Column

県立五泉高等学校(新潟)

2016.02.09

 1921年に前身の五泉農商補習学校が創立された五泉高等学校。90年以上の歴史をもつ五泉高校は、織物のまち、ニットのまちと言われる五泉市に位置します。
もともとは、商学科向けの高校であり、定時制を設けていた学校でもあります。様々な歴史を辿り今があるようです。また、授業については、2年次から、いつくかの科目を自らの意志で選択できるようになり、3年次になると、おおよその科目を自分で選択するとともに、自分の歩む進路も決めていく特色があります。年2回、夏と冬には球技大会が開催され、気候に関係なく活発に活動しています。

 そんな活発な生徒たちは、放課後の部活動でも活躍が見られます。野球部は、昨年の秋の大会で、ベスト4まで進んだものの、その壁を越えることが出来ませんでした。次こそは、この壁を越え、夢の甲子園へ出場するために、何を目標にし、日々の練習に取り組んでいるのでしょうか。この冬にかける思いを伺いました。

チーム基本情報を紹介!

五泉高校の今井 塁君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が17人、2年生は18人の合計35人います。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校のグラウンド、ビニールハウスを使用しています。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

今井塁主将(県立五泉高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 雰囲気のいい試合作り、負けず嫌いなところ、野球を素直に楽しむことができるところの3つです。

Q. 野球を素直に楽しみながらやることは、結果勝利にも繋がりますよね。そんなこのチームのオフシーズンはどんなことに取り組みますか?

 総筋量・体重のアップ、スイングスピードの強化、長期戦を戦う精神力作りです。

Q. 3つの取り組みをしている中、オフシーズンの練習でこれはキツイという練習はありますか?

 加圧トレーニングです。

Q. まさに、冬ならでは、且つ、キツイメニューですね。この冬が終わって迎える春夏はどんな目標を抱いていますか?

 地域の皆さん、学校関係者の皆さんへの恩返し。そして、甲子園出場!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 大きな舞台での経験が出来たことがとてもよかったです。また、強いチームとの差、自分たちの足りないことが明確にわかりました。

Q. 強いチームとの差を感じたようですが、一方、新潟県ベスト4という好成績を収めましたね。その原動力はなんだと思いますか?また、見つかった課題はありましたか?

 自分たちにたくさんの経験をさせてくれた先輩、監督さん、地域の皆さん、そして、保護者のサポートのおかげです。見つかった課題は、体力不足です。

Q. 自分たちだけでなく、周りの方がいるからこそ好成績を残せたのですね!では、この冬ここを強化したいというポイントはありますか?

 肉体面、精神面を共に鍛え、スイングスピードを強化したいです。

Q. 強豪校に最終的に勝つには、精神面での勝負にもなってきますからね。さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!

 廣瀬 生成成田 仁、小野 大成です。チームの軸となり、中心として頑張ってくれました。そして、スタンドを一つにまとめてくれました。でも、もっともっと強くなってほしいです!

Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 マネジャーを含めるチームの2年生18名全員です!最後の夏にかける思いを前面に出して、チームを甲子園に導く活躍をしてくれるはずです!!

Q. 全員の活躍が楽しみですね!さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 甲子園出場に繋がる冬にします!

 野球を楽しみ、そして、勝っていくチームになるようにこの冬頑張ってください!ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、副主将の伊藤 匠君、学生コーチの長谷見 幸也君にお話を伺います!

ウエイトトレーニングする選手(県立五泉高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

伊藤 匠(以下「伊藤」):同じ高校生が1つの目標の為に力や戦術を磨き、それらを公式戦で、お互いに発揮し、真剣勝負できるところです。
長谷見 幸也(以下「長谷見」):「甲子園」という明確な高い目標があり、そして、それに向かって日々仲間と切磋琢磨し、精進していく姿がかっこいいところです。

Q. 仲間と力を合わせ勝ちを目指すそんな高校野球が好きなことが伝わってきます!ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?

伊藤:とにかく追い込んで夏の準決、決勝でも戦える体力をつけてきたいです。
長谷見:学生コーチなので、全力で監督さんとチームをサポートしながら、妥協させないようにします。また、チームの体力と筋力の向上を目的としていきたいです。

Q. では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。

伊藤:野球部のモットーでもある「感謝・夢・挑戦」です。
長谷見:「我武者羅」です。日々の取り組みの中で妥協をしないよう、中学時代からモットーにしています!

Q. 是非、我武者羅になって、夢に挑戦していってください!最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

伊藤:下半身、上半身を共に強化し、安定したプレーを作り上げたいです。そして、エース格相手でも、強く打ち返せる打者になります!
長谷見:夏までの目標は、シートノックを自分が担当し、監督さんにも選手にも信頼される人間になり、選手たちとともに甲子園にいきます!そして、自分はチームにいなくてはならない存在になります!!

 支え、支えられ、そんな関係を保ち、お互い違う環境でも勝ちにこだわる様子が伺えました!伊藤君、長谷見君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

江端 利文監督に質問!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、この冬の寒い時期はどんなテーマをもち練習していますか?

 秋の大会は、夏の大会を経験している1、2年生が半分残っての新チームスタートだったので「センバツ」を目標に過ごしてきました。結果は、体力・筋力不足が原因で、準決勝3位決定戦と打線が思うように機能せず、北信越大会に進めませんでした。
甲子園に必要な体力、打力、気力の養成が、この冬、一番のテーマです。

Q. 秋の大会の反省をこの冬の目標に掲げているのですね。では、最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言お願いします!

 甲子園への道は険しいと思うが、それを克服して目標を達成していく大きな物語を作ってほしいです!

 江端監督、ありがとうございました!この冬で生まれ変わった五泉ナインの新たな物語が始まることを楽しみにしています!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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