第46回 これからの時代どんなスキルが必要なのか?髙橋 左和明監督(九里学園)vol.12019年04月05日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]これからの時代どんなスキルが必要なのか?
[2]2分間スピーチ

 近年、山形県で着実に力をつけてきている高校がある。米沢市内にある九里学園だ。古くは女学校から始まり、100年以上の歴史のある学校だ。美しい木造の旧校舎は国の登録有形文化財に登録されている。そんな伝統ある高校で、非常に先進的でユニークな考えのもと野球部を指導している髙橋 左和明(たかはし・さわあき)監督に話を聞いた。髙橋監督の柔軟な考えと思考力の秘密に迫りたい。

これからの時代どんなスキルが必要なのか?



インタビューに答える髙橋 左和明監督

 「AI(人工知能)については、世の中だけの問題でなく野球にも影響がある。例えば、野球にだけ集中していれば将来それで生きていけるかと言ったら、それも難しくなる世の中になるのではないか」

 髙橋監督の第一声である。インタビューが「AI」で始まったのは、私の取材の中では初めてである。この「AI」に込められた意図を読み解いてみたい。

 「21世紀の世の中、人はどういったスキルというのを身につけていかないといけないんだ。野球にだけ集中していれば将来生きていけるかと言ったら、それも難しくなる世の中になるのではないか。何か達成するということは、一つの大事なことだと思うのですが、それプラスアルファのスキルを身につける必要があります」

 髙橋監督が考えているのは、九里学園で指導した生徒たちの将来なのである。卒業するまでに野球という縁で繋がった生徒たちに、どのようなスキルを身につけ卒業させてあげられるのか?これこそが髙橋監督の考えなのである。

 AIは、得られたデータの解析、分析をする能力に長けている。いわば一度決められたルールを実行、もしくはそのルールに基づいた解析を得意とする。さらに言えば大量のデータが来ても、ルールに則った解析を一瞬で行えるのである。ただしそこに独自性はない。一方、AIに欠けている事は自分で考えてアウトプットする創造力である。

 だからこそ、髙橋監督が今の生徒に求めるのは、「独創性のある考えをアウトプットする」力である。インプットだけでないアウトプット、つまり双方向のやり取りが出来る力である。髙橋監督はそれを「コミュニケーション能力」と言う。

 では、髙橋監督が取り入れる「コミュニケーション能力」を伸ばす方法を見てみたい。

【次のページ】 2分間スピーチ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第616回 「興南に来て、本当に良かった」人生のスコアボードは、まだまだ続く 興南高校三年生座談会【後編】【野球部訪問】
第615回 「色褪せない3年間の記憶」一番良いゲームだった沖縄尚学戦 興南高校三年生座談会【野球部訪問】
第964回 【第101回選手権大会総括】星稜vs智辯和歌山で炙り出された今大会の象徴【大会展望・総括コラム】
第62回 令和最初の甲子園は履正社が優勝!ベストナインを発表!【101回大会特集】
星稜vs仙台育英【第101回全国高等学校野球選手権大会】
仙台育英vs敦賀気比【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第960回 第1試合から第4試合まですべて激戦!展開が読めない準々決勝4試合の見所【大会展望・総括コラム】
仙台育英vs鳴門【第101回全国高等学校野球選手権大会】
仙台育英vs飯山【第101回全国高等学校野球選手権大会】
仙台育英vs東日本国際大昌平【2019年春の大会 第66回東北地区高等学校野球大会】
第865回 甲子園の「花」になる!144キロ右腕・伊藤樹(秀光中等教育)が見据える一流への道 【2019年インタビュー】
第863回 最速147キロサウスポー・笹倉世凪(秀光中等教育)が明かした球速アップの秘密 【2019年インタビュー】
第604回 西巻 賢二(仙台育英)「宮城での6年間は最高だった。憧れるような選手になりたい」 【2017年インタビュー】
第603回 長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」 【2017年インタビュー】
第596回 馬場 皐輔(仙台大)「高い意識と確かな積み上げで、大学球界を代表する剛腕へ」 【2017年インタビュー】
九里学園 【高校別データ】
仙台育英 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム