Column

尾道高等学校(広島)

2016.02.08

 広島県尾道市にある尾道は、1957年に設立され50年以上の歴史を誇ります。中でも、金メダリストを含む数々のオリンピック選手を輩出した水泳部の功績は今でも語り継がれるほどです。近年では、ラグビー部の活躍も目覚しく、第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会ではベスト8の成績を残しています。

 野球部のOBでは、元広島東洋カープの川中 圭三選手がいます。現役の選手たちは、昨夏の選手権広島大会では16強入り、昨年の秋季広島県大会ではベスト8入りを果たすなど着々と実力をつけています。そんなチームに、現在の取り組みや辛い冬の練習を乗り越えた先の目標についてお聞きしました。

チーム基本情報を紹介!

尾道高等学校の北須賀 拳斗君(学年:2年/役職:学生コーチ)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生21人、2年生19人の合計40人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校のグランドで練習をしています!他の部活との兼ね合いで週3日はグランドの一部しか使えません。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

Q. まず、今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「粘り強さ」「チームワーク」「負けん気」の3つです!

Q. 負けん気の強さはスポーツをやる人にとっては大事ですよね。では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 夏に勝てる体を作ることです。

砂浜でボールを追う選手(尾道高等学校)

Q. 炎天下で行われる夏の大会には強い体が必要ですよね。では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。

 しまなみ海道を使った砂浜でのトレーニングです!

Q. 足場が不安定の砂浜でのトレーニングは足腰が鍛えられそうですね。では、春と夏の大会の目標を教えてください。

 春は中国大会に出場すること、夏は甲子園に出場することが目標です。

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 大会ではここぞという場面で一本が出ず、悔しさが残る大会になりました。

Q. 悔しさをバネに練習あるのみ、ですね。とはいえ失点の少ない印象がありますが、目指している野球スタイルはありますか?

 取られたら取り返す、泥臭い野球で勝ちにいきます。

部員全員でのランニング(尾道高等学校)

Q. 泥臭いところが、粘り強さを生みますよね!では、大会を終えて『こういうところに磨きをかけていきたい!』と思ったところを教えてください。

 先ほども言った通りここぞの場面で一本が出なかったので、「緊張した場面で」実力が発揮できるように、普段の紅白戦に取り組んでいます。

Q. 試合をイメージしての実践練習は効果がありそうです!では、この秋活躍した仲間を教えてください。

 主将で捕手の道井 雄太です。攻守にわたってチームを引っ張ってくれました!

Q. それでは、チームの中で春はキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 道井 雄太に加え、投手の田中 雄大、外野手の吉澤 克真の3人です!どんな状況になってもチームの中心としてみんなを引っ張ってくれているので、今後も期待しています!

Q. 柱がしっかりしているチームは強いと思います!では最後に2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズン!春に向けて、どんな冬にしたいですか?

 残り少ない時間を無駄にしないように過ごしたいです!

 北須賀君、お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、主将の道井 雄太君、投手リーダーの田中 雄大君にお話を伺います!

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

道井 雄太(以下「道井」):小さいころから憧れていたからです!
田中 雄大(以下「田中」):トーナメント1発勝負のために、毎日休みなく練習するところです。

Q. 負けたら終わりの高校野球。一発勝負に魅力を感じる人もいると思います。では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?

道井:春と夏に繋がる内容の濃い冬にしたいです。
田中:自分を追い込んで、春・夏と良い結果が出せるように取り組みます。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

道井:「積極果敢」です。
田中:元広島東洋カープの故津田 恒美選手の座右の銘である「弱気は最大の敵」です!

Q. 野球は気持ちの部分が大きく関わってきますよね。それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

道井:攻守にわたってチームを引っ張り、誰からも信頼される選手になり、チームを甲子園初出場に導きます!
田中:最速150キロの投球で甲子園に初出場、初優勝します!

 熱い宣言、心に残りました!ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■部長の奥平 賢先生に質問!

Q. 今年のチームは、どんなテーマをもってチームを作り上げていますか?

 グランド、学校生活、寮生活などにおいて、自分たちで注意したり、相談しあえる環境を作っています。練習では強化・意識するポイント、試合では作戦面での徹底を部員全員で遂行できるチームになるよう指導しています。

Q. では、この冬はどういったところを鍛えていこうとお考えですか?

 秋季大会では、中国大会ベスト4に進出した如水館に敗戦しました。まだまだ能力のないチームなので、心技体の「体」をしっかり鍛えて、夏の選手権大会に照準を合わせていきたいです。

Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言お願いします。

「今日の力は今日使おう」という言葉があります。今やるべきことをやっておかないと過去には戻れません。苦しい時があるとは思いますが、目標に向かってレベルアップしてもらいたいと思います。頑張りましょう!

 今日の力を使い、体を鍛えて夏の大会で活躍する選手たちが楽しみですね!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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