Column

岩手県立千厩高等学校(岩手)

2017.02.26


集合写真(千厩)

諦めずに食らいつく!

千厩高校はどんな学校?
岩手県一関市にある岩手県立千厩高等学校は1901年に群立東盤井蚕業学校として創立。2011年に創立110周年を迎えた。岩手県でただ1校、普通科と農業系の生産技術科、工業系の産業技術科がある高校。岩手県大会まで進んだ千厩高校野球部はどのような取り組みをしているのか。今回はその様子を伺った。

■千厩高校の練習環境は?
現在1年生8名、2年生14名の計22名で切磋琢磨する千厩野球部。今まで使っていたグラウンドが使えなくなり、新しいグラウンドが建設中のため、近くの球場又は学校の中で工夫しながら活動している。チーム内の仲が良く、元気に、積極性をもちながら練習をしている。

■秋季大会で見えてきた課題
昨秋の岩手県大会1回戦で県立盛岡第三高校に5対2で敗れた千厩ナイン。金野 大成主将は「自分たちの力の半分も出せずに終わってしまった。点差以上に惜しい負け方をしただけに悔しかった」と話す。この大会でチ―ムの課題は打撃力だと痛感した。
夏の岩手大会ベスト8を経験した先輩たちの野球から、諦めずに食らいつくということを得た新チーム。秋季大会でも最後までつなげてチャンスをつくることができたと金野主将は振り返る。

■来春の注目選手は?
金野主将はこの秋活躍した選手に千葉 英太投手を挙げた。昨夏の岩手県大会4回戦では23奪三振を記録し、昨秋の岩手県大会出場が決まる試合でも完封する活躍を見せた。またチームの中ですごい長所を持っている選手には熊谷 柊真選手の名前を挙げた。「何事にも全力を出すことができるという長所を持っている」と教えてくれた。今後は勝利に近づけるプレーや、流れを良い方へ変えるプレーに期待がかかる。

■冬への意気込み!
このオフシーズンのチームの目標を金野主将に伺ったところ、「精神的にも肉体的にもレベルアップすること、2年生は最後の年を迎えるので、やり残しのないようにしたい」と答えてくれた。来春の目標は東北大会出場、来夏は甲子園出場を掲げた金野主将。厳しい冬のトレーニングを積み、目標を達成したい。

このページのトップへ

[page_break:私立にも負けない力をつけ、甲子園の舞台に!]

私立にも負けない力をつけ、甲子園の舞台に!

 ここからは副主将2人、遠藤 航選手(2年)、西村 勇飛選手(2年)にお話を伺いました!

遠藤航選手(千厩)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

遠藤:先輩方と大きく違うのは打撃力の低さです。秋の地区大会でも連打が少なかったように感じました。また、守備にもまだ粗さがありました。
西村:打力の底上げ、千葉 英太も含めたピッチャー陣の強化です。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

遠藤:チームメイトで切磋琢磨し合い、課題でもある打撃力の向上を中心にやっていきたいです。
西村:来年勝つために日々努力することです。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

遠藤:「努力に勝る天才なし」これは先輩のマネージャーに言われた言葉です。
西村:勇猛精進です。

西村勇飛選手(千厩)

Q. このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

遠藤:どんなに不利な状況でも、良い雰囲気を保ち続けられるところです。
西村:好きなところは互いに課題を見つけ言い合えるところ、負けていないところは元気の良さ、声の掛け合い、挨拶です。

Q. では最後にこのオフシーズンに「自分はここまで成長するぞ!」という冬の宣言をお願いします。

遠藤:昨年の冬で克服できなかった課題を中心に取り組みます。私立にも負けない力をつけて、甲子園の舞台に立ちます!
西村:課題をクリアし、夏の大会で強豪校を倒すことです!

 遠藤選手、西村選手ありがとうございました!

このページのトップへ

[page_break:「人間力」を向上させ、「自信」を!]

金子大成主将(千厩)

「人間力」を向上させ、「自信」を!

 最後に菊池 廉弘監督にお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチーム作りをされて来ましたでしょうか。

 非常に試合経験の豊富な3年生が抜けた後でしたので、とにかく多くの試合を経験させてチーム力向上させることと、強豪校にもひるまず戦える集団にすることをテーマにしました。秋の大会後もこのテーマは変わりありません。そのためにも個々に「自信」を植えつけさせたいと思っています。

Q. これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちにメッセージをお願いします。

 とにかく練習内容、学校生活ともに1つ1つのことをきちんとやりきること。やりきったところから次に進める、野球の技術、体力だけではなく「人間力」を向上させ、この冬に「自信」を蓄えよう!!

 菊池 廉弘監督、千厩野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.16

【群馬】前橋が0封勝利、東農大二はコールド発進<春季大会>

2024.04.15

【春季東京都大会】日大豊山、注目の好投手を攻略し、コールド勝ち!指揮官「うちが東京を勝ち上がるには機動力しかない」

2024.04.16

社会人野球に復帰した元巨人ドライチ・桜井俊貴「もう一度東京ドームのマウンドに立ちたい」

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.10

【沖縄】エナジックが初優勝<春季大会の結果>

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【千葉】中央学院は成田と磯辺の勝者と対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>