り越えた先に、また一つ成長した北陸の戦いに期待したい。

■甲子園で勝てるチームへ
昨年に続いて夏の甲子園を狙うだけでなく、「甲子園で勝てるチームを目指す」と目標を語る八木主将。この冬の意気込みについて、「1人1人がしっかり課題をもって自分でも成長したと思えるような冬にしたいです」と誓った。

このページのトップへ

[page_break:春夏へ進む選手たちの思い]

春夏へ進む選手たちの思い

 副主将の藤田 圭亮選手と田中 翔太選手に聞く!

Q. 昨秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

藤田:今までの試合は、ある程度の実力の高校であれば、自分たちの野球ができて勝てていたけど、強豪校相手だと自分たちの野球ができず大差で負けてしまったというところです。
田中:中盤以降での集中力が弱いところです。

Q. 冬はどんなことを目標にトレーニングしてきたのですか?

藤田:甲子園に行けるチャンスはあと夏の大会しかないから、その大会に向けて精神面と肉体面をしっかり鍛える冬にしたい!という目標で取り組んできました。
田中:夏には負けないように一人一人の課題や、チームの課題をクリアしていこうという思いで取り組みました。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

藤田:「上から強く前にたたく!」です。
田中:「己に打ち勝て」です。

Q. このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

藤田:練習の盛り上がり、ノリのよさがとてもいいです。
田中:初回攻撃時の得点力は他に負けないと思います。

Q. では最後に春の大会へ向けて「自分はここまで成長するぞ!」という宣言をお願いします。

藤田:肉体、精神を鍛えてけがをなくす強い体にする!
田中:自分がいないと勝てないといわれるまでに成長します!

 藤田 圭亮選手と田中 翔太選手ありがとうございました!

このページのトップへ

[page_break:自分自身に厳しく!]

自分自身に厳しく!

 海藤 瞬コーチに聞く!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチーム作りをされて来ましたでしょうか。

投手力、守備力の向上。強い気持ちづくりというテーマです。

Q. 昨秋の大会の振り返り、そして冬はどんなことをテーマにしていたのか教えてください。

秋の大会では力を出し切れずに、負けてしまった。どんな相手でも自分たちの力を出し切れるような精神力と体作りを目標に、冬トレーニングに励むよう指導をしてきました。

Q. 最後に、春へ挑む選手たちにメッセージをお願いします。

昨年夏の甲子園に出たことは忘れて、必死に野球に取り組まないと絶対に結果はついてこない。自分自身に厳しく!

 海藤 瞬コーチ、そして北陸高等学校野球部の皆さまありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.28

大阪桐蔭、大会NO.1右腕に封じ込まれ、準々決勝敗退!2失策が失点に響く

2024.03.28

中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず

2024.03.28

【センバツ準々決勝】4強決定!星稜が春初、健大高崎は12年ぶり、中央学院は春夏通じて初、報徳学園は2年連続

2024.03.28

健大高崎が「機動破壊」以来、12年ぶり4強、山梨学院は連覇の夢ならず

2024.03.28

星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.25

異例の「社会人野球→大学野球」を選んだ富士大の強打者・高山遼太郎 教員志望も「野球をやっているうちはプロを狙う!」父は広島スカウト

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】