第1回 慶応義塾野球部副部長 上田 誠氏(前野球部監督) 『名将が語る新入部員に贈る言葉』2016年04月28日

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【目次】
[1]自分のブレイクする時期をイメージしよう!
[2]先輩のプレーを見て盗め!それが一番の上達のコツ
[3]スローイングが上手いと出場機会が増える?!

 2005年春。選抜では実に45年ぶりとなる甲子園大会出場に導いた慶應義塾前監督・上田 誠氏。久しぶりの甲子園登場となった第77回選抜高校野球大会では、並み居る強豪を次々と倒し、ベスト8進出を決めた。

 その後も、2008年春からは3季連続で甲子園出場を果たすなど、伝統校であり、さらに受験難関校でありながら、しっかりと文武両道を果たしているチームとしても、慶應義塾の野球部に大きな注目が集まった。その時に話題となったのが、チームスローガン「エンジョイ・ベースボール」だ。選手たちがグラウンドの中で、伸び伸びとプレーをする。試合の中では、選手は指示待ちではなく、選手自身でその時のベストな判断を下し、それによって何度も勝機を掴んできた試合も少なくない。

 昨今では当たり前のようになってきた「選手の自主性を重んじる指導」。当時の慶應義塾は、まさにその先駆けでもあった。そして、45年ぶりに甲子園出場に導いた年から10年。昨夏の神奈川大会を最後に、上田氏は監督を退任。現在は、慶應義塾の野球部副部長として、野球部に携わっている。

 今回はそんな上田氏に、この春、「新高校球児」となった全国の1年生部員たちに、高校野球で活躍するためのメッセージをいただきました。

自分のブレイクする時期をイメージしよう!

慶応義塾高校 前野球部監督・上田 誠氏

 上田誠氏談

 どんな選手でも、野球が好きで、計画性を持って体作りをして、メンタルを鍛えていったら、ものすごい選手になる可能性は秘めています。だから、まずはあせらないこと。自分がブレイクするタイミング(時期)を自分でイメージできるようになって欲しいですね。本来は、指導者の方が、『キミはまだ、この部分が足りないけど、今年の秋にブレイクすることを目標に、今はこれをできるようにしよう』と示してあげられれば、計画は立てやすくなります。

『自分のブレイクは今年の9月か!それなら、それまでにバットを振って、体重を10キロ増やそう』とか、目に見えた目標を設定できるようになります。そういった計画も、自分で考えられる選手にならないと1つ上のレベルには到達できません。

 これまでの慶應義塾出身の選手でいえば、昨年のドラフトで巨人から5位指名された山本 泰寛(慶應義塾-慶応義塾大)や谷田 成吾慶應義塾-慶応義塾大-JX-ENEOS)も、入学時から意識は高かったです。入学時から、大学でプレーしたい、プロになりたいなどのビジョンが明確です。山本も矢田も、それぞれのブレイクしたタイミングは違いましたが、それでも2人とも新入生の頃から、自分で考えて取り組める選手でした。

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