Column

県立酒田光陵高等学校(山形)

2017.02.04


集合写真(県立酒田光陵高等学校)

野球だけではなく私生活や勉強をしっかりとし、中身の濃い冬に!

■酒田光陵はどんな学校?

山形県酒田市にある酒田光陵高等学校は2012年に酒田市内の4つの公立校を統合して開校。普通科のほか工業科、商業科、そして山形県内では初めてとなる情報科が設置された。昨秋、野球部は山形県大会の3位決定戦で敗れ、惜しくも東北大会出場はならなかったが見事に4強入りを果たしている。

■酒田光陵野球部の練習環境

現在、野球部は2年生23名、1年生17名の計40名。2012年の統合によって生まれた新しい学校だが、野球部のグラウンドは新設されなかったため古いグラウンドが一ヶ所しかなく、部室もない状態。そこで、当時の先輩たちが手作業で空き地を整備し、第2グラウンドが作られた。

■酒田光陵を引っ張る選手は?

「昨秋は佐藤 陽太が『ここで1本が欲しい』という場面で打ってくれました」と、振り返る今井 和広副主将。また、「狩野 大樹はどんな場面でも盛り上げてくれ、チーム全体の士気を高めてくれる存在です」と、ムードメーカーを今春のキーマンに挙げている。

■秋季大会を振り返って

現チームを「一人ひとりの個性が強く、まとまるのには時間がかかりましたが、チームが一つなって戦うときの強さは昨年までのチームとは違う」と、分析している今井副主将。秋季大会については「山形県大会の2回戦で昨夏のメンバーが多く残っている私立校の山本学園と対戦したのですが、一進一退の緊迫した場面が続き『絶対に負けられない』と思いました。その試合は新チームとして公式戦初の延長戦となりましたが競り勝つことができ、大きく成長できたと思います」。また、「相手が強い、弱いなど固定観念をもって試合に臨むことが多かったので、先入観をなくし、目の前の相手に全力で当たっていくことが大切だと感じました」と、振り返っている。

■この冬への意気込み

「失点してもすぐに取り返せる打力」「どこからでもチャンスを作れる打順」「とにかく明るい!」というのがチームのセールスポイントという酒田光陵。この冬のチームのテーマは「筋力アップと私生活や学校での生活をもう一度見直し足元を固めること」で、今井副主将も「野球のプレーだけではなく、私生活や勉強をしっかりとやり、精神的な強さを身につけて人として強くなれるように、中身の濃い冬にしたい」と、意気込む。目標はもちろん山形を制覇し、甲子園に出場することだ。

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[page_break:ベンチの雰囲気が良く、試合中の盛り上がりでは負けない!]

ベンチの雰囲気が良く、試合中の盛り上がりでは負けない!

 ここからは、佐藤 和瑳主将(2年)と池田 恒星副主将(2年)の二人にお話を伺いました!

佐藤 和瑳選手(県立酒田光陵高等学校)

Q. 秋季大会で見つけた課題を教えてください。

佐藤和:打順は4番を打っていますがチャンスに弱かったので、チームを勝利に導けるようなチャンスに強い打者になることが課題です。
池田:自分もチャンスでヒットが出なかったので、精神面の強化とバッティングのレベルアップです。

Q. このオフシーズンで強化したいところは?

佐藤和:12月と1月はとにかくたくさんバットを振り、2月と3月にフォーム固めをしていく予定です。

池田:体重の増加と体力・筋力アップのトレーニングを頑張っていきたいです。

Q. 野球をする上でのモットーはありますか?

池田 恒星選手(県立酒田光陵高等学校)

佐藤和:文武両道です。

池田:しっかり勉強することです。

Q. チームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。

佐藤和:とにかく明るいので、試合中の盛り上がりでは負けません。

池田:自分は前の代からレギュラーとして出ていますが、今のチームはベンチの雰囲気がとにかく良いです。

Q. 最後に、このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

佐藤和:食事に気をつけて身体を大きくし、パワーアップして春を迎えたいです!
池田:この冬の練習を乗り越えて、ホームランを打てるバッターになり、チームの柱と言われるような存在になります!!

 佐藤選手、池田選手、ありがとうございました!

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[page_break:夏の大会は絶対に優勝しよう!]

練習風景(県立酒田光陵高等学校)

夏の大会は絶対に優勝しよう!

 小山 大央監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 バッテリーが1年生でその他の野手はすべて2年生なので、投手(バッテリー)の不安定なところを打撃と守備でカバーできるチームを作りました。また、打順はどこからでチャンスを作ることができ、誰でも走者をホームへ還せるような選手を起用して組んでいます。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋の大会を振り返ると、若いバッテリーの成長と2年生投手の成長が来年度のカギになると考えています。そして、この冬はチーム全体として体重と筋力の増大をテーマにしており、食育から取り組んでいます。

Q. 最後に、厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 今の時代、辛いことから逃げても普通に生活をし、生きていくことができる。しかし、高校野球という厳しい環境の中に身を置いて、毎日寒い中、体力の限界まで練習をすることは人生を歩んでいく上で大切なものを育んでいる。今やっていることは決して間違ってはいない。その一つの答えとして、夏の大会は絶対に優勝しよう。努力は少しでも報われれば、また努力できるものだから。

 小山監督、そして酒田光陵高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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