さようなら、我が母校。あの全国優勝校も、今夏がラストサマー?!来年から統廃合となる高校は?
■95春Vの観音寺中央、香川大会4回戦進出!甲子園を沸かせた高校が最後の夏に挑む
観音寺中央と来年度より統合する三豊工
少子化に伴い学校再編や統廃合が全国的に進められているが、それは甲子園に出場している高校も例外ではない。来年4月から校名変更、もしくは閉校となる学校のなかには、今春、21世紀枠でセンバツ大会に出場した小豆島(香川)、過去3度、甲子園の土を踏んでいる伊都(和歌山)などがあり、別府青山、別府羽室台、別府商(すべて大分)の甲子園を経験している3校は別府翔青の一校に統合。
そして、かつて全国制覇を成し遂げた観音寺中央(香川)も、来年度より三豊工と統合され観音寺総合へ生まれ変わることが決まっている。
95年春のセンバツでは初出場ながら強力打線とエース・久保 尚志の力投で初優勝した観音寺中央。上下とも純白のユニフォームに身を包み、チームのモットーである全力疾走で攻守交代を行う高校生らしいキビキビとした姿は多くの甲子園ファンから喝采を浴びた。しかし、その後は02年と10年に夏の香川大会で準優勝、14年秋も準優勝し四国大会へ進むなど上位進出はするものの、95年の夏以来、甲子園からは遠ざかっている状況だ。
今年のチームも昨秋、今春ともに香川県大会の初戦で延長戦の末にサヨナラ負けを喫するなど復活への道は容易くはないが、全国優勝のメンバーでもある土井 裕介監督の指揮のもと、21年ぶりの甲子園出場を虎視眈々と狙っている。
現校名で挑む最後の夏。どの高校の選手たちも学校の歴史と期待を背負い、全国にもう一度、その名を轟かせるために精一杯のプレーを見せることだろう。はたして、有終の美を飾ることができるのか注目だ。
(文・大平 明)
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