1点差、延長戦、サヨナラ!接戦に一番強いのは群馬県?!その群馬代表・前橋育英が登場!
■1点差、延長戦、サヨナラ……接戦に強い都道府県はどこ?
髙橋 光成(前橋育英時代)
甲子園に出場するチームはどこも実力を持った精鋭揃い。それだけに竸った試合が多くなるのは道理だ。それでは過去10年の夏の大会を振り返り、1点差の試合で強さを発揮した都道府県がどこなのか調査してみよう。
1点差の勝利が最も多かったのは8勝(2敗)の群馬。13年に全国優勝した前橋育英は1対0が2回、延長サヨナラ勝ちが1回、決勝戦も1点差の際どい勝負を制しており、全6勝のうち4試合を最少得点差で凌いで頂点まで駆け上がった。
二番手につけているのは7勝の沖縄(3敗)と新潟(4敗)。沖縄の7勝のうち4勝は5点以上の点の取り合いを制したもの。一方、新潟は1対0が2回、2対1が2回、3対2と4対3が1回ずつと投手戦を制している。四番手の福島も6勝を挙げており、逆に1点差で敗れたのはわずか1試合と優秀な成績。こちらも少ない得点を守りきる形が多かった。
1点差で勝利するチームがあれば、1点差で負けるチームも同じ数だけある。ここ10年で半分にあたる5試合を1点差で落としているのは富山、滋賀、京都、兵庫(11校が出場)、広島の1府4県。兵庫は1点差の勝利も5つ、広島も4つあるが、京都は1勝で、富山と滋賀は1点差の勝利がない。
また、延長戦で分が良いのは3勝1敗の大阪と鹿児島。2勝0敗は山形、三重(1分け)、沖縄の3県だった。そして、サヨナラ勝ちが最も多かったのは兵庫の3回。ワーストは4回のサヨナラ負けを喫している富山(サヨナラ勝ちはなし)。このデータから、直近の10年間で最も悔しい思いをしているのは富山の高校球児ということになるだろう。
さて、本日初戦を迎える群馬代表・前橋育英の今大会での勝ち上がりに注目だ!
(文・大平 明)
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