初の甲子園出場を狙う都立高島の夏がついに幕を開けた。泣いても笑ってもこの夏が最後というところで都立高島野球部の打線が猛威を奮う。後編では夏の大会で見せたバッティングについて、そして2年半の高校野球について3年生部員たちに振り返ってもらった。
都立高島は代々守備のチーム!

柴田 葵(都立高島高等学校)
――夏は5回戦までの勝ち上がりを見せましたが、その戦いぶりを振り返ってどうですか?
清水:目指している場所は甲子園だったので、負けたのは非常に悔しかったです。負けた都立江戸川戦(試合レポート)ではエース・山田選手の気迫に圧倒されました。こっちもヒットを打ってチャンスは作っていたのですが、山田選手のピンチでの気迫が凄かったです。あとはバントミスが敗因につながったので、そういった細かいミスで負けたというのは悔しいですね。
――4回戦まで江戸川区球場でしたが、都立江戸川戦で神宮第二球場になりました。ここへの対策というものは何かしましたか?
清水:朝、室内練習場で1時間ほど練習を行ったくらいでした。当然のことですけど江戸川区球場と明治神宮第二球場は全然違う感覚でした。
大竹:室内練習場と明治神宮第二球場の芝も違うので、実際のところはアップで初めて触れた感じでした。
――夏は強打の印象が残った都立高島でした。
大竹:1回戦から打撃が抜群に良くてびっくりするくらいだったんですけど、冬の成果がここで出たなという感覚はありました。ただ、代々自分たちは守備のチームでやってきたので、秋とかは守備からリズムを作っていくという野球をやっていたのですが...。夏にこれだけ打てたのには自分たちもびっくりしました!
3年生たち自身も予想外だったという強打の夏であったが、冬の2000本スイングの努力が実った証拠と言えよう。次は激しいシーソーゲームを繰り広げた芝戦(試合レポート)についても伺った。