第22回 実戦、人間力の作り方 我喜屋優監督(興南)vol.42019年02月10日

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【目次】
[1]基準が自分で作れない時はどうするのか?
[2]指導者もしっかりした人間力・根っこが必要


指導者もしっかりした人間力・根っこが必要


興南高校校舎

 野球から「人間力」を上げるためには、指導者が基準をきちんと持っている必要がある。そしてその基準を選手に伝えることで、選手の根っこが育つのである。

 ここで我喜屋監督が話してくれた野球におけるいくつかの例を紹介したい。

「走塁においては第2リード大きくとって今までのリードより1m先に行けば、ホームでのクロスプレーは50センチの差だからね、「1メートルでもリードしておけばセーフになったでしょ」とかね。走塁の大切さもいまやっています。

 バッティングにおいては、逆打ちとかね。
逆打ちに関しては、ランナーがセカンドにいる時は、右方向に流せば、大きなスイングをすれば、ライトフライでもタッチアップできるし、もちろん抜ければホームまで行けるし、ゴロでも行けるし。出るランナーをいかに進めるかというのをアウトカウントを増やさないで、たとえアウトカウントを増えても、必ず送っている、「出る、進める、返す」という事が大事だと言っています。

 守備に関しても、打球の方向を見て、お互い声を掛け合うとか、「内野外野の間なら外野優先だぞ」とか、ライトセンター間ならセンター中心だぞとか、きめ細かなことも普段練習のときから取り組んでおけば、必ず役に立つから。無駄な練習はないから。無駄な努力がないのと一緒で、必ずやっておけば、そこから反省も出てくるし、チェックもでてくるし、それこそ次の目安も出来てくるしと、小さな成功体験、小さな気づきを沢山積み重ねることによって、気がついたらすごいチームになっている」

 「野球は取り組んだあとに、気が付かないとだめなんですよ。あっこれだ!というそれが小さな成功体験なんですね」

 皆さんは、もうお気づきだろう。野球の話をしているが、大事なポイントは「人間力」と「PDCA」なのである。始めは指導者が「根っこ」作りを手伝うが、最終的には選手が「自分自身の基準」を身に付けて、自分でPDCAを回せるようにするのが、我喜屋監督の考える指導者の役割なのだろう。

文=田中 実

今までの連載記事
第1回:自分自身の基準を持つ「人間力」
第2回:「根っこ」を育てるには
第3回:人間力は掛け算

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