第56回 双頭となった健大高崎と前橋育英の争い、桐生一と樹徳などが追う【群馬・2018年度版】2018年03月13日

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【目次】
[1]桐生から始まった群馬の躍進
[2]前橋育英、健大高崎の全国的な活躍により強豪県に

前橋育英、健大高崎の全国的な活躍により強豪県に



劇的な勝ちが多い前橋育成(写真は2016年秋関東大会より)

 しかし、その2年後の夏、悲願の選手権初出場を果たすと、エース髙橋 光成(埼玉西武)の粘りの投球で初戦を岩国商1対0で辛勝すると、それで勢いに乗った。樟南にも1対0。そして3回戦で名門・横浜に快勝すると、スイスイと勝ち上がって気がついたら決勝進出。決勝でも、延岡学園を下して初出場初優勝の快挙を果たした。

 

 これが、群馬県高校野球の新時代の象徴となった。

 その前橋育英と県内では双頭として競っているのが健大高崎だ。初出場は前橋育英に半歩遅れたが11年夏。開幕試合となった初戦で今治西に粘り勝ち、2回戦でも横浜に食い下がってその存在感を示した。さらに、その年の秋季大会も勝ち上がって翌春のセンバツにも出場すると、あれよあれよとベスト4に進出した。思い切ったベースランニングを仕掛けてくる徹底した機動力野球は、盗塁という現象だけではなく、塁に出たら、何か仕掛けてくるぞということで、相手にプレッシャーをかけていくというスタイルだ。甲子園に新しい野球スタイルを示したとも言われたくらいだ。

 14年夏からは3大会連続で出場を果たす。この秋は県大会で両雄が競い合った。そして、ともに進出した関東地区大会でもベスト4に進出。明らかに群馬県の勢力構図が変わったことを示した。17年春にはその両校が出場を果たしている。前橋育英は16、17年と夏は連続出場となっている。

 もっとも、桐生第一もその間隙を縫って、14年春と16年春に出場している。

 このように、現在の群馬県の構図は前橋育英健大高崎の2強を桐生第一が追いかけている。さらに私学勢では91年、92年夏に連続出場している樹徳や伝統の東農大二や関東学園大が続いている。

前述のように、かつては勢力を誇っていた公立実業系の伝統ある前橋工前橋商高崎商桐生市立商や太田商から校名変更した市太田なども追いかける存在となっている。とはいえ、壁が厚くなってきているのも現実だ。

 また、公立普通科校としては県内を代表する進学校の高崎前橋に伝統の桐生といった名門校も追随している。高崎は12年春に出場を果たして気を吐いた。決勝進出の実績がある沼田伊勢崎清明なども、今後の中では一気に浮上する可能性もあるともいえそうだ。 公立勢の甲子園出場は現在では、12年夏の高崎商が最後となっている。

(文:手束 仁

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