第14回 アメリカと日本の高校球児の違いは?横浜隼人に密着したニューヨーク在住の映像監督に聞く2020年10月02日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 10代の頃は、アメリカのベーブルースリーグに所属し、自身も野球少年として白球を追いかけてきたマイケル・クロメットさん。現在は、アメリカで映像監督の仕事をしています。

 2018年にニューヨーク在住の山崎エマ監督の『甲子園 フィールド・オブ・ドリームス』の撮影で、約半年、日本の高校野球チームを追い続けました。

 神奈川県の強豪・横浜隼人高校と、岩手県の花巻東高校の練習を撮影し続けたマイケル・クロメット監督が、日本の高校野球から学んだこと。そして、アメリカの高校野球との違いについて、今回おはなしいただきました。



マイケル・クロメット監督

―― 撮影初日、横浜隼人高校のグラウンドに入って、驚いたことは何でしたか?

マイケル監督:全員が坊主で、同じ格好で、同じことを指示通りに動いている光景に驚きました。圧倒的な「統一感」は、僕の想像をこえるものでした。

―― 映画では、横浜隼人の水谷監督や花巻東の佐々木監督と、そして部員たちとの関係性が丁寧に描かれていますが、日本の高校野球のような「監督と選手」の関係性は、アメリカでも同じようにあるのでしょうか?

マイケル監督:アメリカでは、日本のような「監督像」はないですね。もっといろんな関係性があって、僕の場合は、監督から「お前は打つのだけが取り柄だけど、走るのはセンスがないな」と厳しく言われたりしていました。日本の場合は、高校野球の監督はこんな感じというのが大体ありますが、アメリカの監督イメージは、こんな感じというのはなくて、もっと幅広いです。

―― チームメイトとの関係性はどうですか?

マイケル監督:これも日本の高校野球とは全く違います。アメリカの場合は、競争社会なので、一緒に夢に向かってというよりも、「アイツより打てなきゃ4番になれない」とか「あそこのチームのアイツよりも打てるようにならないと」とか、そうやってコーチからも言われながら鍛えられてきました。

 でも、日本の高校野球の場合は、戦うのは「アイツ」ではなくて、「自分たち」自身と戦っているんですよね。チームメイトと一緒に、「より良い自分たち」になるために戦っているのが素晴らしいと思いました。

【次のページ】 アメリカと日本の高校球児の違いは?横浜隼人に密着したニューヨーク在住の映像監督に聞く(2)

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
横浜隼人vs加藤学園vs国士舘【2020年 練習試合(交流試合)・秋】
横浜隼人vs東京実vs滑川総合【2020年 練習試合(交流試合)・秋】
花巻東vs鶴岡東【2020年秋の大会 第73回秋季東北地区高等学校野球大会】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手一覧【ドラフト特集コラム】
第1004回 2020年の神奈川の勢力図は?第一勢力~第三勢力を紹介!【大会展望・総括コラム】
第110回 センバツ出場校に対しての救済策を考える 「選抜出場を勝ち取っていた学校で甲子園大会を!」【高校野球コラム】
第110回 センバツ出場校に対しての救済策を考える 「ピンチをチャンスに」思える発想を! 私が考える「代替案」【高校野球コラム】
第1030回 岸 潤一郎(明徳義塾出身)高校野球は「必死にやる楽しみを味わえる3年間」 【2019年インタビュー】
第1029回 甲子園練習に参加した女子マネージャー首藤桃奈さん 当時の心境と将来の夢 【2019年インタビュー】
第1026回 プロ注目の遊撃手・韮澤雄也(花咲徳栄)が語る春から打撃、守備の意識の変化 【2019年インタビュー】
鳴門vs花巻東【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第1025回 奥川恭伸(星稜)高校最後の甲子園へ想いを語る 「今までやってきたことを全て出し切る」 【2019年インタビュー】
花巻東vs大船渡【岩手県 2019年夏の大会 第101回選手権岩手大会】
第1008回 この夏、完全覚醒へ。自己分析できる大器・西舘勇陽(花巻東) 【2019年インタビュー】
花巻東 【高校別データ】
横浜隼人 【高校別データ】

プロフィール

安田未由
安田 未由(Myu Yasuda)
  • ■大学時代には北は北海道から南は沖縄まで、日本各地の高校野球部を50校ちかく取材。在学中に「球児とチームの心の成長」を描いたノンフィクション書籍を3冊出版。その後、株式会社リクルートの企画営業職を経て、高校野球ドットコムの創業期メンバーとして、初代編集長を10年間務める。現在はメディア統括を担当。
  • ■ <書籍>主な寄稿・出版物
  • ・野球ノートに書いた甲子園 シリーズ全6巻(2013年~2019年/KKベストセラーズ)
    ・スポーツ感動物語 アスリートの原点「遅咲きのヒーロー」(2016年/小学館)
    ・甲子園だけが高校野球ではないシリーズ(2010年~/監修・岩崎夏海/廣済堂あかつき出版社)
    ・ただ栄冠のためでなく(2011年/共著/日刊スポーツ出版社)
    ・「高校野球は空の色」「高校野球が教えてくれたこと」など大学時代に3冊出版
  • ■ 講演依頼
    講演・セミナー依頼受付中

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム