Column

奈良県立郡山高等学校(奈良)

2016.06.16


奈良県立郡山高等学校

悔いを残さないために奈良県1になる!

 奈良県立郡山高等学校は奈良県大和郡山市にある学校です。奈良県を代表する甲子園常連校の一つで、1933〜2000年の間で12回の甲子園出場経験があります。荻野 貴司(千葉ロッテマリーンズ)を始めとする多数のプロ野球選手や有名人が奈良郡山を卒業しています。

 校舎から少し離れたところには、陸上部と共用のグラウンドがあり、そこで野球部は日々練習に励んています。奈良郡山野球部の名物練習は、毎朝練習のアップ前に行う、100回スイングと、練習後の連続ティー250球は、どんな日も毎日行います。これによりスイングスピードも上がったと、選手たちも実感。

 現在の野球部は3年生17人、2年生12人、1年生14人の全43人。主将を務める上田 寛太選手はチームのウリについて、「強豪私立に負けないスイングスピードがウリです。スイング量も県内のどのチームにも負けない自信があります。そして、どんなバッテリー相手でも盗塁できることや、味方が苦しい時に声が掛けられる試合中の雰囲気。また、プレーしている選手だけでなくベンチにいる選手も、試合の流れ、状況を良く理解して声が出せるということが、チームの強みです」

 また、チームのキーマンについては、「勝負強い打撃と負けん気の強さがウリの下御領 泰楽、チーム1の俊足が特徴の桑原 一木、長打力がウリの黒瀬 虹岳がうちのキーマンです。それに加え、夏の大会は武市 元気﨑山 亮の活躍にも期待ができます。武市はチーム1の練習好きで、バットを振った数なら誰にも負けないと思います。努力を自信にして、勝負強い打撃をして欲しいと思っています。﨑山は、入学した時は注目された投手でしたが、イップスになり投手ができなくなったこともあります。しかし、今年の春に立ち直ったので、夏は思い切りの良いピッチングをして欲しいです!」と、チームについて紹介してくれました。

 新チームがスタートしてからを振り返っていただくと、「新チームがスタートしてから、県内のライバル高校との練習試合の前夜に5人のグローブが盗まれるというハプニングが起こりました。しかし試合中は勝つことに集中することができ、その日勝利を挙げました。これで公式戦当日に何が起こっても、動揺しない強い心が身に付きました!」という驚きのエピソードを語ってくれました。そして春の大会では、「奈良県で1位になるために、絶対に倒さないといけないチームと試合をして、自分達の実力と、格上のチームとの距離を性格に把握できたことが収穫です」と振り返り、夏の大会では「新チームが始まってからずっと掲げてきた奈良県1という目標を達成したいです。悔いの無いようにと言っても、目標達成できずに負けてしまったら絶対に悔しいと思うので、悔いを残さないために奈良県1になる!」と決意を固めていました。

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[page_break:練習してきたことを自信に変え、グラウンドで暴れたい]

練習してきたことを自信に変え、グラウンドで暴れたい

 ここからは奈良郡山の副主将のお2人、山口 裕士選手と丸尾 洸太郎選手にお話を伺いました!

Q. お2人にとって最後の夏ですが、引退までに対戦したい高校はありますか?

山口 裕士(以下「山口」):春の大会で負けたから、天理ともう一度対戦したいです。
丸尾 洸太郎(以下「丸尾」):春と秋の大会で負けた天理と、五條ですね!

Q.悔しい思いを糧に頑張ってください!夏の大会では自分のどんなところを見てほしいですか?

山口:相手の裏をかく思い切ったリードや、グラウンドで誰よりも声を出して、野手、投手へもしっかり声を掛けるキャッチャーとしての姿。あと場面に応じたチームバッティングを見てほしいです。

丸尾:私立にも劣らないビッグレッグから生みだされる強烈な打球!

Q. そのプレーを楽しみにしてます!お2人にとって、高校野球の魅力ってなんだと思いますか?

山口:弱い高校が強豪校に勝つためにどうすればよいかということを考えて、工夫して、下克上が起こるところや、3年間は家族よりも長い時間を過ごすので特別な絆が生まれるところ。そしてたくさんの注目を受け、たくさん応援してもらえるところ。
丸尾:毎日野球のことを考え、野球の深さに気づけるところが魅力です。

Q. 毎日野球漬けですもんね。最後に、夏の大会へ向けての意気込みをお願いします!

山口:奈良県で一番長い夏にしたい!
丸尾:今までの夏は、苦しくて辛い思いしかしていないので、練習してきたことを自信に変え、グラウンドで暴れ回り、3年生17人で喜びたいです!

 山口 裕士選手、丸尾 洸太郎選手ありがとうございました!全力プレーを楽しみにしています!

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[page_break:「点を取るチーム」]

「点を取るチーム」

吉岡 成郎監督に質問!

Q. 夏に向けてどんなチームを目指していますか?このチームの強みを教えてください。

 一言で言うと、「点を取るチーム」です。
最終的に相手チームより1点でも多ければ「勝ち」なのですから、1点でも多く取ることです。しかし、何点取られても良いわけではなく、もちろん失点を少なく、守備の時間を短くすることで、攻撃のリズムも生まれるので、投手を中心にしっかり守ることも大切にしています。その上で、1点でも多く点を取ることを目指しています。
また、このチームの強みは、「経験」です。1、2年生のときに試合に出場している、ベンチに入っている選手が多く、試合経験が多いところがストロングポイントです。

Q. 経験豊富なメンバーは頼もしいですね。夏に燃えるチームへ向けてメッセージをお願いします!

 3年生は、最後の最後まで「悪足掻き(あがき)」をして欲しい。苦しい場面でその力が必要です。甲子園で校歌を一緒に歌います。

 1、2年生は、3年生の「底力」を目に焼き付けておくこと。それを引き継ぐのは君達です。それが、伝統の力になります。

 吉岡 成郎監督、そして郡山高校野球部の皆様ありがとうございました!


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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