第45回 一時代を築いた銚子商と習志野から、県内3強が形成されていった千葉の勢力の変化(千葉)2017年04月23日

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【目次】
[1]一時代を築いた習志野と銚子商
[2]現在の千葉の勢力構図

 30校前後が横一線に並ぶ混戦状態から木更津総合専大松戸が抜け出てきた。

一時代を築いた習志野と銚子商

 90年代か後半から20年ほどの間、県内の高校野球は突出した存在がなく、毎年のように20~30校がほぼ横一線になりながら競い合っていくという構図が続いていた。よく言えば群雄割拠の混戦状態なのだが、悪く言えば団栗の背比べで、どこも抜けきれないでいたということになる。そんな状況下で、ここ2~3年は木更津総合専大松戸東海大市原望洋の3校が抜けてきたという印象だ。

 元々、東京のベッドタウンとしての位置づけと、素朴な田舎という要素が混在しているのが千葉県だ。それは、多分に交通機関や地形的なものにも影響されるのだろうが、いずれにしても、千葉市を拠点として、その東京寄りが前者であり、千葉市を越えた瞬間から後者の地域ということになる。

 そのギャップと落差が千葉県の特徴ということがいえるかもしれない。そして、千葉市までの人は東京都内への通勤の人も多いが、千葉市を越えると比較的地場産業の従事者で自営や農水産業の仕事が多くなってくる。これもまた、千葉県の顕著な傾向である。

代表的な存在だった習志野と銚子商

 その両地域の代表的な存在が甲子園で連続的に優勝を果たしたことがある。日本の高度成長も一段落して、日本人の文化意識も多くの人々が中流家庭になっていこうとしていた時代の70年代半ばのことである。

 県内の歴史を見てみると、そうした時代構図の中で銚子商習志野という両県の特徴ある2地区の代表的な存在が1時代を築いていた。

 千葉市より特急でさらに総武本線を1時間以上も乗って行くと銚子市がある。その市民の誇りが銚子商だった時代があった。甲子園が江川 卓で沸いた翌年の1974(昭和49)年に土屋 正勝投手(中日→ロッテ)で悲願の全国優勝を果たした頃である。土屋は前年に、2年生ながら延長戦で雨の中、甲子園史上最高の投手と言われた江川に投げ勝って注目された。翌年の銚子商の試合ぶりは1回戦から決勝戦までの5試合を通して失点はわずか1というほぼ完璧に近い内容のものだった。

 銚子商が優勝を果たした翌年、今度は習志野が優勝旗を再び千葉県に持ち帰る。ただし、今度は千葉市よりも手前の東京郊外の学校だった。スタンドの雰囲気も、大漁旗が打ち振られ、いかにも無骨な漁師街からやってきたという印象だった銚子商に対して習志野の場合は洗練されたイメージで、都会的なイメージが強かった。このあたりは、同じ千葉県から出てきた同士であってもタイプは全く違っていた。

こうした地域によってのチームの匂いの違いが、実は千葉県の高校野球の特徴といってもいいものだ。ただ、交通の発達とドーナツ化現象による人口の増加、さらには幕張新都心の開発などによって、千葉市手前の地域の都会感覚の人口が圧倒的に多くなってきて、そのことがチームを均等化していったのも顕著だった。

 実は、習志野はその8年前にも全国制覇を果たしている。この時のエースの石井 好博投手はけん制球の名人だった。これで一気に全国区になった習志野だったが、逞しさよりもしたたかさが、上手さよりも華麗さが光った。そして、その石井投手が監督になって再び優勝を果たしたのが76年である。この時代はまさに千葉県が関東の高校野球をリードしていた時代なのである。

【次のページ】 現在の県内3強

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コメント (1)
やっと実現したドリームかード2017.07.20 埼玉県の千葉校野球ファン
千葉の両雄対決が夏の大会でやっと実現してくれた事に感激してます


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