Column

ルーテル学院高等学校(熊本)

2017.02.14


集合写真(ルーテル学院)

元気、ガッツ、粘り強さ!気持ちのプレーでベスト16

■ホークスに野球部OBも!甲子園を狙うルーテル学院
ルーテル学院高等学校は、熊本県熊本市中央区黒髪にある私立高校。1926年に「九州女学院」として開校され、2001年の男女共学化に伴い現在の校名となった。共学になってからの歴史はまだ浅いが、野球部は昨夏熊本大会でベスト8、新チームとなった昨秋もベスト16とその実力を示し始め、プロ野球界に中村 晨投手(福岡ソフトバンクホークス)を送り出すほどに。この夏ベスト8の壁を破り甲子園出場を狙うルーテル学院は、どのような冬を過ごしているのだろうか。

■ガッツあふれるルーテル学院!
現在2年生21名、1年生22名で活動するルーテル学院。雨天練習場の設備を有しており、雨に見舞われる日はそれを利用しながら日々の練習に励む。主将を務める重元 一力選手によると、今年のチームの魅力は「元気が良い、粘り強い、ガッツがある」と気持ちを前面に押したプレーにあるという。園田 松吾監督の指導の中で徹底しているという「大きな声」「全力疾走」というチームの原則が、プレーのあり方に好影響を残しているようだ。中でも中島 彰之選手は俊足を生かした走塁と勝負強い打撃が魅力の好選手で、重元主将も「足を活かしてチームを勢いづけてくれると思います」と今後の活躍に期待を寄せている。

■16強入りも、一歩及ばず悔しい敗戦
昨秋行われた熊本県大会ルーテル学院は1回戦を11対1、2回戦を10対0と大差をつけ順調に突破。この勝因について重元主将は、「大きなミスが出なかったことです」と振り返る。

「投手を中心にした守備のチーム」という自分たちの強みを十分に見せることができたという。ベスト16に入り、続く球磨工戦。ベスト8へ重圧のかかるこの試合、持ち味の守りは大きく乱れることなく失点を3に抑えながらも、打線があと一歩及ばず2対3で惜しくも敗戦を喫した。「接戦で長い試合になり、集中力が及ばなかった。今までにない悔しい試合になったので、忘れられないです」と重元主将はこの敗戦を振り返る。そして「チームの打力と集中力を上げていく」と次の戦いを見据え、課題を修正していく。

■自分に勝つ!ルーテル学院の冬
冬季練習は各チーム、基礎練習が続く日々。ルーテル学院ももちろん例外でなく、厳しいトレーニングのラインナップが並ぶ。中でも選手たちが苦しんでいるというのは、タイヤを使ったトレーニングや12分間走、そしてグラウンド整備用の「トンボ」を使って150~200回ほどの素振り。選手たちは悲鳴を上げながらも、「自分に勝つ」という言葉と、春夏熊本県の頂点という目標を胸に、今日も鍛錬を積む。

■昨年のチームを超え、甲子園へ!
重元主将は「夏は昨年のベスト8を超えて、甲子園に出場する」と目標を全国に見据える。この冬の取り組みへの思いについて、「2年生にとっては、最後の冬。春と夏の大会を迎える上で、絶対に後悔をしたくないので、やりきった冬にしたいと思います。また1年生は来年があると考えず、今年も来年も甲子園に行くと思って臨んでほしいと思います」と締めくくった。

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[page_break:戦う選手と支えるマネージャーに聞く!]

戦う選手と支えるマネージャーに聞く!

 副主将を務める中村 順大投手とチームを支えるマネージャーの米村 律紅さんにお聞きしました!

米村 律紅さん(ルーテル学院)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

中村:まだしっかりした投球フォームが定まっておらず、試合中に崩れてしまい、甘いボールをとらえられ長打を打たれたことです。マウンドで一人になって周りが見えていなかったのも今後の課題です。
米村:選手たちが最後まで集中を切らさないことです。

Q. ではこの冬はどんな冬にしていきたいですか?

中村:体作りをしっかり行って、下半身と体幹を中心に鍛えていく。さらに投球フォームを安定させ制球力を上げて、思っているところに投げられるようにしたいです。
米村:一人一人が自分の課題を見つけて改善し、それ以上にレベルアップした姿になってほしいと思います。

Q. 中村選手にお聞きします。野球をする上でモットーにしている好きな言葉は何ですか。

中村:「目標は諦めの一歩先にある」です。

Q. いい言葉ですね。ではお二人の思うこのチームの好きなところや他のチームに負けていないところは何ですか?

中村:元気の良さやチームワークはもちろん、全員が野球を大好きなところがこのチームのいいところだと思います。
米村:選手みんな元気が良く、なんでも一生懸命なところです。

Q. では最後にこのオフシーズンに「自分はここまで成長するぞ!」という冬の宣言をお願いします。

中村:スピード145km/hを出す!チームを頂点に導いて、甲子園で活躍することです!
米村:選手が毎日必死で練習しているので、マネージャーとして全力で支えていきたいです。

 中村投手、米村さんありがとうございました!

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[page_break:『できること』を当たり前にやる]

練習風景(ルーテル学院)

『できること』を当たり前にやる

 最後に園田 松吾監督に伺いました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチーム作りをされて来ましたでしょうか。

 毎年「大きな声」「全力疾走」この二つのテーマを持って、選手と一緒にチームを作っています。当たり前のことですが、一番難しいこと、『できること』をしっかりとやることの大切さを、選手とスタッフ全員で、チームとしてできるように取り組んでいます。

Q. これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちにメッセージをお願いします。

 何のために今トレーニングをやっているのか、それを理解して行うのと、理解しないでやるのとでは大きな違いがあります。自分のために努力することがチームのためになり、チームのために努力することが自分のためになる。強い気持ちを持ち、夏の大会のため、将来の自分のため、頑張ってほしいし、今しかできないことを今、頑張ってほしいと思います。

 園田監督、並びにルーテル学院高等学校野球部の皆さまありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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