県立新潟商業高等学校(新潟)
地元・新潟県新潟市では通称「新商」と親しまれている県立新潟商業高等学校。開校は明治16年(1883年)と130年以上の歴史を持ちます。
インターハイ優勝経験を持つバスケットボール部をはじめ、剣道部や陸上部、簿記部など全国の舞台で活躍する部活が多く存在します。
野球部も1923年の第9回全国中等学校優勝野球大会を皮切りに、8回の全国大会出場経験を持ちます。先輩には、日本ハムファイターズで活躍した渡辺 浩司さん、福岡ソフトバンクホークスで活躍した星野 順治さんがいます。
昨秋の大会では県ベスト8入りを果たし、昨今メキメキと力を付けている新潟県勢の中でも再び頭角を表そうと奮闘する現役の選手達は、どんな思いで冬を迎えているのでしょうか?寒い新潟の冬ですが、熱い宣言が飛び出しました!
チーム基本情報を紹介!
■新潟商業高校の藤﨑 千広君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が23人、2年生が17人います。合計で40人です。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校舎改築のため、狭いスペースを他の部活と分け合いながら使ったり、新潟市内の野球場をお借りしながら練習をしています。
改築中は不便ですね。でも外に行くことで気分が変わったり、何より改築後の綺麗な施設が楽しみでいいですね!
今年のチームについて
左から藤﨑 千広選手、高橋 直光選手(県立新潟商業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「粘り強さ」「守備のリズムの良さ」「勝負強さ」です。
Q. このオフシーズンではチームとしてどんなことに取り組みますか?
4Bを鍛えます。4Bとは、ボールコントロール、バットコントロール、ボディコントロール、ブレインのことで、4つの頭文字のBをとりました。
Q. 明確で良いですね。合言葉みたいでこちらも口に出したくなります!オフシーズンの練習で新潟商ならではの名物練習などはありますか?
日本海に面した保安林、松林の中を走る、伝統の「松ラン」というものがあります。
Q. すぐそこが日本海ですものね。いやぁ、風が強そうです。飛ばされないようにしてくださいね。ではその練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?
春は北信越大会に出場。夏はもちろん甲子園出場です!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
公式戦の経験が始めてな選手が多い新チームで、試合を重ねるごとに大きく成長できた大会になりました。
Q. 公式戦経験、あまりなかったんですか!それで県大会準々決勝(試合レポート)まで行くとは、本当に戦いながら成長していけたんですね。特に印象に残っている試合はありましたか?
新潟県大会北支部予選の3回戦、北越高校戦です。
Q. 2対1の接戦でしたね!では、大会を終えてから新たに練習に加えたメニューなどはありますか?
バント練習、走塁練習、ケースバッティング、バットスイング。この辺りは特に力を入れるようにしています。秋の反省を生かし、得点力、打撃力をアップさせたいです!
Q. 自慢の守備を生かすのも、攻撃があってこそですね。さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!
まず、藤﨑 千広。自分で言うのもなんですが、キャプテンとしてチームをしっかり引っ張れたと思います。投球、打撃でもチームのベスト8入りに貢献できました。
あと出塚 雄哉。県大会の初戦、長岡大手戦で決勝点となる2点タイムリーツーベースを打ったヒーローです。
Q. しっかりキャプテンとエースの仕事をしてベスト8ですからね。ちゃんと誇って良いですよ藤﨑キャプテン!続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
出塚 雄哉と高橋 直光ですね。チームのトップバッターと4番がしっかり機能してくれることでチームの得点力が上がりますので、勝ちにつながる活躍を期待します!
Q. トップが出塁して、4番が返す。理想ですね。さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
一日一日が本当に大切な日となると思うので、無駄にすることなくチーム一丸となりこの冬を乗り越えて春に大きな花を咲かせます!!
春夏と大きな花を期待します!藤﨑主将、ありがとうございました!
ここからは、新潟商の頼れる主将・藤﨑 千広君と、副主将で春のキーマン・出塚 雄哉君にも加わって頂きます!
左から狩谷大貴、早川勇大、西山翔、出塚雄哉(県立新潟商業高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
藤﨑 千広(以下「藤﨑」):高校球児が青春をかけてやっているところに熱くなります。この気持ちが好きなんです。
出塚 雄哉(以下「出塚」):最後の最後まで何が起こるかわからないところが好きです。
Q. 決勝タイムリーという「何か」を起こした出塚君ですからね。説得力があります。ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?
藤﨑:キャプテンとしてエースとしてチームの大きな柱となり、肉体的にも精神的にも強くなり人として大きくなります!
出塚:バットを振りこみ、トレーニングも全力でやり、さらにパワーアップした身体をつくります!
坂道を駆けのぼるハードなトレーニング(県立新潟商業高等学校)
Q. 心も体もパワーアップですね!では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!
藤﨑:どんな状況でも心に余裕を持つために「笑顔」をモットーにしています。
出塚:「全力野球」ですね!
Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
藤﨑:「県ナンバーワンの精密機械になる」。これは譲れません。誰にも負けない、21分割したコースに100%投げきれるコントロール力をつけてチームを甲子園に連れていきます!
Q. 熱い宣言ありがとうございます!出塚君はどうでしょう?
出塚:藤﨑が県ナンバーワンの精密機械なら、自分は「新潟ナンバーワンの左打者」です。信頼されるバッターになって、ここぞというチャンスで必ず打って、夏は県を制覇して甲子園に行きます!
藤﨑君、出塚君、ありがとうございました!今年も新潟商から目が離せませんね!
指導者が語る!このチームの強み
■山中 政一監督に質問!
Q. 今年のチーム、これまでの戦いを振り返ってどう見ますか?
野球が上手になるために何が必要か。生徒自身に考えさせながらチーム作りをしてきました。
Q. 自分達に考えさせるのは難しいですが、成長するいい機会にもなりますね。秋の大会はその成果が出たのではないでしょうか?
そうですね。秋季大会では、チームの良さが発揮されました。ただ、これからの課題も多く残るため、冬のテーマとしては心を鍛え、体力をアップし、技を磨き、戦術を整える。この順に沿いながらチーム全体のレベルアップを図りたいところです。
Q. チームの良さをさらに輝かせるため、土台を強化していくといったところでしょうか。最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、一言お願いします!
さまざまな事を野球と関連づけて、トレーニングを楽しんでください。まずは自分との勝負です。
すべては自分やチームの仲間、応援してくれる人々のためです。頑張れる自分、頑張れる環境に感謝してください。
心と体を鍛える冬。周囲の人はもちろん、自分もいたわってあげたいですね。山中監督、ありがとうございました!