Column

都立篠崎高等学校(東京)

2016.01.23

 昭和52年に開校した都立篠崎。OBでは松坂 大輔投手の弟である松坂 恭平選手2007年インタビューが野球部に在籍していました。
そんな都立篠崎は近年、目覚ましい躍進を見せています。一昨年秋は東京都大会ベスト8昨夏の東東京大会は強豪を次々と破ってベスト4進出を果たしました。初の甲子園出場を目指して、日々、どんなテーマを持って練習に取り組んでいるのかをチームを直撃しました。

チーム基本情報を紹介!

都立篠崎高校の吉野 翔太君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生17人、2年生13人の合計30人です!

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 うちの学校は、校庭のグラウンドを全面使えるのが土日だけです。ただ土曜日は、半日サッカー部が使う時もあります。シーズンに入れば、土日は練習試合で対戦校の学校にいくためグラウンドを全面使っての練習はありません。グラウンドの使用時間が限られる中で、効率よく練習ができるように心掛けています。

Q. グラウンドの端にあるスペースを見るとバッティングゲージがありますが、どのような練習をされているのでしょうか。

 バッティングゲージが2つあるので、1つはマシンを入れて打撃練習。もう1つは、実際に投手が本気で投げてバッティングを行います。速球だけではなく、変化球も投げて、それを打ち返しているんですよ。

  バッティングで投手が本気で投げてくれるのは、打者からすればありがたいですね!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

主将の吉野 翔太選手(都立篠崎高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 3つ挙げるのは難しいのですが…全員が真面目に考えて取り組めることだと思います。

Q. 考えて取り組むことは、とても大切ですよね。では、このオフシーズンのチームの目標は何ですか?

 うちはランメニューを中心に行うので、それを妥協せずに最後まで取り組むことが目標です。

Q. それは素晴らしいですね!そのランメニューについて詳しく教えてください。

 まず学校の外周を3周します。それを12分以内に走って、次に校庭に戻ったら100メートルダッシュを1本15秒以内で10本。最後に10メートル、20メートル、30メートルと距離を増やしていくシャトルランというメニューを5セット行います。本当にきついです・・・!

Q. 想像するだけで苦しそうですね。それを乗り越えての今年の春、夏の目標をお聞かせください!

 春は関東大会出場、夏は甲子園出場です!!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 去年から試合に出ている選手もいるのですが、硬くなってしまい、初めて大会に出るメンバーを支えきれず全く力を発揮できませんでした。

Q. 課題も見えてきた中で、これからどんな取り組みをしますか?

 打てない、走れない、守れないでは試合に勝てません。課題がたくさん出たので、1つずつクリアしていくことで強くなっていきたいと思います。焦らず一つずつ自分たちの課題をつぶしていきます!

Q. 1つずつコツコツ取り組むことは、とても重要ですよね。ではこの冬、レベルアップしたいことを教えてください。

 チーム全体では守備力ですね。0点に抑えられれば負けないと思うので!

Q. 守備力強化が最重要強化ポイントなんですね!では今夏、昨夏の先輩たちと同じく快進撃をみせるために必要だと感じることを教えてください。

 まずは自分たちのチームとしての味を出し、先輩方とは違う形で越していきたいと思います。自分たちの武器は守備なので、春では粘りの野球をみせていきたいと思います。

Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。

 川畑 武です。彼は長打力もあり1番や3番を打つこともあるのですが、初回から三塁打を打ち、流れを作ってくれたことに感謝しています。いつもやんちゃですが、野球になるとチームの中心として活躍してくれて、とても助かります!

Q. 続いて、チームの中で今春キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 望月 遼太です。主に一塁手・捕手・外野手を守っている選手なのですが、僕の従弟でもあるんです!とても勝負強い選手なので、ここぞという場面で勝負強さを発揮しチームの勝利に貢献してくれると期待しています。

Q. では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 春夏ともに東京で1位になれるように東京一の練習をしていきたいと思います!

 吉野君、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、都立篠崎川畑 武君と望月 遼太君にお話を伺います!

川畑 武選手(都立篠崎高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

川畑 武(以下「川畑」):勝った時の喜びが大きいところが好きです。たくさん練習をして勝った時の喜びは、やっぱり違いますね!

望月 遼太(以下「望月」):僕は小さい頃から野球をやっていたんですけど、甲子園が好きでテレビでずっと見ていました。その時から甲子園に出たいと思っていたので、その憧れをずっと持ち続けてやっています!

Q. お2人の「野球への思い」が伝わってくる言葉ですね!ではこの冬はどんな冬にしていきたいですか?

川畑:昨年の秋の大会で、自分は1本しか安打が打てずに負けてしまい、全くチームに貢献ができませんでした。この冬で勝負強くなって、チームの核となれる選手になっていきたいです。
望月:全てにおいて力をつけて、目標である甲子園に出場できるようにしたいです!

望月 遼太選手(都立篠崎高等学校)

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!

川畑:自分は「フルスイング」ですね。以前、中途半端なスイングをして、怒られたことがありました。今では悔いが残らないようにフルスイングをする打撃を心掛けています。

望月:「何苦楚魂(なにくそだましい)」ですね。自分が憧れる先輩がその言葉を使っていて、自分もその先輩に追いつきたいという気持ちでやっています!

Q. 川畑君は、フルスイングを大事にしているのですね。主将の吉野君からキーマンとして期待されていますし、ぜひフルスイングで突破口を切り開いてください!最後に『自分はここまで成長するぞ』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

川畑:自分は夏に活躍して、甲子園に絶対に出られるように、この冬は自分を追い込んで練習を行っていきたいと思います。
望月:夏に活躍して甲子園に行きたいので、この冬ではしっかりと練習を積んでいきます!

 冬の練習は辛いと思いますが、夏、甲子園に出場するために頑張ってください!川畑君、望月君、熱い思いを聞かせていただき、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

牛久保 和哉監督に質問!

Q. 今年のチームのこれまでを振り返って、いかがでしたでしょうか。

 夏のチームとガラッと入れ替わったことで顔ぶれは大きく変わりました。そのためチームがまとまりきっていないのが課題です。今はチームの核となる選手を育てることを主題に置いてやっています。

Q. チームの核となる選手を育てることが今年のテーマなんですね?

 はい、そうです。去年のチームと違うのは、チームの核がいないことなんです。これは野球の上手い、下手ではなく、姿勢という面においてです。この冬に自分を追い込んで頑張れた選手を核にして、春、夏と戦っていきたいと思います。

Q. 最後に、牛久保先生が選手たちに求めていきたいことを教えてください。

 今年の選手たちは一つの取り組みに対して、がむしゃらさを出して、春に向かってほしいですね。今の2年生たちは引退した3年生たちと一緒にプレーをしていたので、がむしゃらに取り組んできた3年生たちの姿を見てきているはずです。この冬一生懸命練習して、歯を食いしばって取り組めば、春、夏戦えるんだということを選手たちにも感じてもらいたいので、去年とメニューは大きく変わっていません。選手たちには歯を食いしばってやってほしいですね。

 牛久保先生、ありがとうございました!活躍した3年生に続き、今年も都立篠崎ナインが活躍を見せてくれることを心より期待しております!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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