Column

おかやま山陽高等学校(岡山)

2016.01.09

 1924年3月に岡山県生石高等女学校として創立、2002年に現在の校名に変更したおかやま山陽高等学校。
その歴史は常に時流に合わせ日々進化を重ね、普通科の他に機械科、自動車科、調理科、製菓科と様々な専門科を設置しており、普通科の中でも5つのコースを設置するなど、個々に合わせた指導をしています。

 また、部活動も盛んで中でも空手道部はインターハイの常連です。野球部も2012年以降ベスト16以上の成績を収めることが多く、昨年の秋には県ベスト8の好成績をおさめました。近年では、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの知念 広弥選手や広島東洋カープの藤井 皓哉選手などを輩出しています。
日々、多種多様な練習メニューをこなし、「楽しく、しかし楽はせず」をモットーに活動するおかやま山陽高校の冬の意気込みを伺いました!

チーム基本情報を紹介!

おかやま山陽高校の有本 大世君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生29人、2年生28人、マネージャー5人の合計62人です!

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校から約8キロ離れたところに、メイングラウンドと内野ノックまでできるサブグラウンドの2つがあります!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

おかやま山陽野球部名物の練習「King」

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 果てしない打撃力と、機動力、そして県内屈指の左腕がいることです!

Q. 果てしない打撃力ですか!注目ですね。では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 下半身を強化することです!

Q. ではそのオフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください!

 トラックのタイヤを引っ張て走る「King」という練習メニューが名物です!

Q. 「King」ってかっこいい名前ですけどキツそうですね!では、この春とそして夏の目標を教えてください!

 甲子園で勝つことです!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 秋の県大会は、毎年1回戦負けというジンクスがあったのですが、それを自分たちで打ち破るような大会でした!

Q. ジンクスを破ることは大変だったと思います。では、秋の大会を通じて「ここと対戦してみたい!」とか「もう一度対戦してみたい!」と思ったチームはありましたか?

 自分たちの代は1年生大会秋の大会ともに創志学園にサヨナラ負けを喫したので、雪辱を果たすためにも創志学園と対戦したいです!

Q. 今後、自分たちの「強み」となるのは何だと思いますか?

 この冬にどこよりも練習して、それを自信に、そして強みにしていきたいです!

Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください!

 エースの坂田 宗也と4番の山崎 航大です。
坂田は1年生の時から真面目に練習に取り組み、県大会でも素晴らしいピッチングをしてくれました。山崎はいつもチャンスで打ってくれて、勝負強いバッティングをしてくれました!

Q. 続いてチームの中で、この春キーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 小野 鷹志です!オコエ 瑠偉選手(2015年インタビュー【前編】 【後編】を超える外野の守備を期待しています!

Q. 坂田君と山崎君と小野君ですね!注目したいと思います!では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズンですが、春に向けて、どんな冬にしたいかなど、思っていることを教えてください!

 この冬は自分を最大限追い込みたいです。春や夏、緊迫した場面でも、この冬にやったことを思い出しそれが自信になるくらい、とことん自分を追い込む冬にしたいです!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、副主将を務める3人、山崎 航大君と小野 鷹志君、岡川 和意君にお話を伺います!

取材に協力してくれたおかやま山陽の選手達

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

山崎 航大(以下「山崎」):野球をあまり知らない人にも感動を与えることができるところです。

小野 鷹志(以下「小野」):見ている人に元気、感動を与えられるところです。

岡川 和意(以下「岡川」):2年半という限られた時間の中で全員が甲子園という一つの目標に向かって汗を流すことや、常に全力なところが好きです!

Q. 球児の皆さんが全力で汗を流す高校野球はとても感動しますよね!では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?

山崎:身体面では下半身強化、精神面では粘り強さと終盤に点を取れる強さを身につけたいです!
小野:下半身を強化することと、スイング力も強化したいです!
岡川:身体面では体をひとまわり大きくし、どんな球にも振り負けないようにバットを振り込んで行きたいです。また精神面では8、9回の終盤に粘り勝てるような精神力を身につけたいです!

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

山崎:「相手に敬意を、自分に決意を」!
小野:「努力とは時間を短縮すること」です!
岡川:「置かれた場所で咲きましょう」です!

Q. 皆さん、とても含蓄のあるお言葉をモットーにしていますね。それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

山崎:甲子園で校歌を歌うことを目標に、夏までに、緊迫した場面でもいつも通りにプレーできるようなメンタルと、終盤に点を取れる強さを身につけたいです。そして、どんな投手にも「こいつとは勝負したくない」と言われるような4番打者になります!

小野:日本一の外野手になることです!そして夏までの練習試合で一敗もしないことを目標にしています!

岡川:「絶対にこいつは外せない」と思われる選手になります!小さなことを確実に積み重ねて、夏に向けて1日1日チーム全体が成長し、春が始まってから一敗もすることなく甲子園まで突き進むことが目標です!

 主将の有本くん、そして山崎くん、小野くん、岡川くん、3人の熱い決意が伝わってきました。ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

堤 尚彦監督に質問!

堤 尚彦監督(おかやま山陽高等学校)

Q. 堤先生、先ほど選手からお話を聞くと意識の高さを感じます。今年のチームは、どんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?

 実は結成当初、わがままな選手が多かったんです。前チームと比べると走塁や守備などで少しレベルが下がるけれど、打撃は上かなという印象で、悪く言えば雑な印象がありました。ところが、今まで試合に出ていなかった選手や1年生の成長があり、前チームの持ち味であった積極的な走塁、バントなどに加え、力強い打撃と安定感ある投手陣が整いました。

 秋の大会では準々決勝で好投手擁する創志学園と対戦し、前半は一方的に攻めながら2点しか取れず、8回裏に同点に追いつかれ、結局サヨナラ負け。実は、創志学園とは1年生大会でも対戦しており、この時も終盤に追いつかれサヨナラ負けしていました。
ただ、この秋の中国大会創志学園優勝したことを考えると、悔しさは倍増しますが、手ごたえを感じたのも事実です。

 また、春の大会では岡山の横綱・関西高校に9回までリードしながら延長サヨナラ負けしてしまいました。今までは県大会(=ベスト16)に行くのがやっとでしたが、プロに行った藤井 皓哉(広島東洋カープ)を擁して県大会ベスト4に入ってから、着実に上位を狙えるチームに成長していると思います。それは、選手各々が強く感じていることであり、この冬にどれだけ追い込んで弱い自分に克つことができるかが、この冬のテーマになっています。

Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。

 高くジャンプするには、一旦しゃがみます。ジャンプしてでも掴みたいものが夢や甲子園であるならば、掴む前には、真反対の事をしなくてはいけません。思いっきり苦しみましょう!楽して勝てず、楽しまずして勝てず。上手い選手ではなく、強い選手になろう!

 練習内容を見るととてもハードなようですが、強い気持ちと、明るい雰囲気が伝わってきました!おかやま山陽高校の春の活躍に期待しています!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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