第85回 松山商と今治西が歴史を作り新興の済美が躍進し松山聖陵が追随2018年06月16日

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【目次】
[1]2度の初出場初優勝を成し遂げた上甲正典監督が指導した済美と宇和島東
[2]4つの時代で歴史を作った松山商業
[3]伝統校が活躍する愛媛県

2度の初出場初優勝を成し遂げた上甲正典監督が指導した済美と宇和島東



上甲監督が指導した済美と宇和島東

 上甲監督自身の2度目の初出場初優勝となる快挙が04年春の済美の全国制覇だった。元々歴史のある女子校だった済美が02年に共学化になったとともに、野球部強化を前面に打ち出した。そこで、指導者として白羽の矢が立ったのが、宇和島東で初出場初優勝を果たし、その後も平井正史投手(オリックス→中日)などを輩出して実績を作り上げた上甲正典監督だった。最初の年は1年生だけで愛媛大会を戦ったが、初戦敗退。翌年も初戦で丹原に敗退するものの、その後の進境著しく、一気に秋季四国大会を制してセンバツ代表になった。これが、済美快進撃の始まりだった。春を制した済美は、夏もそのままの勢いで決勝に進出。その強さが確かなものであることを証明した。

 上甲監督は済美に就任する以前は少しブランクをおいて宇和島東で指揮をとっていた。宇和島東は学校そのものは古く分校から独立したのも明治時代だが、陸の孤島とも言われるくらいに不便な土地柄であることは否定できない。松山市までは特急で1時間半、普通列車だと約3時間もかかるところである。そんな土地で、地元の高校生だけを集めて1988(昭和63)年にはセンバツ優勝を果たしている。小川投手の好投もさることながら、強打が印象的だった。上甲監督の、どんなときにでもベンチで笑顔を失わない明るさは、済美に移ってからも同じスタイルだった。

 その済美安樂 智大投手(楽天)を擁して、13年春にも準優勝を果たす。12年は春夏連続出場を果たしている。こうして、済美は愛媛県で近年、最も安定した勢力となっていく。その後、不祥事で対外試合禁止期間などもあったが、17年夏に前年に就任した中矢太監督の下、復活出場を果たしている。

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