Column

県立紀北農芸高等学校(和歌山)

2016.01.31

 昭和62年の開校以来、「農業を通した教育」を実施し、現在は生産流通科、施設園芸科、環境工学科の3学科を設置。まさに農業の専門学校として和歌山県内で唯一無二の存在となっている紀北農芸高等学校。
農業高校でしか体験できない学習内容に加え、農産物の販売や食育活動などの地域運動も盛んで、豊かな自然の中、のびのびと高校生活を送っています。

 部活動では、ハンドボール部が全国大会常連校の強豪としてしられています。これに負けじと野球部も「やればできる」をモットーに強豪校とも練習試合を重ね、秋の大会では2勝をもぎ取りました。
この冬を越えた先の春、そして夏に勝ためにどんな取り組みをしているのか伺いました!

チーム基本情報を紹介!

紀北農芸高校の和田 一心君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が9人、2年生が6人の合計15人で活動しています。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 他のクラブと競合せず野球部中心で練習しています。

 野球部がメインで使えるとは良い環境ですね!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

和田 一心主将(県立紀北農芸高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「下位打線でもチャンスが作れる」「試合後半の強さ」「次の塁を積極的に狙う走塁」の3つです!

Q. 試合の後半でも貪欲に攻められることはチームに勢いを感じますね。では、オフシーズンの練習で紀北農芸ならではの名物練習などはありますか?

 通称「坂道トレニ―ング」というメニューがあります。周りを自然に囲まれた坂の上にグラウンドがあので、この利点を生かし、坂道を使った様々なトレーニングを繰り返ししています。

Q. 坂道で行うとは聞いただけでキツそうなのが伝わります。ではその練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 チーム全体が一つにまとまり、少しでも多くこのチームで試合をすることが目標です!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 試合の中でチームが成長していき、試合の流れ、雰囲気を感じることができました。この経験がチーム力の向上に繋がった大会でした。

Q. 新しいチームの最初の課題は「チーム力」ですから、そこを向上することができ、良い大会でしたね。そんな大会を通じて見えてきた、得意な勝ちパターンと理想とするゲーム展開はどんなものですか?

 得意な勝ちパターンは、チャンスを繋いでいき、ビッグイニングを作り勝利することです。
理想のゲーム展開は、一人一人が自分の役割を理解し、チーム全員が仕事をして、勝利することですね!

Q. では秋の大会を終えて、この冬強化したい点や、取り組んでみたい練習メニューを教えて下さい。

 大会では守備面での簡単なミスが目立ちました。なので、基礎基本の反復をしっかり行いたいです。

Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!

 尾尻 友暉です。秋の大会一次予選の2回戦、セカンドを守る尾尻がセンターへ抜けそうな強烈な打球をダイビングキャッチで止め、三塁ランナーをホームでアウトにしました。このプレーがチームに勢いをつけてくれました!

Q. たった1つのプレーがチームに勢いをつけてくれますよね!素晴らしい活躍です。続いて、チームの中で、春にキーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 パワフルな打撃が売りの堀内 翔梧です。チームに流れを持ってくるような活躍を期待しています。

Q. チームに流れを持ってくるような打撃、楽しみですね。さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 チーム全体で厳しく、追い込んでいきたいです!春先の変化を楽しみに練習に取り組んでいきます。

 自分も楽しみにできるなんて素敵ですね!和田主将、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、下絵図 拓斗君(2年・副主将)、堀内 翔梧君(2年・レフト)にも加わって頂きます!

下絵図 拓斗選手(県立紀北農芸高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

下絵図 拓斗(以下「下絵図」):野球を始めたきっかけが高校野球だったので!
堀内 翔梧(以下「堀内」):小学生の時に、少年野球チームで甲子園に高校野球を見に行き、スケールの大きさに驚きました。甲子園でプレーできるところが好きなところであり、憧れです。

Q. ではこの冬はどんなことを目標にしていますか?

下絵図:下半身を鍛え、バッティングの技術を上げたいです!
堀内:個人としては、もう一度、基本から見直して体力面や技術面を向上させていきたいです。
チームとしては、秋は自分達には何が足りなかったのかをしっかり見つめ直して、基礎・基本を見つめ直し、鍛えていきたいです。

堀内 翔梧選手(県立紀北農芸高等学校)

Q. しっかりとやるべきことが見えているので、成長に期待ですね!では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!

下絵図:「一生懸命」です!
堀内:「意気投合」です!

Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

下絵図:後輩達の見本になるような選手になります!
堀内:視野を広げ、チームの事をしっかり見つめ、考えて行動をしていきたいです。そして、チームメイトから信頼され、何事に対しても諦めない中心選手になります。
夏までに精神面で強くなり、どのような状況でも平常心でいられるように自分自身に厳しく練習に取り組んでいきたいです!

 下絵図君、堀内君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

中坂 隆行監督に質問!

Q. 今年のチームですが、これまでの戦いの振り返りと冬の練習について教えてください。

 夏の大会からのレギュラーが全員残り、15人でも「やればできる」を目標に、夏休みには県外の強豪校にも出かけました。その甲斐あってか秋の大会では2勝しましたが、2次予選進出のかかる代表決定戦では、9回表二死で同点打が出ずに惜敗してしまいました。
この冬は個人のレベルアップはもちろんのことながら、精神的にも強くなるために、単純なトレーニングを粘り強く継続することを主眼に置き、身近な物を利用した練習メニューに取り組んでいます。

Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手たちへ一言お願いします!

 学校周辺は、自然に恵まれ、坂道を駆け上ると紀の川の清流が見おろせ、九度山の町並や遠く高野の峰々を望むことができます。基本的な冬の練習メニューを繰り返すことで我慢強さが身に付き、それが結果を生み、さらに意欲を高めるでしょう。昨年、一昨年の冬は、9人で乗り切りましたが、今年は15人。
「我慢した分、ええことがある!!」

 自然豊かな中で力強く実力を高めていく紀北農芸に期待ですね!中坂監督、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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