第2回 指導歴30年以上の西野 幸雄監督(川崎北)が語る「記憶に残る三塁コーチャー」2016年03月20日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]西野幸雄監督が語る一流の控え選手
[2]三塁コーチャーは、監督の生き写しであってほしい

三塁コーチャーは、監督の生き写しであってほしい

お互い仲間でありライバルでもある(県立川崎北高等学校)

 三塁コーチャーは、監督の生き写しであってほしいと思うことがあるのですが、彼はまさにそんな感じでしたね。後にも先にも、ボクの中では三塁コーチャーとしては、中平と上滝、この二人に匹敵するヤツは現れていません。
残念ながら、まだここ(川崎北)へ来ても、そういう選手は出てきていないですね(苦笑)。今年あたり、出てきてくれるかなと、期待しているところもあるんですがねぇ。

 こうした判断というのは、普段のシートバッティングの時にも、コーチャーを置いて磨いていきますね。回す、回さないは点差やイニングを常に考えていて、チームとして今はどういう状況なんだということも理解していないといけませんからね。
中平の場合は、元々はサードだったんですけれども、サードとしてはもう一つパッとしないというところもあって…。最初は深くは考えないでコーチャーとして置いていたんですけれどもね。そこで自分で学んだというか、判断力に優れていたというか、そんな選手だったですね。

 スーパーサブということでいえば、丁度、神奈川工で3年目の時でした。代打の切り札的な選手がいました。魚谷といったんですけれども、正直、それほど上手な選手ではなかったですね。それに、こう言ってしまっては何ですが、成績としても、それほどいい選手ではありませんでした。ただ、代打として使っていると、時々よく打つこともあるんですよ。
それで、ある時ふと気がついたんですね。打っているときは、たいてい1球目から振っていった時なんですよ。何球か待って手を出すと、たいていダメでしたね(苦笑)。つまり、何も考えないで振れということなんですよ。夏は代打の切り札にまで成長しましたね。

「オマエは考えてみてもダメだから、考えないで振ってこい」

 そんなこと言って送り出していましたけれども、そんな選手も、スーパーサブという存在で印象深かったですね。
これも、数多くいる部員の中での、明確な役割分担だったと思います。

(取材・文=手束 仁


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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
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